エヴァンス没となる約7ヶ月前の、1980年2月22日、コネチカットのスプレイグ・メモリアル・ホールにおけるソロ・コンサートの模様を、近年ネット等で公開された、テーパー所有のオリジナル・オーディエンス・マスターより当時としては良好なクオリティーにてコンプリート収録。これまで全く流出していなかった、初めて発掘されたレアな音源によるもので、前月まではマーク・ジョンソン、ジョー・ラバーベラら、晩年おなじみのトリオで演奏活動を続けていた中、この日はオープニングの”「Waltz For Debby”のみ、エール・ジャズ・オーケストラとの共演で、それ以降は全てエヴァンスのソロ・ピアノのみの演奏という貴重なもの。よって演奏曲もトリオ編成とは異なり、いずれも繊細かつ優美なピアノ・タッチをフューチャーしたナンバーを取り上げており、このあたりは、クロード・ドビュッシー、モーリス・ラヴェルなどのクラシックに影響を受けたと云われる、印象主義的な和音を持ち入た、独自の解釈による素晴らしいアレンジで披露。この7ヶ月後には9日間連続のギグを行い、その後帰らぬ人となる、まさに“最終章”へと突入する晩年の貴重なソロ・パフォーマンスをここに最高のクオリティーで。 ライブ・アット・メモリアル・ホール、ニュー・ヘブン、コネチカット 02/22/1980 01 Waltz For Debby (*) 02 Noelle's Theme 03 Bill's Hit Tune 04 But Beautiful 05 The Two Lonely People 06 Reflections in D 07 I Loves You Porgy 08 For All We Know Bill Evans (Solo Piano) + Yale Jazz Orchestra(*)