60年代中盤から解散となる1970年まで、再結成以前のまさに黄金期の中での数少ない貴重なライブより、1969年の全米ツアーから、11月11日オハイオ州オックスフォード、マイアミ・ユニヴァーシティ公演でのライブを、放送用マスターよりサウンドボードにて収録。まずあの「明日に架ける橋」の発売を直前に控えた時期で、しかもいつものオープニング"Mrs. Robinson"演奏後、アートが"This is the first time we've ever worked with a band."(今回バンドとステージを初めてやります)とMCしているように、このツアーはこれまでの2人だけのライブではなく、「明日に架ける橋」のレコーディング・セッションのメンバーがバックバンドとして加わっているのが大きなポイント。そして既にそのアルバムからの、アーリー・ヴァージョンを披露しているのも聴き所なうえに、結局アルバムには収録されなかった幻の作品"Cuba Si, Nixon No"を披露しているのが一番の聞きどころで、キューバ危機以降も当時は険悪な関係が続いていたキューバとアメリカを風刺したナンバーだけに、おそらく収録が見送られた作品ゆえ、この曲はここでしか聴くことができないレア・ナンバー。そしてやはり「明日に架ける橋」は素晴らしく、ラリー・ネクテルのピアノ伴奏に続いてバンドが入ってくるアレンジはアルバムに近く、感動のひと時となることに。
1. Mrs. Robinson 2. Fakin It 3. The Boxer 4. So Long, Frank Loyd Wright 5. Why Don't You Write Me 6. That Silver Haired Daddy Of Mine 7. Cuba Si, Nixon No 8. Bridge Over Troubled Water 9. The Sound Of Silence 10. Bye Bye Love 11. Homeward Bound 12. At The Zoo 13. America 14. Song For The Asking
15. A Poem On The Underground Wall 16. For Emily Wherever I May Find Her
[Live At Miami University, Oxford, OH. USA, November 11th 1969 : soundboard recording]