
歴史的なビートルズのカバーで世界を震撼させた“DESERT TRIP 2016”。その極上ライヴアルバムが緊急リリース決定です。その“DESERT TRIP 2016”とは、ロック史の伝説が2週間6日間で一堂に集った音楽イベント。そのラインナップは、豪華を遙かに超えた次元でして、ポール・マッカートニー、THE WHO、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、ロジャー・ウォーターズ……そして、THE ROLLING STONES。2016年の人類が集めうる最大級のラインナップが一挙に勢揃いしたのです。ここで、出演日程を整理してみましょう。
・10月7日+14日(金):ボブ・ディラン/THE ROLLING STONES ・10月8日+15日(土):ニール・ヤング/ポール・マッカートニー ・10月9日+16日(日):THE WHO/ロジャー・ウォーターズ
本作は、この2週間のうち、1週目の金曜日「2016年10月7日」のストーンズ編を収めたオーディエンス・アルバムです。本作最大の旨みは、何と言ってもその歴史的ショウにあるわけですが、その重みさえも忘れてしまうほどのクオリティも凄まじい。世界中の注目を集めた“DESERT TRIP 2016”だけに、各ステージの名作・傑作録音が次々と登場しているのですが、本作のクオリティはその中でも特級。それどころか、近年のストーンズ録音でも指折りの凄まじい録音なのです。骨太でありながら割れることなく艶やかな楽音、メンバー間の呼吸感さえも感じさせる激しいクリアさ、そしてマルチチャンネルを精緻にミックスしたかのように美しいバランス……。オーディエンス録音にも関わらず、それらすべてがオフィシャル作品のように整った逸品録音なのです。ただし! 本作が完全無欠か?となると、そうとも言い切れない。オフィシャル作品のように見事なクオリティなのですが、その編集までもがオフィシャル感覚なのです。具体的に言いますと、MCや曲間がカットされている。公式作品は、往々にしてチューニングや次曲の確認などで空いた間を削り、曲を立て続けに並べるもの。本作をモノにした録音家がどう考えたのかまでは分かりませんが、同じように曲間を大胆に削っているのです。恐らく、自分でも驚くほどのサウンドに「オフィシャル代わり」を目指したのかも知れませんが……。ただ単に削っていたら猛烈にこき下ろすところですが、本作の兆・美麗サウンドは、その作業に美学までもが透ける。とはいえ、ブート・コレクターの方々は“真実”・“ドキュメント”を追い求める方が多いのも事実。あまりに激しく美しいサウンドで長くなってしまいましたが、そのクオリティで描かれるショウそのものが歴史的。“AMERICA LATINA OLE TOUR 2016”では演奏されなかった「Slipping Away」「Mixed Emotions」「Little T&A」が次々と演奏され、1962年以来となる「Ride 'Em on Down」までもが披露される。そして、それら総てを霞ませるほどに強烈だったのがビートルズのカバー「Come Together」! 同じく“DESERT TRIP 2016”に参加しているポールへ贈られたと思われますが、ストーンズのビートルズ・カバーが聴けるとは……。VIPエリアのポールは驚喜したそうで、翌日にはその返礼か「I Wanna Be Your Man」を演奏しました(その模様は今週同時リリースの『DESERT TRIP 2016』でお楽しみいただけます)。(現在のところ)ただ一度きりの「Come Together」を含め、歴史的なコンサートをオフィシャル級のクオリティ&感覚で味わえるライヴアルバムの大傑作。これから新録音が登場したとしても、本作を超えるクオリティはまずあり得ない……そう確信できるほどの逸品。
Empire Polo Club, Indio, California, USA 7th October 2016 TRULY PERFECT SOUND
Disc 1 (60:36)
1. Start Me Up 2. You Got Me Rocking 3. Out Of Control 4. Ride 'Em On Down 5. Mixed Emotions 6. Wild Horses 7. It's Only Rock 'n Roll 8. Come Together 9. Tumbling Dice 10. Honky Tonk Women 11. Band Introductions 12. Slipping Away 13. Little T&A
Disc 2 (63:10)
1. Midnight Rambler 2. Miss You 3. Gimme Shelter 4. Sympathy For The Devil 5. Brown Sugar 6. Jumping Jack Flash 7. You Can't Always Get What You Want (with The University Of Southern California Thornton Chamber Singers 8. Satisfaction