
5月に行なわれましたエリック・クラプトンの70歳記念ロイヤル・アルバート・ホール連続公演の極上タイトルを続々とリリースし、ご好評を得ている当店ですが、今週は4日目となった、ネット上にもどこにも出回っていない貴重公演のオリジナル音源をリリース致します!なんと本盤、クラプトンのRAH公演を見るために渡英した日本人テーパーのオリジナル音源を使用しているのです。これだけでも、クラプトン・マニアにとって、センセーショナルな出来事と言えるでしょう。更に、嬉しいことに音質が素晴らしいのです!これまで当店のリリースするRAH公演はイギリス在住の重鎮による録音が殆どだったのですが、新たなルートで提供された本音源も、これまでのテーパーに優るとも劣らない素晴らしいものと断言します。先ほども述べましたように、この4日目公演は未だネット上にもアップされていないため、マニアの方でも聴いておられない方が多いと思われます。それだけに喜んでいただけることは間違いないのですが、さらにある理由でこの音源の価値は高いと言えましょう。それは、この連続公演の初日、14日に逝去したB.B.キングの訃報のショックから覚めやらぬクラプトンが、この日のLittle Queen of Spadesにおいて、4番の詞の部分を魂を絞り出すかのように「BB King .... BB King ..... BB King ....」と連呼して歌い換えたというトピックがあったのです。このスローブルースのプレイ中に、クラプトンのB.B.への想いは極まったのでしょう。2日目、15日の公演をクラプトンはB.B.に捧げましたが、それだけでは彼の気持ちは収まらなかったのです。この部分を正確に記しますと、元来の歌詞は以下でした。
Now, little girl, since I am the king, baby, and you is a queen Whoo hoo, since I am the king, baby, and you is a queen Let's us put our heads together, hoo fair brown, then we make our money green
これをクラプトンは即興で BB King .... BB King ..... BB King .... BB King ..... BB King ....Our love….BB…. と歌い換えたのです。最初は何事か分からなかった会場は、その意味に気づくやいなや大興奮に沸き返ります。思い返せば、67年のクリーム時代のアメリカ公演中にB.B.と知り合い、白人にもかかわらず、そのプレイ・スピリットゆえに目をかけられて、70年のデレク・アンド・ザ・ドミノス時代のアメリカン・ツアー中にはB.B.が連日飛入りしてくれたこともありました。そうしてB.B.に可愛がられながら親交を深めつつ、長年に渡り何度も共演してきたクラプトンは2000年、遂にジョイントアルバム「RIDING WITH THE KING」を実現しリリースするに至りました。そしてそれ以降もクラプトンは毎回B.B.を「クロスロード・ギター・フェスティバル」に招き、何度もステージ共演を果たしました。B.B.はクラプトンがリスペクトし、慕うお手本のブルースマンであり続けたわけです。今回、ツアーからの引退をほのめかしているクラプトンですが、一時は「B.B.のように死ぬまでステージに立っていることが自分の目標だ」と公言したこともありました。しかし結局、そこまで続けることはできないと悟ったクラプトンでした。言わば乗り越えることができないと悟った偉大な存在、B.B.の大往生の報に接し、B.B.との長き付き合いに思い残すことなく見送るべき後輩のクラプトンでしたが、彼の心の中はそこまで整理されてはいなかったということでしょう。心の底から湧き上がってきた想いが、この日のこの曲の詞を換えさせたのだと思わざるを得ません。クラプトンファンのみならず、音楽を通じて肌の色を超えて心を通わせた先人と後進の絆が最後にこの曲に現われています。ロックファン、ブルースファンはこれを避けては通れないでしょう。本盤が、クラプトンの音楽と彼自身を愛する人たちにとって、また一つの記念碑的なタイトルとなることは間違いありませんし、今回のRAH連続公演において、ある意味この日が最重要だったと位置付けられるかもしれません。セットリストは連日ほぼ同じでしたが、この日のステージに込めたクラプトンの想い、心意気はまた格別です。その全貌を是非本盤でお確かめいただきたいと思います。
Live at Royal Albert Hall, London, UK 18th May 2015 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (66:12)
1. Intro 2. Somebody's Knocking 3. Key To The Highway 4. Pretending 5. Hoochie Coochie Man 6. You Are So Beautiful 7. Can't Find My Way Home 8. I Shot The Sheriff 9. Driftin' Blues 10. Nobody Knows You When You're Down And Out 11. Tears In Heaven 12. Layla
Disc 2 (45:16)
1. Let It Rain 2. Wonderful Tonight 3. Crossroads 4. Little Queen of Spades 5. Cocaine 6. High Time We Went (with Andy Fairweather Low)
Eric Clapton - guitar, vocals Chris Stainton - piano, keyboards Paul Carrack - organ, keyboards, vocals Nathan East – bass Steve Gadd - drums Michelle John - backing vocals Sharon White - backing vocals