オーストラリアにありながら、ニューキャッスルという土地で3月24日に行われたライブを収録。78年と同様に日本公演から引き続いて行われたオーストラリア公演の中でも、当時マニアを驚かせたのかこの日のライブでした。この日の二曲目で演奏されたのは何と「Chimes Of Freedom」。60年代の名曲でありながら、元々ライブ演奏の機会が極めて低いレア・ナンバーが日本公演から十日後に演奏されたことは当時、日本のマニアに「なんで演奏してくれなかったんだ?」と悔しい思いを味わったものです。この一曲だけでも聴く価値のあるレア音源なのですが、ライブ終盤でもこの時期のレギュラーだった「Love Sick」の代わりに同じアルバム「TIME OUT OF MIND」のクロージングを飾った大作「Highlands」が演奏されるというサプライズもありました。これもマニアであれば日本でも演奏してほしかった曲のはずで、この日を含めて都合三回しか演奏されなかったレア・ナンバーでした。それに音質がまた非常に素晴らしいオーディエンス録音であり、これほどのクリアネスを誇る優良音源が当時リリースされなかったのは不思議でもあります。ですが、この日の演奏全体はそんなに良くありません(苦笑)。特に「Tell Me That It Isn't True」や「Forever Young」は今回のフォーラムに収録された演奏と聴き比べると雲泥の差。そんな演奏の違いを聴き比べるのも一興でしょう。
Live at Entertainment Centre, Newcastle, Australia 24th March 2001 TRULY PERFECT SOUND
Disc 1(58:21)
1. Introduction 2. I Am The Man, Thomas 3. Chimes Of Freedom 4. It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding) 5. Just Like Tom Thumb's Blues 6. Tell Me That It Isn't True 7. Ballad Of A Thin Man 8. Don't Think Twice, It's All Right 9. Masters Of War 10. Tangled Up In Blue 11. Make You Feel My Love
Disc 2(56:56)
1. Drifter's Escape 2. Leopard-Skin Pill-Box Hat 3. Highlands 4. Like A Rolling Stone 5. If Dogs Run Free 6. All Along The Watchtower 7. Forever Young 8. Highway 61 Revisited 9. Blowin' In The Wind
Bob Dylan - Vocal, Guitars, Harmonica Charlie Sexton - Guitar Larry Campbell - Guitars, Mandolin Tony Garnier - Bass David Kemper - Drums