
初イギリス公演を収めたライヴアルバムがリリース決定です。RAINBOWにとって初めての母国公演が実現したのは「1976年8月31日ブリストル」でのこと。デビューからすでに1年以上が経過し、アルバム2枚をリリースしていましたが、それまでのライヴは北米ばかりだったのです。良い機会ですので、ここで“RISINGラインナップ(リッチー/ロニー/コージー/トニー/ジミーの5人)”の歩みをザッと振り返ってみましょう。
1975年4月:リッチーがDEEP PURPLE脱退 1975年8月4日:『銀嶺の覇者』リリース 1975年9月:ツアー・ラインナップ確定 ・1975年11月10日-12月:北米ツアー(20公演) 1976年3月:『虹を翔る覇者(RISING)』リリース ・1976年6月11日-8月3日:北米ツアー(20公演)
・1976年8月31日-9月14日:英国ツアー(10公演)←【本作】 ・1976年9月20日-10月18日:欧州ツアー(21公演)・1976年11月4日-11月22日:オーストラリアツアー(10公演) ・1976年12月2日-12月16日:オーストラリアツアー(10公演) 1977年2月:ジミー・ベイン解雇
このように、元ELFの面々はライヴを行うことなく解雇され、最初のライヴから“RISINGラインナップ”。そして、北米ツアー→『RISING』制作→北米ツアーを経て、初めて母国に戻った。本作に収められているのは、その初日なのです。そんな本作には、母国ファンに新バンドの魅力を証明するための熱演が詰まっているわけですが、そのパフォーマンスを記録したサウンドもまた熱い。歴史的な貴重ライヴというと轟音でもありがたいところなのですが、本作はそんな事情を度外視しても最高にカッコイイ演奏がビビッドに伝わるクリアさ。もちろん、「まるでサウンドボード」とは言えないヴィンテージ感覚溢れるオーディエンス・アルバムではあるものの、爆音でも痩せた音でもなく、歪みもノイズもない。以前から一部で知られている録音でもありますが、今回は最新マスタリングによって狂っていたピッチを正確に直し、ヒスノイズも軽減いたしました。その結果、透き通る空気感の中に各人の演奏がボヤケもせずにクッキリと浮き立つサウンドを実現しましたが、特に凄いのはギター、ヴォーカル、ドラム。現場のバランスによるものでもあるわけですが、まさにこの時代の魅力そのものを叩きつけられるライヴアルバムなのです。そして、そのパフォーマンスこそ、母国を制覇せんとする情熱たぎる熱演。この時期のRAINBOWにハズレなどあるはずがありませんが、その基準を持ってしても凄い。リッチーにとって1974年5月以来、2年ぶりのブリストル公演となるわけですが、その2年前の前座はELF。かつて前座とメインで分け合っていた主役の2人が並び立ち、よってたかって凄まじい演奏をぶちかます。本作の冒頭にはあまり歓声がなく、クリアな「Over The Rainbow」「Kill The King」が轟くのですが、その後に沸き起こる大声援と口笛の嵐は同じ会場とは思えないほど。恐らく”どんなバンドだ!?”と“待ちに待った!”の混在した空気が、1曲で一気に燃え上がったのでしょう。そうとしか思えないほどの熱い「Kill The King」でもあるのです。そして、2年前にも演奏されながらまったく色合いの変わった「Mistreated」では激しくもビシッとそろった手拍子が広がる。たった1曲で母国のファンを熱狂させ、次なる1曲では完全に従えてしまった。本作には、そのドキュメントがハッキリと記録されているのです。最新リマスターで蘇った、RAINBOW初の母国公演。大物DEEP PURPLEを足蹴にしてでも組みたかったバンド、追求したかった音楽がどれだけ凄いのか。それを証明せんとする熱演と、見事に勝利を収めた瞬間を見事なサウンドで記録しきった名録音です。7色の虹が真っ赤に燃え上がったライヴアルバム。ぜひ、たっぷりとご堪能ください!
Live at Bristol Hippodrome, Bristol, UK 31st August 1976 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND
Disc 1(47:50)
1. Over The Rainbow 2. Kill The King 3. Mistreated 4. Sixteenth Century Greensleeves 5. Catch The Rainbow 6. Lazy 7. Man On The Silver Mountain 8. Blues/Man On The Silver Mountain (reprise)
Disc 2(46:15)
1. Keyboard Intro 2. Stargazer 3. Still I'm Sad incl. Keyboard Solo 4. Drum Solo feat. 1812 Overture 5. Still I'm Sad (reprise) 6. Do You Close Your Eyes incl. Guitar Crash