
50年代からアトランティックレコードで独自のジャズを築き上げてきたハービー・マン。彼の創り出した音楽はフュージョン・ミュージックの元祖ともいわれています。そんなマンが74年にロンドンに乗り込んで制作したアルバムが今回ご紹介するロンドン・アンダーグラウンドです。アーメット・アーティガン自らが総合プロデュースまで務めた気合の入った作品になっています。しかもロンドンで待ちかまえていたのはミック・テイラー、アルバート・リー、イアン・マクドナルド、エインズレー・ダンバー、ロビー・マッキントッシュといった当時の息のいいイギリスが誇る若手達、マンのフルートを吹き飛ばす勢いで奮闘しています。いつもは個性の強いマンのフルートはこのアルバムでは控えめでロンドンの若手に勢いがあるようにも聴こえます。さてこのアルバムの目玉はなんといってもビッチとレイラでしょう。しかもミック・テイラーとアルバート・リー(この2人はマンの次作レゲエにも参加)が左右で分け合うという堂々の展開。前者ではキースの役割をアルバート・リーが、後者ではクラプトンとデュアン・オールマンのパートをテイラーとアルバート・リーが分け合うというたまらん展開となっています。またドノバンのメロウ・イエローやトラフィックのペイパー・サン、プロコルハルムの青い影まで演奏する徹底さ! 最後はビートルズのユー・ネバー・ギム・ミー・ユァ・マネーで締めくくるという徹底すぎる徹底ぶり!!!これは聴かないと損するぞ!な1枚でしょう。使用したディスクはコンディションも極上のオリジナルUS盤です。かってCD化もされていたようですが現在は廃盤でほぼ入手困難。
Taken from US original LP (Atlantic SD 1648)(44:47)
1. Bitch 2. Something In The Air 3. Layla 4. Spin Ball 5. Mellow Yellow 6. A Whiter Shade Of Pale 7. Memphis Spoon Bread & Dover Sole 8. Paper Sun 9. You Never Give Me Your Money