
「異常」。まったくもって異常な超絶サウンドのライヴアルバムが登場してしまいました……。ついに始まったBLACK SABBATHの解散ツアー“THE END”。先日もツアー2公演目のライヴアルバム「CHICAGO 2016」をご紹介しましたが、本作はそれを遙かに凌駕するスーパー・サウンドの1本。ツアー4公演目「2016年1月27日ウィニペグ公演」を収めたオーディエンス・アルバムです。「こりゃツアーベストにならないハズがない」としか思えないほど、それほどの異常なサウンドなのです。なにしろ、BLACK SABBATH全史でも聴いたことがない超絶ぶり。この凄味、どうやってご説明すれば伝わるか……。まず、現在までのBLACK SABBATH全史で「最高サウンドの客席録音」とされているのは、日本公演の「JAPAN AT LAST」でした。本作は、あの超傑作以上。そうですね、このサウンドに匹敵するのは「DEFINITIVE MONTREUX 1970」「LIVE LONGEST… DIE AT LAST」しかないでしょう。そう、本作は客席録音でありながら、BLACK SABBATH史上最高・最強のサウンドボード・アルバムと渡り合えるサウンドなのです! そのサウンドは、もはや客席録音の常識どころか、現在までの上限も超える世界記録もの。超高音質なデジタル録音花盛りな現代ですが、それでも本作に比類するものはない。一番の違いは、ギラッギラに輝くエッジ。いつも「楽音の芯が太い」「豊かな鳴り」などと表現しますが、本作のギター&ベースはそれどころの話ではなく、エッジの異様に鋭い超攻撃サウンドでリフを刻みまくる。しかも残響ゼロでギャリギャリと激しく引っ掻き、ズンズンと腹に響く。まったくもって卓直結サウンドボードとしか思えない、いや、未だにオーディエンス録音とは信じられない。録音家自身が「俺が録った」と言わなければ、一瞬の迷いもなく「卓直結の流出サウンドボード」としていたところです。本来であれば、極上サウンドをもってして繰り広げられるライヴの内容についても語るところですが、ここまでの歴史的サウンドの前では止めておきましょう。「Black Sabbath」による重厚なオープニングやレアな「Rat Salad」、(現在のところ)ラスト・パフォーマンスとなった完全体の「Under The Sun / Every Day Comes And Goes」等々など、いくらでも聴きどころはありますが、グダグダと書いても蛇足にしかなりません。今の今まで「再来日してくれるかな」「“THE END”のベスト・ライヴはどこかな」などと楽しみにしていました。しかし、本作の衝撃は、そんなお気楽な気分さえ吹っ飛ばしてしまうほどに激烈だった。「最新ツアーが聴ける」? 「ファン必携」? 「マニア驚愕」? そんな次元じゃありません。これは音楽史上、録音史上の快挙。その題材がたまたまBLACK SABBATHだっただけにすぎない。まさに、オーディエンス録音がなし得る極限のクオリティ。“音楽を残したい”という人類の欲求は、ここまでの音を実現した。その証拠たるライヴアルバム。ぜひ、あなたもその耳で、その身体で、ご体験ください。
Live at MTS Centre, Winnipeg, MB. Canada 27th January 2016 ULTIMATE SOUND
Disc 1
1. Opening 2. Black Sabbath 3. Fairies Wear Boots 4. After Forever 5. Into The Void 6. Band Introduction 7. Snowblind 8. War Pigs 9. Behind The Wall Of Sleep 10. Bassically / N.I.B.
Disc 2
1. Hand Of Doom 2. Rat Salad 3. Iron Man 4. God Is Dead? 5. Under The Sun / Every Day Comes And Goes 6. Dirty Women 7. Children Of The Grave 8. Paranoid
Ozzy Osbourne - Vocal Tony Iommi - Guitar Geezer Butler - Bass Tommy Clufetos – Drums Adam Wakeman – Keyboard