
1975年5月24日のアールズ・コート公演を収録した伝説的なLP二種をハイエンド・ユーザー向けターンテーブルで再生してCDに収録。これらのLPは1970年代半ばにリリースされ、初めて一連のアールズ・コートでのライブの模様を伝えた歴史的なタイトルです。しかもこれらのLP、歴史的なのはそれだけでなく、ZEPのライブブート史上初の両面カラー印刷、しかもコーティング・ジャケットという、当時としては非常に垢抜けた作りだったことが相まって、瞬く間に大ベストセラーを記録、さらには数多くのコピー盤を生み出すほど画期的なリリースだったのです。今回の収録に当たっては、特に『EARLS COURT 2』の方でジャケット印刷が鮮明なオリジナル・プレスを元にし、どちらのタイトルも最高の状態での収録を実現しました。 今回はあくまでオリジナルLPの復刻にこだわっており、しかも今となっては音源や映像が充実しているライブですので、LPに収録される際にバラバラだった曲順などもあえて変えずに収録しております。ここで使われた音源はアールズ・コート特有のホール・エコーに包まれたものですが、それでいて驚くほど演奏をしっかりと捉えています。今のようにこの日のアイテムが充実する前は、オーディエンス録音によるこの日の全長版アイテムがリリースされていましたが、それを軽く上回る音質を誇ります。そう、当時としては非常に良好な音質もまた、これらのLPがベストセラーを記録した要因でした。しかし、このバラバラな曲順のおかげで、曲によって音質や音像がはっきり違うことが解るかと思います。例えばIn My Time Of DyingやKashmirのような、ライブの前半で演奏された曲では演奏の分離が今一つ。しかしNo Quarter辺りからかなり良好なバランスとなり、楽器の少ないアコースティックな曲では非常に広がりのある音質、そしてライブ終盤のStairway To Heavenでは非常にオンな音質という風に変化していたのです。これは会場に出ていたPAからの音の向上と、さらに録音者の位置が変化していった相乗効果を反映したものだと思われます。確かに、今となっては音源的な価値よりも、歴史的な資料としての価値が高いのは否めません。しかし、映像やサウンドボード音源などではまったく聴こえないTangerineにおけるプラント以外の三人によるコーラス・ハーモニーの響き(もっとも、この日はアールズ・コート他の日に比べてオフ気味ですが)など、現在のCDやDVDを見慣れた方などには、むしろ新鮮に聴こえるのではないかと思います。そして、今でもこれらのLPでしか聴くことが出来ない独自の音源を丁寧にパックした資料的価値の高いタイトルでビンテージなLPの感触を存分にお楽しみください。
Live at Earls Court, London, UK 24th May 1975
Disc 1
1. No Quarter 2. Tangerine 3. kashmir 4. Going To California 5. That's The Way 6. Dazed And Confused(Woodstock)
Disc 2
1. In My Time Of Dying 2. The Song Remains The Same 3. The Rain Song 4. Trampled Underfoot 5. Bron-Y-Aur Stomp 6. Stairway To Heaven