
重さのギーザー・バトラーと叙情のトニー・マーティン。SABBATHの両面を象徴する重鎮を揃えた『CROSS PURPOSES』時代の超極上ステレオサウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作に刻まれているのは「1994年2月8日ニューブリテン公演」。その関係者流出サウンドボード録音です。この日付、熱心なマニアの方なら懐かしいのではないでしょうか。そう、名作『FIRST PURPOSES』で愛されてきたあの極上ステレオ・サウンドボード。本作は、そのアップグレード盤です。
【関係者流出サウンドボードの最高峰盤】
いきなり懐かしいだの、アップグレードだのと畳みかけてしまいましたが、既発をご存じない方にはチンプンカンプンかも知れません。まずは、基本から。このサウンドボードは、まさに衝撃の1作でした。“CROSS PURPOSES TOUR 1994”の初日に録音されたもので、それが関係者から流出。このツアーには正真正銘のオフィシャル作品『CROSS PURPOSES LIVE』もありますが、それと比較しても劣らない超極上のサウンド・クオリティを誇り、流出ならではの超ダイレクト感も圧倒的。さらには公式作では聴けない「Children Of The Sea」「Immaculate Deception」まで楽しめる大名盤でした。本作は、そんな伝説的サウンドボードのアップグレード盤なのです。もちろん、本作はそんな『FIRST PURPOSES』のコピーでもリマスター再発でもありません。既発の大元となった関係者流出マスターにまで遡り、欠けていたアンコール部分も補完。フル・ショウ仕上げに昇華させた一大決定盤です。再生した瞬間から違いは明らか。『FIRST PURPOSES』では冒頭「Supertzar」がフェイドインで始まっていましたが、本作は最初の1音までクッキリ刻まれているのです。実のところ、大元サウンドボードとされる音源はネットにも登場していたのですが、そのマスターにしても「Supertzar」の冒頭は欠けていた。本作こそが大元な証なのです。
もちろん、それはあくまでも大元マスターの証拠に過ぎません。本作最大のポイントは、全体を貫くサウンド。鮮度と自然な鳴りが圧倒的なのです。『FIRST PURPOSES』は当時の流行からか、かなり派手にイコライジングされていましたが、本作はまさにサウンドボード卓のド直結。アンサンブルの隅々まで徹底的にナチュラルで瑞々しい。ドラムの1打1打が強烈なステレオ感で脳みそをグルグルとかき回し、アイオミのリフはどこまでも鋭角でギーザーのラインもビンビン/ゴリゴリと超鮮明。その超絶な鮮やかさは『FIRST PURPOSES』でも味わえましたが、本作は“サバスがそこにいる”を実感するレベル。まさに4人と完全一致するシンクロ度100%の超サウンドボードなのです。このナチュラルな鳴りは先述のネット・マスターとも共通していますが、本作はさらに鮮やかで劣化も少ない。1音1音がグッと抜け、手元にビビッドに飛び込む。特に「Black Sabbath」「Neon Knights」は本作の方が遙かに美しく、約1/4音ほどの範囲でランダムに狂っていたピッチも正確です。
【集大成的ライヴをフルスケールで味わい尽くす】
まさに超を2つも3つも付けたいサウンドボード録音なのですが、惜しむらくは本編セットのみの録音であり、アンコールに入る前に終了してしまう。そこで、本作はオフィシャル作『CROSS PURPOSES LIVE』のアンコール・パートをボーナス収録し、フル・ライヴアルバム仕立てにしました。もちろん、ボーナス・トラックとは言っても単に追加したわけではなく、サウンドを可能な限り本編の流出サウンドボードに近づけ、シームレスで接続。もし、正直にクレジットせずに「完全版が出てきた!」と言っても通ってしまいそうなほど自然な仕上がりになっています。ニューブリテン公演の現場ではアンコールは「Sabbath Bloody Sabbath」の1曲だけでしたが、本作では「Iron Man」も併せて収録しています。そんな究極クオリティで描かれるショウが実に美味しい。何よりも『CROSS PURPOSES LIVE』で聴けない「Children Of The Sea」「Immaculate Deception」。特に後者は美味しすぎる。この時期には疾駆→ヘヴィに展開する名曲「I Witness」がありますが、「Immaculate Deception」はその逆のパターン。ヘヴィ→メロディック疾走でSABBATHの両曲を体現する名曲。“CROSS PURPOSES TOUR 1994”には公式作の他にもいくつかのサウンドボードがありますが、「Immaculate Deception」のライン録音はこの日だけ。もちろん、その後のツアーでも一切演奏されておらず、本作こそが唯一無二の極上サウンドボードなのです。そして、この曲が象徴する「ヘヴィ+叙情」のコラボレートこそが『CROSS PURPOSES』時代の魅力。オリジネイターのギーザーが復帰したことでヘヴィ極まるグルーヴが復活し、マーティンが歌う事で叙情感も全開。しかも、この2人の相性が意外なほど良い。ギーザーは単に重いわけではなく、そのラインは極めてメロディックで芳醇。アイオミのリフを軸に2人がかりでメロディを絡め合い、重厚なムードを醸成していく。そんなアンサンブルだからこそ、オジー時代/ロニー時代/マーティン時代のあらゆる曲にも対応でき、しかも統一感もバツグン。疾駆する「Time Machine」、ドヘヴィな「Into The Void」、妖しい「The Wizard」、フルサイズで復活を果たした「Symptom Of The Universe」、そしてすべての要素を凝縮した珠玉の名曲「Cross Of Thorns」……。重厚で流麗で劇的。長い長いBLACK SABBATHの歴史でも、ここまで多彩な要素のすべてを統一できたのは『CROSS PURPOSES』時代以外にない。SABBATHのあらゆる魅力がショウケースのように散りばめられたライヴアルバムなのです。オフィシャル作品『CROSS PURPOSES』&『CROSS PURPOSES LIVE』と並び立つ超極上ステレオサウンドボード。その史上最高峰を更新する1本です。大元マスターだからこそのナチュラルサウンド、超貴重な「Immaculate Deception」、アンコールも含めたフルショウの聴き応え。そのすべてが揃ったライヴアルバムの大傑作。
The Sting, New Britain, CT, USA 8th February 1994 STEREO SBD(UPGRADE)
Disc 1 (48:04)
1. Supertzar2. Time Machine 3. Children Of The Grave 4. Children Of The Sea 5. I Witness 6. The Mob Rules 7. Into The Void 8. Psychophobia 9. Black Sabbath Black Sabbath
Disc 2 (45:46)
1. Neon Knights 2. Immaculate Deception 3. The Wizard 4. Cross Of Thorns 5. Symptom Of The Universe 6. Headless Cross 7. Paranoid
Bonus Track Hammersmith Apollo, London, England, UK 13th April 1994 8. Iron Man 9. Sabbath Bloody Sabbath
Tony Martin - Vocals Tony Iommi - Guitar Geezer Butler - Bass Bobby Rondinelli - Drums Geoff Nicholls - Keyboards
STEREO SOUNDBOARD RECORDING