
フレディ最後の東京公演であり、“THE WORKS JAPAN TOUR”の象徴でもある1985年の代々木。その世界初公開マスターがリリース決定です。本作に収められているのは、もちろん「1985年5月11日:国立代々木競技場」公演。このショウはテレビやラジオで放送され、オフィシャルでも『FINAL CONCERT LIVE IN JAPAN』としても作品化。当店でも史上最高峰サウンドボード・アルバム『DEFINITIVE FINAL CONCERT IN TOKYO』が大人気。数々のメディアで紹介されてきただけに、“QUEEN最後の日本”と言ってまず思い浮かべる象徴的なコンサートです。本作は、その現場で記録された傑作オーディエンス録音。サウンドボードやプロショットといった“バンド側”ではなく、“観客側”から超有名ショウを体験できるライヴアルバムなのです。ここで日程の中でショウのポジションを確認しておきましょう。
・5月8日+9日:日本武道館・5月11日:国立代々木競技場 【本作】・5月13日:愛知県体育館・5月15日:大阪城ホール
そんな象徴の夜を記録した本作は、サウンド・クオリティも異様に素晴らしい。これまで公開されたことのない世界初公開マスターなのですが、澄み切った青空のようなクリアさ。「まるでサウンドボード」と喧伝するほど密着してはいませんが、空気感が透き通っていて演奏も歌声も淀みなく真っ直ぐ手元まで届く。しかも、その会場音響がフレディの歌声に伸びやかなスケール感を与え、爽快感と高揚感を倍増させている。サウンドボードで散々聴き倒した歌声が隅々まで響き渡り、空間を支配していくスペクタクル……。しかも、その端正な鳴りは大歓声にまで及ぶ。もちろん、奇声・絶叫に悩まされる録音ではありません。間近の手拍子から遠く遠くの歌声まで1粒1粒が繊細で、それが遠近法で描かれるからこその立体感覚が素晴らしい。メンバーの一挙手一投足に飛ぶ悲鳴が寄せては返す大波となり、穏やかだけれどしっかりとした唱和が果てなく広がる。例えば「Tie Your Mother Down」。曲の頭からリズム隊と同化した手拍子が素晴らしいのですが、ギターソロでブライアンが出てくると、凄まじい悲鳴の波が巻き起こる。本作は演奏音と歌声こそが主役ではありますが、その足下まで巨大な悲鳴が山となって押し寄せる。しかも、その山が会場のあちこちへ蠢くのです。さらに、曲間も妙に新鮮。例えば「Under Pressure」の後、FM放送では10秒ほどで「Somebody To Love」が始まりますが、本作は35秒も間を開ける。もちろん、ただ無音なだけなら意味はありませんが、そこでも観客たちはステージに喝采を贈り、メンバーの姿が悲鳴の動きとなって伝わってくる。まさに無編集だからこそのドキュメントが美麗サウンドで描かれるのです。この日のFM放送版もサウンドボードにしては歓声を大きめにミックスしていましたが、やはり本生のリアリティは圧倒的。しかも、極上のサウドだからこそのきめ細かい現実感を味わえる。実際に超極上サウンドボードが存在する以上は、過度にラインっぽい音は必要なく、このリアリティこそが素晴らしいのです。惜しむらくは、録音されていたのが90分テープであり、「Bohemian Rhapsody」までで終了。その後は残されていませんでした。不完全であり、完全なサウンドボードが親しまれている。オーディエンスだからこそ“美”を湛えたサウンド、フレディ最後の東京公演に立ち会う体験感は何物にも代え難い。客録に親しみ、その旨みを知っている方にこそ触れていただきたい驚異の新発掘。
Live at Yoyogi National Gymnasium, Tokyo, Japan 11th May 1985 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (45:44)
1. Machines 2. Tear It Up 3. Tie Your Mother Down 4. Under Pressure 5. Somebody To Love 6. Killer Queen 7. Seven Seas Of Rhye 8. Keep Yourself Alive 9. Liar 10. Impromptu 11. It's A Hard Life 12. Day-O 13. Dragon Attack 14. Now I'm Here
Disc 2 (40:08)
1. Is This The World We Created? 2. Love Of My Life 3. Guitar Solo / Brighton Rock 4. Another One Bites The Dust 5. Mustapha 6. Hammer To Fall 7. Crazy Little Thing Called Love 8. Bohemian Rhapsody