母国で2018年を終えた“FRESHEN UP”。そのイギリス３公演を伝える傑作オリジナル録音＆映像シリーズが登場です。どの公演も録音者／撮影者から譲られたマスターを活用したフル・ライヴアルバム＆完全映像の決定盤セット。ネットにもどこにもない、このシリーズだけの秘宝だけで英国３公演を貫く３部作です。まさに新年の幕開けに相応しい豪華シリーズの登場ですが、本作はその第１弾。「2018年12月12日リヴァプール公演」のオーディエンス録音＋オーディエンス・ショットをセットした４枚組です。まずは、今回の英国３部作がいかなるポジションなのか、ツアーの全景から確認しておきましょう。
●2018年・９月17日-10月12日：北米#1（６公演）・10月31日-11月８日：日本（４公演）・11月28日-12月６日：欧州（５公演）・12月12日-16日：英国（３公演）←★ココ★●2019年・３月20日-30日：南米（５公演）・５月23日-７月13日：北米#2（13公演）
これが現在までに公表されている“FRESHEN UP”のスケジュール。感動を振りまいた来日公演の後、ポールはヨーロッパ大陸を巡り、英国へ凱旋帰国。母国３公演のスタートは故郷リヴァプールだったわけです。それでは、本作の録音と映像をそれぞれご紹介していきましょう。
【ディスク１-３：フル・オーディエンス録音】
まず登場するのは、故郷で迎えた初日のフル・ライヴアルバム。本国の大団円を目撃するために渡英した日本人による本作でしか聴けないオリジナル録音です。そのサウンドは貴重度を忘れさせるほどハイクオリティ。何よりも素晴らしいのはオンな芯。現場の熱狂もリアルなオーディエンス録音ですし、歌声にはわずかな会場音響も感じられる。しかし、そのド真ん中を貫く芯は骨太にして肉厚。手応えたっぷりでグイグイと目の前に迫り、うっすらとした音響も芯からオーラのように立ち上るタイプであり、それが距離感にならない。ギターはヴァイヴまで鮮明ですし、オーディエンス録音では弱みになりがちな低音もスカスカにならず、かといって割れもしない艶やかさ。ホーンも間近に感じられ、ポールの歌詞の１語１語や「Yeah!」のシャウト１発に至るまでクッキリとしている。鳴りが暖かみのあるタイプなので、「まるでサウンドボード」「クリスタル・クリア」とはいかなかったのですが、十分以上に浸りきれる名録音なのです。そのサウンドで描かれるリヴァプールの夜は、サプライズよりも「FRESHEN UPの最新形」を感じさせる。日本では不定期だった「Junior's Farm」が定番化し、ヨーロッパ編から登場した「Dance Tonight」やLIPAクワイアを招いた「Wonderful Christmastime」といった日本ではなかったナンバーも披露している。強いて日本公演に喩えるなら「両国＋名古屋」と言ったところでしょうか。両国と同じく「All My Loving」「I've Just Seen a Face」「I Saw Her Standing There」の３曲が揃っており、名古屋で感動を振りまいた「Birthday」も演奏される。特に「I Saw Her Standing There」は、英国３公演でもリヴァプールだけのナンバーでした。
【ディスク４：フル・オーディエンス・ショット】
そんなフル録音だけでも最高ですが、本作にはさらにフル映像DVDRも収録。こちらも渡英した日本人によるオリジナル映像なのですが、これまた絶品のクオリティ。ステージ左側スタンド席から斜めに見下ろしたアングルは絶景にもほどがある。前方席の影がないだけでなく、１階席の観客さえもほとんど入らず、ステージとポールだけが視界を占領。しかも、果敢なズームも圧倒的。思いっきり引くとスクリーン映像やステージ全景も見えるわけですが、最ズームで迫るとポールのウェストアップで画面がいっぱいになる。しかも、そこまで迫っても手ブレや視点に迷う動きがなく、画質も美しいまま。ただひたすら絶景と映像美に浸りきれるのです。素晴らしいのは、そこまで高いカメラワークの技術がありながらひけらかしにはなっていない事。そのままズームの腕前を見せつけても傑作になるのですが、ポールのアップだけではマンネリになりかねない。曲によって引きも多用し、スケール感や見応えのバラエティまで豊富ですし、そんなズームや動きも急がずじっくりと滑らか。最新機材の威力はもちろんのこと、極めて熟達した撮影者の実力が実感できる。渡英された日本人ということしか伝わっていませんが、ネットに転がる一介のファン撮影とは次元の違う映像なのです。しかも、サウンドまで良い。ディスク１-３とは異なるのですが、甲乙付けがたいほどの高音質。芯のダイレクト感や間近さではディスク１-３に及ばないものの、空気感の透明度ではむしろDVD音声に軍配が上がる。最新デジタル画質と併せ、光り輝くようなクオリティで故郷のショウを体験できるのです。母国イギリスで2018年を締めくくったポール。その完全収録シリーズの第１弾にして、故郷リヴァプール編となる大作です。日本人による本作だけのオリジナル・マスターで描く極上ライヴアルバムとフル映像の４枚組。
Live at Echo Arena, Liverpool, UK 12th December 2018 PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1(79:33)
1. Intro 2. A Hard Day's Night 3. Junior's Farm 4. All My Loving 5. Letting Go 6. Who Cares 7. Got to Get You Into My Life 8. Come On to Me 9. Let Me Roll It 10. I've Got a Feeling 11. Let 'Em In 12. My Valentine 13. Nineteen Hundred and Eighty-Five 14. Maybe I'm Amazed
15. I've Just Seen a Face 16. In Spite of All the Danger 17. From Me to You 18. Dance Tonight
Disc 2(70:43)
1. MC 2. Love Me Do 3. Blackbird 4. Here Today 5. Queenie Eye 6. Lady Madonna 7. Eleanor Rigby 8. Fuh You 9. Being for the Benefit of Mr. Kite! 10. Something 11. Ob-La-Di, Ob-La-Da
12. Band on the Run 13. Back in the U.S.S.R. 14. Let It Be 15. Live and Let Die 16. Hey Jude
Disc 3(32:37)
1. Audience 2. Birthday 3. I Saw Her Standing There 4. Wonderful Christmastime (with LIPA Choir) 5. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) 6. Helter Skelter 7. Golden Slumbers 8. Carry That Weight 9. The End
DVD(186:13)
1. Intro 2. A Hard Day's Night 3. Junior's Farm 4. All My Loving 5. Letting Go 6. Who Cares 7. Got to Get You Into My Life 8. Come On to Me 9. Let Me Roll It 10. I've Got a Feeling 11. Let 'Em In 12. My Valentine 13. Nineteen Hundred and Eighty-Five
14. Maybe I'm Amazed 15. I've Just Seen a Face 16. In Spite of All the Danger 17. From Me to You 18. Dance Tonight 19. Love Me Do 20. Blackbird 21. Here Today 22. Queenie Eye
23. Lady Madonna 24. Eleanor Rigby 25. Fuh You 26. Being for the Benefit of Mr. Kite! 27. Something 28. Ob-La-Di, Ob-La-Da 29. Band on the Run 30. Back in the U.S.S.R. 31. Let It Be 32. Live and Let Die 33. Hey Jude 34. Birthday 35. I Saw Her Standing There
36. Wonderful Christmastime (with LIPA Choir) 37. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) 38. Helter Skelter 39. Golden Slumbers / Carry That Weight / The End
COLOUR NTSC Approx.186min.
