マイケル・シェンカー率いるM.S.G.が、「BUILT TO DESTROY」リリース後に行った1984年のアメリカツアーより、3月22日のカリフォルニア州サンフランシスコ公演が、新たに発掘された超高音質 オーディエンス・マスターを用いリリース決定! 本作は過去に登場した同日音源とは完全別マスター。ただでさえ音源が少ない'84 年アメリカツアーで、これほどの音源が登場したのはまさに驚き。貴重なライヴを素晴らしい聴き応えで、80分に渡り満喫できます!「BUILT TO DESTROY」ツアーにおけるライヴ・ソースは、公式作品だけでなくコレクターズ・アイテムも非常に充実しています。'83年のヨーロッパツアーでは、 サウンドボード音源の「RED SKY IN BELFAST」や「NUREMBERG 1983」といった名盤が存在。さらに'84年1月に実現したジャパンツアーにおいては、サウンドボード音源の「SYSTEMS NEVER FAILLING」だけでなく、同時期オーディエンス録音の最高傑作「THE MOVING ELEMENT」まで存在するなど、その音源ラインナップには文句の付けようもありません。しかし'84年2月から4月にかけて行われたアメリカツアーでは、一転してアイテムすら乏しいという状況です。当時のM.S.G.にとってアメリカは、 製作したばかりの「BUILT TO DESTROY」をリミックスしてまで進出を図った市場であり、公演数も多かったと見られるので、本来ならもっと音源が知られていて不思議はないはず。それなのにこれまでアイテム化されたライヴと言えば、3月のサンフランシスコ公演と4月のクリーヴランド公演くらいで、その音質も"決定的"とまでは行きま せんでした。今回登場する本録音は、そのアメリカツアーだけでなく「BUILT TO DESTROY」ツアーのオーディエンス・ソース全体を見渡しても、間違いなく最上級と言える一本です! 上記した3月22日のサンフランシスコ公演を、既発とは異なる高音質オーディエンス・マスターで完全収録。極上の音質に加え、オープニングや終演後も既発より長く聴けるのも嬉しいポイント。文字通りの マスター・クオリティで、貴重なライヴをじっくりと堪能できます!本ライヴを収録した既発タイトル「KABUKI 1984」は、ライヴ・テープらしい生々しさが特徴。ゲイリー・バーデンのヴォーカルやマイケルのギターもしっかりと聴き取れましたが、音像がやや遠め で、場面によっては録音やテープの状態が不安定になる個所もみられました。
しかし本作は「Captain Nemo」に先立つオープニング・イントロから、均整と安定感に優れた極上のサウンドが楽しめます。マスター・クオリティを確信させる鮮度やクリアネス、ステージを間近に覚えるダイレクト感もまた素晴らしい。マイケルのギターとゲイリー・バーデンのヴォーカルは当然として、アンディ・ナイのキーボードや テッド・マッケンナのドラムも「Rock My Nights Away」や「Are You Ready To Rock」から生き生きとした音色で響きます。マイケルは「On And On」や「Attack Of The Mad Axeman」で、彼らしい切れ味ある扇情的なソロを披露しています。中でも「Into The Arena」でのトーンは聴き手の心を奮わせるでしょう。本録音もうひとつの聴き所が、クリス・グレンから交代したデニス・フェルドマンのベース。彼のプ レイが太い音色で明瞭に響き渡る「Cry For The Nations」のイントロや「Into The Arena」の中盤は聴き逃せません。ライヴ後半は「BUILT TO DESTROY」からの新曲が連発。いずれも一体感あるバンドの演奏が堪りません。「Rock Will Never Die」(後半部分の欠落は既発で補填)ではじっくり聴き込ませ、「I'm Gonna Make You Mine」はキャッチーなノリが心地よい。ライヴのクライマックスを飾る「Armed And Ready」での盛り上がりは素晴らしいの一言。観客の熱い反応は、M.S.G.がアメリカのファンにも支持を広めつつあった事をうかがわせます。アンコールはおなじみUFOナンバーの「Rock Bottom」と「Doctor Doctor」。マイケルのロングソロが絶品の「Rock Bottom」では約10分間、「Doctor Doctor」では「Thank You Jam」を含み約8分間、聴き応え満点の熱演を繰り広げます! この約1ヵ月後の4月後半にはゲイリー・バーデンもバンドを脱退し、初期のM.S.G.は終焉へと向かいますが、ここではそんなネガティヴな要素を感じない、素晴らしい演奏を楽しめます。マイケルとゲイリー・バーデンがタッグを組んでいた'80年代初期のM.S.G.でも、最後期にあたる'84年アメリカツアー。これまで音源に恵まれなかったこのツアーも、本作の登場でようやく同時期のヨーロッパツアーや来日公演に匹敵するアイテムが得られたと言えます。バンド・ヒストリーの検証だけでなく、エンターテイメントとしても優れた決定盤が、そのクオリティにふさわしい完全限定プレスCDでリリース決定。シェンカー・ファンならば絶対に見逃せ ない一本です!
Live at The Kabuki, San Francisco, CA. USA 22nd March 1984 PERFECT SOUND(79:23)
1. Intro. 2. Captain Nemo 3. Rock My Nights Away 4. Are You Ready To Rock 5. Cry For The Nations 6. On And On 7. Attack Of The Mad Axeman 8. Member Introduction 9. Into The Arena 10. Guitar Intro/Courvoisier Concerto 11. Lost Horizons
12. Rock Will Never Die 13. I'm Gonna Make You Mine 14. Armed And Ready 15. Rock Bottom 16. Doctor Doctor/Thank You Jam
Michael Schenker - Guitar Gary Barden - Vocal Dennis Feldman - Bass Ted McKenna - Drums Andy Nye - Keyboards