波乱に満ちた1979年ニューヨークMSG5公演のラスト2ショウを、これまで出回っていなかった極上レベルのオーディエンス録音でそれぞれ完全収録。先 にリリースされ好評の「New Jersey 1979」「New York 1979」同様に、これまで未発表の超高音質ライブ録音音源で、世界中のマニアを狂喜させているJEMSマスターを使用。9月17日のライブは実に2時間 33分もの最長録音で、5公演中最も盛り上がったライブと伝え聞くこの日のMSG5デイズの集大成のような素晴らしいライブを聴く事ができます。この日は ショウ中盤のWho Are Youでエキサイトしたピートが誤ってギターの弦で掌を酷く切ってしまい、派手に流血してしまうという事件があります。曲の最後でピートがバックステージに引っ込み、その間、ロジャーがMCで場を繋ごうとしますが、この間、場内は騒然。ここで9分近い即興インストがスタート。ロジャーのハーモニカ・ソロ→ ドラム・ソロ→ベース・ソロ→オルガンをフィーチャーしたバンド・ジャム→再びドラム・ソロと、ピート不在の間を持たせる様子がリアルに収録されています(ロジャーはピートのギターを弾いています。)。観客は好意的で、いい感じにエキサイトしており、このアクシデンシャルな展開を楽しんでる様子が伝わって きます。ジャムが終わってもピートが治療から戻ってこれないので、次はロジャーのボイス・カウントで非常に珍しいギター・レスのMy Generationが演奏されます。ジャム風のアレンジの演奏で、ボーカルは観客に殆ど歌わせ、オーディエンスはこの予想外の展開に熱狂ムードで応えま す。曲はスポンテニアスなムードでドラム&ベースをメインにMagic Busへ。2分目を過ぎた辺りでピートが遂に登場し、場内は喝采で迎えます。ギターが唸りを上げ、バンド全体にドライブがかかったようになる瞬間は感動的です(5:47でテープチェンジのカットあり)。ピートの怪我は指ではなく掌だったので、止血が済めば、ギターのプレイには問題なかったようで、以降も1 時間以上に渡ってノリにのった演奏を披露し、聴衆を大いに喜ばせます。完全に復調したバンドはPinball Wizard、See Me Feel Me、5.15、そしてLong Live Rockと畳み掛けます。My Generationをしっかりした形で再演した後、 Shakin' All Over、Please Don't Touch、Sweets For My Sweet、Pretty Vacant、Cat's In The Cupboardとレアなカバー曲をエネルギッシュに演奏し、最高の聴き所を演出します。 音質は当日のPAがそうだったと思うのですが、ショウが進行するに従ってどんどん良くなっていき、特にコンサートの後半は圧倒的な極上音質で収録されてい ます。Won't Get Fooled Againに続いてはThe Real Me、Sparks、Big Boss Man、そしてラストは新曲 Dance It Away(2回目のライブ演奏) と持ち駒の全てをぶつけるような充実のセットを楽しめます。MSG最終日の9月18日のライブは、前日とは打って変わって2時間弱の短めのショウです。前日のアクシデントあり、カバー&サプライズ曲満載のライブに流石に疲れを感じたのか、この日のセット自体はシンプルでスタンダード、日替わり曲もI Am An AnimalとRoadrunnerのみですが、ライブ自体は非常に締まりがあり、パワフルで最高です。全編をとおして、連日のライブにおいて、ロジャー の疲れを感じさせない見事なボーカルは流石です。ただ、この日は5曲目のMy Wifeで問題が発生します。曲は勢い良くスタートするものの1分30秒手前で観客席のトラブルを発見したピートがおそらくジェスチャーでバンド全体の演奏をストップするように指示し(実際は完全に止まりませんが)、ロジャーとピートが曲中で抗議します。演奏が再びスタートした後の、曲後半はいつものように荒々しい盛り上がりを聞かせます。曲終了後、ロジャーがマイクで最前列の女性に後ろの人がちゃんと見えるように椅子から降りるように頼む様子もクリアーに聞けます。このパートでやや流れがギクシャクしますが、それ以外はスムーズかつパワフルにソリッドな演奏を楽しむことができます。ショウ後半の My Generation~Dreaming From The Waist~Magic Bus~I Am An Animal~Won't Get Fooled Againでメインセットを締める緩急を効かせたソリッドな流れも最高です。アンコールはThe Real MeとShakin' All Over~Roadrunnerで、歴史に残るMSG5デイズをパワフルに締めます。4日目の音質も非常に優秀ですが、特筆すべきはこの最終日の音質で、 5日間でベストと思えるほどのクリアーでダイレクトな音で録音されており、誰もが楽しめる最優秀なライブテイクになっています。
Live at Madison Square Garden, New York, NY. USA 17th & 18th September 1979 TRULY AMAZING SOUND
Live at Madison Square Garden, New York, NY. USA 17th September 1979
Disc 1
1. Intro. 2. Substitute 3. I Can't Explain 4. Baba O'Riley 5. The Punk And The Godfather 6. Boris The Spider 7. My Wife 8. Sister Disco 9. Behind Blue Eyes 10. Music Must Change 11. Drowned 12. Who Are You 13. Harmonica/Drum/Bass Solo
Disc 2
1. My Generation 2. Magic Bus 3. Pinball Wizard 4. See Me Feel Me 5. 5.15 6. Long Live Rock 7. My Generation 8. Shakin' All Over 9. Please Don't Touch 10. Sweets For My Sweet 11. Pretty Vacant 12. Cat's In The Cupboard 13. Won't Get Fooled Again 14. The Real Me
15. Sparks 16. Big Boss Man 17. Dance It Away
Live at Madison Square Garden, New York, NY. USA 18th September 1979
Disc 3
1. Intro. 2. Substitute 3. I Can't Explain 4. Baba O'Riley 5. The Punk And The Godfather 6. My Wife 7. Sister Disco 8. Behind Blue Eyes 9. Music Must Change 10. Drowned
Disc 4
1. Who Are You 2. 5.15 3. Pinball Wizard 4. See Me Feel Me 5. Long Live Rock 6. My Generation 7. Dreaming From The Waist 8. Magic Bus 9. I Am An Animal 10. Won't Get Fooled Again 11. The Real Me 12. Shakin' All Over 13. Roadrunner
Pete Townshend - Guitar, Vocals Roger Daltrey - Vocals, Harmonica John Entwistle - Bass, Vocals Kenney Jones - Drums John Bundrick - Piano, Keyboards Howie Casey - Saxophone Reg Brooks - Trombone Dave Caswell - Trumpet