“SUMMER SONIC 2018”出演と合わせて実現したネッド・ドヒニー＆ヘイミッシュ・スチュアートの日本公演。その傑作オリジナル録音が登場です。そんな本作が記録されたのは「2018年８月17日」。2018年の来日では、“SUMMER SONIC”をメインとしつつ、その前後に東京・大阪で単独公演も実現。本作は、その一幕を記録したオーディエンス録音です。まずは、その日程からショウのポジションを確かめてみましょう。・８月17日：東京1stステージ・８月17日：東京2ndステージ 【本作】・８月18日：SUMMER SONIC・８月20日：大阪1st/2ndステージ・８月21日：東京1st/2ndステージ
以上、全７公演。東京・大阪での単独公演は１日２公演が行われ、本作は初日「８月17日」の2ndステージでした。そんな現場を真空パックした本作は、密室感もたっぷりな密着オーディエンス録音。現場はクラブ規模の小さな空間なのですが、その密室感がたまらない。サウンドボード間違えるようなタイプでもありまんが、すぐ目の前にネッドやヘイミッシュの存在を感じ、その歌声や演奏が肌感覚で感じられる。鳴りも吸い込んでいますが、物理的に近いせいもあって距離感にならず、逆に現実感に転化されている。それこそ、リハーサルルームに同席しているかのようなプライベートなムードの美味しいライヴアルバムなのです。そのサウンドで描かれるショウが何とも滋味深い。この時の来日は連名だけあって、２人が生み出してきた数々の名曲群を贅沢に披露している。ネッドは名作『HARD CANDY』の「Get It Up For Love」「A Love Of Your Own」やチャカ・カーンでも有名な「What Cha' Gonna Do for Me」等々、大代表曲をたっぷり演奏。一方のヘイミッシュにしてもTHE AVERAGE WHITE BAND時代の「Work To Do」や「Pick Up The Pieces」、デヴィッド・サンボーンとの「Love And Happiness」、HIROSHIMAの「Unspoken Love」等、これまでのキャリアを振り返るように多彩なレパートリーを披露するのです。そして、そんなセットを綴る演奏ぶりがまた良い。２人の歌声は衰えを感じさせず、互いの存在によって実にリラックスしてもいる。ネッドは自分の曲ではアコギ、ヘイミッシュの曲ではエレキと細かく持ち替えてギターも弾きますが、ヘイミッシュがいる事で演奏に余裕が生まれている。ヘイミッシュにしてもソロだった５年前の来日では気負いが目立ったものの、この時は気楽にショウを楽しんでいる様子がうかがえる。むしろ、ソロよりもさまざまなアーティストとの共演で名を馳せてきたヘイミッシュらしさを感じるくらいです。そして、バックも素晴らしい。ドラムのジェレミー・ステイシーはジョー・コッカー、エリック・クラプトン、アズテック・カメラ、シェリル・クロウ等々、錚々たる大物から引っ張りだこの名手で“SUMMER SONIC”でもノエル・ギャラガーと掛け持ちしていました名手。さらに現場を湧かせているのがキーボードのロス・スタンレーとジム・ワトソン。オルガンとピアノに分かれてバトルを繰り返し、ジャジーなフレーズの応酬は聴き応えたっぷり。本作の主役はあくまでネッドとヘイミッシュなのですが、時にその座を奪うほどの活躍ぶりを聴かせてくれるのです。名曲「Whatcha Gonna Do For Me?」「A Love Of Your Own」を生み出した名コンビ：ネッド・ドヒニー＆ヘイミッシュ・スチュアート。それぞれソロでも来日した事のある２人ではありますが、そのコンビネーションはステージでこそ一層輝きを増していました。本作は、そんな２人の貴重にして素晴らしきライヴ・イン・ジャパンなのです。名曲ばかりが溢れ出すだけでなく、盟友同士が引き立て合うリラックスした現場を間近サウンドで実体験できる大傑作。
Live In Tokyo, Japan 17th August 2018 2nd Show PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1(47:19)
1. Announcement 2. Intro 3. Get It Up For Love 4. Work To Do 5. Devil In You 6. Love And Happiness 7. Love's Heartache 8. Too Late For Love
Disc 2(51:35)
1. Whatcha Gonna Do For Me 2. A Love Of Your Own 3. Unspoken Love 4. Life After Romance 5. Band Introductions 6. Postcards From Hollywood 7. Pick Up The Pieces 8. Closing Announcement
Ned Doheny - Vocals, Guitar Hamish Stuart - Guitar Jim Watson - Keyboards Ross Stanley - Keyboards Nick Cohen - Bass Jeremy Stacey - Drums
