
本盤は、エリック・クラプトンがプロデビュー25周年を記念して行ない、大成功のうちに幕を閉じた88年のワールドツアーの勢いを駆って1989年初頭にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行った12連続公演から、7公演目となった1月28日のステージを良好なステレオ・オーディエンス録音で完全収録したものです。本ツアーは、前年10月~11月にかけて行なわれたジャパンツアー以来のものでした。このロイヤル・アルバート・ホール連続公演は、前半の6日間が4ピース、後半の6日間が9ピースで行なわれたという趣向の違いがありました。クラプトン自身が少数精鋭と大所帯、両方のバンドを楽しみたいと発案したためです。本盤はその後半の初日のステージを捉えたもので、前年ツアーに友情参加してくれたダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーと同バンドのキーボード・プレイヤー、アラン・クラークやパーカッション、女性コーラスをそのまま起用した布陣となっていました。しかしながらセットリストは変化させており、何と言ってもあの名盤「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」に収録されていた名曲Bell Bottom Bluesを75年ツアー以来14年ぶりにプレイしたことがトピックでした。さらに今年のジャパンツアーでも久々にプレイされたWanna Make Love To You、ビッグバンドでは初演奏となるForever Manをセットインさせていたことも聴きどころです。さらにこの日には女性シンガーソングライターの至宝、キャロル・キングが2曲に飛入り参加していたというハプニングもあったのです。「キャロル・キングがなぜ?」と思われたでしょう。実はクラプトンはこの年の4月3日にリリースされたキングのアルバム「CITY STREETS」のレコーディングセッションにギターで2曲に参加しており、そのお礼の意味でキングがこの公演に飛入りしたということだったのです。ちょうどこの直前にセッションが行なわれたのでしょう。サウンドボード録音ではないため、After Midnightではキングのコーラスを聞き取ることは難しいですが、Can't Find My Way Homeでは、セカンドコーラスのボーカルを任せてもらっており、はっきり彼女のボーカルを聞き取ることができます(よく歌詞を覚えたものです)。そんな意外なハプニングのあった日の音源を聴けるということはファンには嬉しいことではないでしょうか。ツアーはこの後、ヨーロッパへと続いていきますが、セカンドギターはノップラーからフィル・パーマーに交代しました。それだけにノップラーが前述の2曲をサポートする姿はこのRAH連続公演の後半6日間でしか聴けなかったものです。
Live at Royal Albert Hall, London, UK 28th January 1989 PERFECT SOUND
Disc 1(60:37)
1. Crossroads 2. White Room 3. I Shot the Sheriff 4. Bell Bottom Blues 5. Lay Down Sally 6. Wonderful Tonight 7. Wanna Make Love to You 8. After Midnight (with Carole King) 9. Can't Find My Way Home (with Carole King)
Disc 2(60:32)
1. Forever Man 2. Same Old Blues 3. Tearing Us Apart 4. Cocaine 5. A Remark You Made 6. Layla 7. Behind the Mask 8. Sunshine of Your Love
Eric Clapton - guitar / vocals Mark Knopfler - guitar / vocals Greg Phillinganes - keyboards Alan Clark - keyboards Nathan East - bass Steve Ferrone - drums Ray Cooper - percussion Katie Kissoon - backing vocals Tessa Niles - backing vocals