
DIO全史でも1本しかない、極めて特別な極上ライヴアルバム。ロニー・ジェイムズ・ディオ最後の野望だったと言われる“MAGICA物語”のフル・ステレオサウンドボード録音です。数々の名盤・名演を残したロニーが最後に望んだもの。それは3部作ストーリー『MAGICA』の完成でした。病床にありながらも構想と意欲を熱っぽく語り、必ずや成し遂げると思われていました。しかし、結局は第一弾である『MAGICA』と第二弾の予告的シングル『Electra』で頓挫。物語は未完のままロニーは世を去ってしまったのです。そんな『MAGICA』は、ステージでも特別でした。コンセプト作らしくほぼ全曲(「Turn to Stone」のみ省略されました)をアルバム通りの曲順で披露。ロニーの人生を振り返っても、アルバム再現と言えるライヴは『HOLY DIVER』と『MAGICA』だけでした。本作は、そんな“MAGICA再現”を丸ごと記録した唯一のステレオ・サウンドボード録音。新たな『MAGICA』のデラックス・エディションも発売になりますが、そこでも(ナゼか)カットされた曲も完全収録。まさに「ステージ版MAGICA物語」となるライヴアルバムなのです。そんな本作が記録されたのは「2000年3月29日ハリウッド公演」。“MAGICA TOUR”と言えば、日本公演が実現もしたことで思い出深い。ここで、当時のスケジュールからショウのポジションを確かめておきましょう。
2000年《3月21日『MAGICA』発売》・3月21日-4月29日:北米#1(29公演)←★ココ★・5月3日-6月17日:欧州#1(33公演)・6月22日-26日:日本(4公演)・11月16日-12月6日:北米#2(21公演)2001年3月30日-4月6日:南米(6公演)・4月26日-5月21日:欧州#2(20公演)
これが2000年/2001年のDIO。ツアーはアルバム発売の当日からスタート。本作のハリウッド公演はそんな序盤「北米#1」の7公演目にあたるコンサートでした。そんな本作のクオリティは、まさに極上。明らかにミックス卓直結なラフ感は公式ライヴ盤ほど磨かれていません……とも思いましたが、よく考えてみるとDIOは公式盤でもラフなことが多い。歓声が遠く会場の臨場感は望めませんが、だからこそ演奏音と歌声がズカズカと脳みそに上がり込んでくるシンクロ感は絶大で、ある意味オフィシャル以上と言っても良い超ダイレクト・サウンドボードなのです。そのサウンドで描かれるのは、唯一無二の“MAGICAショウ”。ポイントは『MAGICA』再現にあるわけですが、実はそれ以外の曲もかなりレア。ここで内容を整理してみましょう。 再現パートの前(DISC 1:6曲)・HOLY DIVER:Invisible/Gypsy/Stand Up And Shout・THE LAST IN LINE:One Night In The City
・DREAM EVIL:Sunset Superman/All The Fools Sailed Away 再現パート(DISC 2)・MAGICA:Discovery/Magica Theme/Lord Of The Last Day/Fever Dreams/Feed My Head/Eriel/Challis/As Long As It's Not About Love/Losing My Insanity/Otherworld/Magica Reprise
アンコール(DISC 2)・HOLY DIVER:Holy Diver……と、このようになっています。『MAGICA』再現パートは後半に置かれ、序盤は通常スタイル。しかし、その中身が凄い。クレイグが戻ったからこそ復活した12年ぶりの『DREAM EVIL』ナンバーや16年ぶりの「One Night In The City」が飛び出し、『HOLY DIVER』からもデビュー当時さえ演奏していなかった「Invisible」「Gypsy」がセレクト。DIOというといつも似たようなセットリストのイメージですが、とんでもない。仮に『MAGICA』再現でなかったとしても特別すぎる名曲のオンパレードなのです。そして、『MAGICA』再現パート。演奏されなかった「Turn to Stone」は仕方ないものの、今度のデラックス・エディションではカットされた「Feed My Head」「As Long As It's Not About Love」もしっかりと楽しめる。アルバム自体は賛否を呼びましたが、一気に演奏する生ステージだからこそ醸されるムードで浸るとまた格別で、渾身の物語を語るロニーの歌声も瑞々しい。また、クレイグのギターも光る。いつも仏頂面で弾いている人だけに、現場では今イチやる気があるのかないのか分かりませんが、このツアーは間違いなく前者。ロニーが亡くなった際にも「自分のキャリアで最大の功績はMAGICAでロニーを本道に復帰させたこと」と言っていましたが、本作はその現場。いつになくシャープで鋭いフレーズも直結サウンドボードで楽しめるのです。ファンタジー世界の語り部でもあったロニー・ジェイムズ・ディオ。彼が人生を賭けた“MAGICA物語”を生演奏でたっぷりと味わえる極上サウンドボード・アルバムです。公式デラックス・エディションでさえ破壊された(本当にウェンディはなんでそんな事をするのか……)物語を全景で楽しめるだけでなく、激レアな曲も楽しめる2枚組。
Live at the House of Blues, Hollywood, CA, USA 29th March 2000 STEREO SBD
Disc 1(32:01) 1. Sunset Superman 2. Invisible 3. Gypsy 4. Drum Solo 5. Stand Up And Shout 6. One Night In The City 7. All The Fools Sailed Away
Disc 2(50:43) MAGICA 1. Discovery 2. Magica Theme 3. Lord Of The Last Day 4. Fever Dreams 5. Feed My Head 6. Eriel 7. Claig Gorldie Guitar Solo 8. Challis 9. As Long As It's Not About Love 10. Losing My Insanity 11. Otherworld / Magica Reprise 12. Holy Diver
Ronnie James Dio - Vocals Jimmy Bain - Bass Craig Goldie - Guitars Simon Wright - Drums Scott Warren - Keyboards STEREO SOUNDBOARD RECORDING