衝撃の大事件が発生! 天才ギタリスト:ジョン・サイクスの最高傑作となる伝説サウンドボードの大元DATマスターが新発掘。その最高傑作に刻まれているのは「1989年8月25日:日本青年館」公演。その流出ステレオ・サウンドボード録音です。このサウンドボードは、まさに伝説。ソロになった(便宜上、言い切らせていただきます)サイクスのライヴアルバムと言えば『SCREAMING BLUE MURDER』『BAD BOY LIVE!』と日本で作られるのが定石なわけですが、本作はあの超名盤『BLUE MURDER』時代。カーマイン・アピス&トニー・フランクリンが揃った最強トリオ・アンサンブルを完全オフィシャル超サウンドで伝え、長年「公式代わり」となってきた定番中の大定番です。『INNOCENT CRIME』『DEFINITIVE VOYAGE 1989』といった傑作が大ヒットしたわけですが、本作は同じサウンドボード録音でありながら、これまでとは一線を画すもの。この度、遂に発見された大元のDATマスターからダイレクトにデジタル化された衝撃作なのです!もちろん大元ですから過去最長・最高峰を更新しているわけですが、まずはショウのポジション。今も伝説として語り草と鳴っているソロ初来日のスケジュールから振り返ってみましょう。・8月20日-23日:MZA有明(4公演)《8月24日:オフ》・8月25日:日本青年館 ←★本作★
・8月26日:クラブチッタ川崎・8月27日:大阪フェスティバルホール 以上、全7公演。このサウンドボードの初登場となった『THREE PIRATES...RIOT』では“MZA有明”とされていましたが、それはミスクレジット。5公演目の日本青年館が正しい会場です。さて、そんな衝撃の大元DATを再生してみると……いきなり聴いた事のない音が! 従来盤ではどれも「Riot」のシンセ音から始まっていましたが、本作は開演前に流されていた会場BGM(JUDAS PRIESTの「Reckless」)から録音されているのです。これは終演パートも同じ。従来盤はサイクスのMC「We’ll back and play soon! Thank you, Tokyo!!」で終わっていましたが、実はその後もDATは回っていた。会場BGM(JUDAS PRIESTの「Turbo Lover」)が流れ、会場の終演アナウンスも極上サウンドボードで録音されていたのです。しかも、これが時代感爆発。お馴染み「以上をもちまして、本日の公演はすべて終了致しました」やグッズ販売だけでなく、近日中のライヴチケットも案内される。その内容が強烈で、9月の予定にはCATS IN BOOTSやトミー・コンウェル、WINGER、KIX、BULLETBOYSの名がずらっと並び、10月にはBLACK SABBATHがやって来る。まさに1989年でしかあり得ない時代感が一気に吹き出すのです。いきなり飛び出す初体験の内容に興奮してしまいましたが、それもトータルで見れば大元DATの証拠に過ぎない。それ以上に衝撃なのは、全体を貫くサウンドです。これがもう、超極太&超ナチュラル! パッと聴いた感じでは従来よりもややウォームに感じられるかも知れませんが、それは度重なるマスタリングによる結果。本作こそが本物のサウンドなのです。実際、微細部の細やかさは従来のどの盤よりも上回る。例えば、「Valley Of The Kings」。イントロでキーボードがコントラバスの重低音を奏でるのですが、そのヴァイヴの細やかなこと! 従来盤では単に単音が長く鳴っている感じですが、大元DATではしっかりと厚みがあり、極々僅かに揺れてもいた。そんな超機微までハッキリと分かるのです。もちろん、これはあくまでも一例に過ぎません。歌心満載なカーマインのドラミングには皮の振動まで感じられ、フランクリンの踊るフレットレス・ベースも1音1音の立ち上がりから消音の刹那まで克明。そして、何と言ってもジョン・サイクスのギターと歌声! あの極太なトーンがさらに迫力を増しつつディテールもアップしており、豪快な歪みも泣きのチョーキングも代名詞のグリスも必殺のハーモニクスも弦の振動レベル。大元DATはここまでの情報量を吸い込んでいた……これまで聴いてきた超絶級サウンドボードが一気に色あせてしまう“本物の音”が吹き出すのです。そんな大元サウンドで描かれるのが「天才ギタリスト最高の名演 vs ド級のリズム隊」による苛烈なるフルショウ。バトル前提のアンサンブル構造こそが命だったりもするのですが、セットも激レア&特濃。ここでその内容を整理してみましょう。オリジナル(8曲)・BLUE MURDER:Riot/Valley Of The Kings/Out Of Love/Billy/Ptolemy/Jelly Roll/Blue Murder
・その他:Boogie On The Good Foot カバー(4曲)・Hot Legs(ロッド・スチュワート)/Still Of The Night(WHITESNAKE)/Closer(THE FIRM)/Purple Haze(ジミ・ヘンドリックス)……と、このようになっています。『SCREAMING BLUE MURDER』『BAD BOY LIVE!』では聴けない曲は……と「★」印を付けようと思ったのですが、ほとんどに入ってしまう。公式ライヴ2作を合わせても被るのは「Riot」「Billy」「Jelly Roll」「Still Of The Night」くらいであり、他8曲は1989年だからこそのレパートリー。大名盤『BLUE MURDER』の名曲群も生演奏で遙かにグレードアップし、どの曲も凄まじいド迫力。未発表のインスト曲「Boogie On The Good Foot」でも苛烈なバトルをブチかましてくれます。すべてが凄いのですが、特に言っておきたいのは「Out Of Love」。スタジオ版より2分近く伸張させつつ、極太のレスポールが泣きに泣いて泣き倒す。それでいて軟弱さがまるでなく、まさに号泣のソロ。サイクス一世一代の名演であり、師匠筋ゲイリー・ムーアであろうとも到達し得ない究極のソロを轟かせているのです。従来盤でもハイライトでしたが、本物サウンドがここまでぶっとく、繊細だったとは……。しかも、そんな伝説ソロに負けない熱唱も凄絶。叫びになりかけてならない絶唱は、号泣のソロに対して血を吐くようなヴォーカリゼーション。これまた、いかなカヴァデールが情念の歌い手であろうとも、サイクスにしか歌えない切実さが胸をえぐるのです。そんなオリジナルだけでも胸が張り裂けんばかりですが、さらにレアなのがカバーの数々。二度目の来日ではサイクスのソロ然としていくBLUE MURDERですが、初来日ではあくまでも実力者が集ったスーパー・バンド。3人のキャリアからもセレクトされており、ロッドの「Hot Legs」はカーマイン、THE FIRMの「Closer」はフランクリン、そしてサイクスの「Still Of The Night」のレパートリーが演奏される。まさにこの3人だからこそのショウですが、中でも気になってしまうのはやはり11分に及ぶ「Still Of The Night」でしょう。いきなりサイクスがポジションを豪快に間違えてスタートしますが、それでもお構いなしに弾き続け、カーマインもWHITESNAKEとはまるで違う、最高にパーカッシヴなドラミングでダイナミックに盛り立てている(このセンス、やっぱり天才!)。本家WHITESNAKEはもちろん、後のSYKESやCOVERDALE/PAGE、M3に至るまでさまざまなバリエーションが存在する名曲中の名曲ですが、ここまで大胆で凄まじく、それでいて繊細なバージョンは聴いたことがない。豪快なミスがありながら天才たちの才気が溢れて漏れてこぼれ出す、とんでもない生演奏なのです。公式/非公式を問わず、「ジョン・サイクスの最高傑作」と絶賛され続けてきたBLUE MURDER初来日の超極上サウンドボード。その大元DATマスターによって究極進化した超絶なるライヴアルバムです。貴重度だのサウンドクオリティだの、1つひとつが超絶で間違いなく文化遺産級なのですが、それ以上に聴いた特の感動が大きすぎる。こんなモノに出逢えてしまうから、アンダーグラウンド・アルバムは止められないのです。大元のオリジナルDATからのダイレクト収録。これまでで最も音が良く、そして長く収録されています。
Live at Nippon Seinenkan, Tokyo, Japan 25th August 1989 STEREO SBD (from Original Masters)*UPGRADE & LONGER!!!
Disc 1 (55:48) 1. Intro ★既発未収録 2. Riot 3. Valley Of The Kings 4. Out Of Love 5. Boogie On The Good Foot 6. Tony Franklin Solo 7. Billy 8. Ptolemy
Disc 2 (60:54) 1. Jelly Roll 2. Carmine Appice Solo 3. Hot Legs 4. Still Of The Night ★一時停止の10:57前後は既発ではフェードイン/アウト処理 5. Closer 6. Purple Haze 7. Blue Murder ★既発は15:02辺りからフェードアウトで終了。 15:04から15:12は無音だがテープは走ってる。15:04以降からOutro最後までは既発未収録。8. Outro STEREO SOUNDBOARD RECORDING John Sykes - Guitar, Vocal Tony Franklin - Bass Carmine Appice - Drums