巨星墜つ。ビル・エヴァンスと並び、歴史上最も崇敬され、モダン・ジャズ・ピアノの歴史を形作ったとされる偉大なるピアニスト、マッコイ・タイナーが81歳で逝去…伝説のジョン・コルトレーン至高のカルテット唯一の生存メンバーで、亡くなる直前まで精力的に活動していたマッコイの近年最高の名演奏の一つが登場!!ジャズ史上最も影響力のあるピアニストの1人であり、ジョン・コルトレーンの1960年代の画期的なカルテットのキー・プレイヤーであったマッコイ・タイナーが、2020年3月6日に81歳で還らぬ人となってしまった…近年のマッコイは、ベテランとの共演以上に父子くらい離れた有望な若手との邂逅を積極的に重ねていた。なかでもベースのクリスチャン・マクブライドとドラムスのジェフ・テイン・ワッツという実力派とのトリオは特別だったと、多くのメディアで絶賛された。そのトリオによる、マッコイの近年を代表する2004年1月27日カリフォルニア州オークランドの名門ヨシズに於ける1日2度行われたライヴ2公演(セットリストは全曲別!)すべてを、レーベル独自の丁寧なマスタリングを施した信じられないくらい極上の高音質ステレオ・サウンドで完全収録した至高の2枚組が入荷しました!!コンサートはファースト、セカンド・ショー共に、キレッキレにスウィングする演奏から、ブルージーな楽曲、滋味深いバラッド・ナンバー、中東やアジアの音楽にインスパイアされたコンポジションまで、マッコイのオリジナルを中心に彼の魅力を余すところなく捉えており、陶酔的興奮をもたらすものすごいスピードで空間を埋め尽くす音の連なり、対照的にフレンドリーなメロディーと美しい演奏と、縦横無尽に駆け巡るマッコイのピアノは、雄大なアフリカの大地を思わせるスケールの大きさに圧倒される。またバド・パウエル、ビル・エヴァンス、ハービー・ハンコック、チック・コリア、キース・ジャレットら偉大なピアニスト同様に一聴してそれと分かる演奏は、スタイリスト(ある演奏様式を開発、確立した人)と呼ばれるに相応しいプレイの連続。またこのマッコイを支える、当時はまだ32歳だったクリスチャン・マクブライドのあらゆるジャンルを呑み込んでさらに自身の独自のアイディアを盛り込んだ、新たなジャズ・ベースの歴史の始まりを告げるかの新感覚なプレイと、衝撃的なデビューを飾ったウィントン・マルサリスのコンボを筆頭に、その後マイケル・ブレッカーとの共演等、あのトニー・ウィリアムスを彷彿とさせるような、緩急自在でニュアンスに富み、しかも大波のようなグルーヴを醸し出し、マッコイに真っ向から挑むようにプッシュしまくるジェフ・テイン・ワッツという、当時これからのシーンを牽引して行くといわれた2人の若き才能は、巨匠マッコイを大いに刺激し、三者が対等に丁々発止を繰り広げる圧巻のトライアングルを繰り広げています。亡くなるまで常に前進ありきの姿勢を崩さず、身をもって後進の育成にも関わり、ピアニストのみならずあらゆるジャズメンに多大な影響を与え続けた巨星マッコイ・タイナー晩年の名演奏を聴き逃すな!!
Live at Yoshi's Oakland,CA January.27.2004 EX-AUD 2020 Original Remaster
Disc 1 First Show 57min 1. Home 2. Steppin' 3. Memories 4. Angelina 5. The Chase 6. Mana Layuca
Disc 2 Second Show 60min 1. Serra do Mar 2. Inner Glimpse 3. December 4. Fly with the Wind 5. Come Rain or Come Shine 6. St. Louis Blues McCoy Tyner - Piano Christian McBride - Bass Jeff Watts - Drums