
ボウイの生涯最後のワールド・ツアーとなった“A REALITY TOUR”。その最終盤から新たな超極上ライヴアルバムが登場です。そんな本作に収められているのは「2004年5月30日アトランティック・シティ公演」。その超絶級オーディエンス録音です。“2004年”+“アトランティック・シティ”でピンと来られる方もいるかも知れません。当店では、かつての名盤『ATLANTIC CITY 2004 1ST NIGHT』をご紹介した事がありますが、本作はそれとは別公演。同会場2連続公演の翌日編となるライヴアルバム。しかも、クオリティまで肉薄する超傑作なのです!『1ST NIGHT』をご存じなければ伝わらない。最初からお話しするためにも、まずは“A REALITY TOUR”の全体像から始めましょう。2003年・8月19日:ウォームアップ・ギグ《9月16日『REALITY』発売》・10月7日-12月20日:欧州#1(35公演)←※公式 2004年・1月7日-2月7日:北米#1(18公演)・2月14日-3月14日:オセアニア/アジア(13公演)
・3月29日-6月5日:北米#2(39公演)←★ココ★・6月11日-6月25日:欧州#2(7公演)《6月25日:動脈瘤により緊急搬送》これがボウイ生涯最後のワールド・ツアー。このツアーの象徴と言えば、公式盤『A REALITY TOUR』になるわけですが、それは序盤の「欧州#1」。それに対して本作のアトランティック・シティ公演は終盤の「北米#2」で、しかも最終盤に差し掛かった35公演目。ボウイの生涯でも最後から12公演目にあたるフルショウでした。そんなショウで記録された本作は、まさに極上。さすがにサウンドボードだった『1ST NIGHT』ほどのシンクロ感ではないものの、それでも超間近には違いない。ボウイの歌声や演奏は芯も極太ですぐ目の前に感じられ、各楽器のセパレートも1音1音の輪郭も異様なほどくっきり。同会場のせいもあってか、出音も『1ST NIGHT』と酷似。観客のリアルな喝采など、空間録音らしさもあるものの、ほぼほぼ『1ST NIGHT』と姉妹作にしか感じられないほど超絶なサウンドなのです。もちろん、サウンドは酷似した同会場公演とは言っても別ショウ……と言いますか、同会場だからこその大幅に異なったセットリストが美味しいのです。ここではは公式盤『A REALITY TOUR』と『ATLANTIC CITY 2004 1ST NIGHT』の両方と比較しながら整理してみましょう。
70年代/80年代ナンバー(17曲)・世界を売った男:The Man Who Sold The World・ハンキードリー:Changes(★)・ジギースターダスト:Ziggy Stardust・アラジンセイン:Panic In Detroit(★▼)・ダイアモンドの犬:Rebel, Rebel/Diamond Dogs(▼)・ヤングアメリカンズ:Fame(★)
・ロウ:A New Career In A New Town(★▼)/Be My Wife(★)・英雄夢物語り:"Heroes"・スケアリーモンスターズ;Fashion(★▼)/Ashes To Ashes・レッツダンス:Let's Dance(★▼)/Modern Love(▼)・その他:Sister Midnight/All The Young Dudes/Under Pressure
21世紀ナンバー(9曲)・ヒーザン:Cactus/Afraid(★)/Sunday(★)/Heathen (The Rays)・リアリティ:New Killer Star/The Loneliest Guy/Days(★▼)/Pablo Picasso(▼)/Never Get Old(★)※注:「★」印は『ATLANTIC CITY 2004 1ST NIGHT』で、
「▼」印は公式盤『A REALITY TOUR』で聴けない曲。……と、このようになっています。本作では全26曲が演奏されているわけですが、そのうち『A REALITY TOUR』で聴けないレパートリーは8曲に及び、『1ST NIGHT』と比較しても11曲が異なっている。実際、『1ST NIGHT』と合わせると42曲ものレパートリーを同会場体験できてしまうのです。本作自体がボウイのステージ人生でも最後のカウントダウンを刻む傑作。本作の約3週間後にはボウイは動脈瘤によって倒れ、二度とワールド・ツアーは行いませんでした。本作の熱演ぶりに予兆は感じられませんが、人生を総括するような名曲群にキャリアの端々が浮かんでは消える素晴らしいライヴアルバムなのです。その上で、本作は姉妹作『ATLANTIC CITY 2004 1ST NIGHT』と合わせるとさらに深みが増す。あの大傑作に肉薄するほどのサウンド・クオリティを誇りつつ、大幅に異なる名曲をたっぷりと味わえる超極上の2連続公演なのです。ボウイの人生でも最終盤を併走するのに欠かせない姉妹作の第二弾。
Borgata Event Center, Atlantic City, NJ, USA 30th May 2004 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND
Disc 1(65:54) 1. Intro 2. Rebel, Rebel 3. Fashion 4. Cactus 5. Sister Midnight 6. New Killer Star 7. Panic In Detroit 8. All The Young Dudes 9. The Loneliest Guy 10. The Man Who Sold The World 11. Days 12. Afraid 13. Pablo Picasso 14. Sunday 15. Heathen (The Rays)
Disc 2(60:56) 1. Fame 2. Band Introduction 3. Under Pressure 4. Never Get Old 5. A New Career In A New Town 6. Be My Wife 7. Ashes To Ashes 8. Changes 9. Let's Dance 10. Modern Love 11. Heroes 12. Diamond Dogs 13. Ziggy Stardust
David Bowie - vocals, guitars, stylophone, harmonica Earl Slick - guitar Gerry Leonard - guitar, backing vocals Gail Ann Dorsey - bass guitar, vocals Sterling Campbell - drums Mike Garson - keyboards, piano Catherine Russell - keyboards, percussion, guitar, backing vocals