今年の夏に突如登場し、世界中のファンの間で1976年アトランタ以上の大きな衝撃を与えた73年デトロイト公演二日目を収録。同所初日の公演は数年前に発掘されましたが、それ以来のこのツアーからの完全初登場音源というだけでもファンならば感激の発掘でしょう。ところが今回の音源がそれ以上の衝撃を与えたのは、何といってもショウの最後に大ヒットアルバム『ハーベスト』の最後に収録されていた「Words (between the lines of age)」を演奏していたということです。そもそもこの曲は70年代にライブ演奏された記録がなく、21世紀に入ってからようやくレパートリーに加えられた曲だと思われていました。ところがこの日の最後に演奏していたことがこの音源で判明し、70年代どころか『ハーベスト』発売後のツアーで演奏されていたということが証明されたのです。その演奏はこの曲を(おそらくは)初めて披露するということもあってか、ニールのギターからは戸惑いが感じられるものの、バンドの方はさすがにこの曲をレコーディングしたグループの演奏だけあって、『ハーベスト』そのままの雰囲気が再現されていることに驚かされます。音質の方は前日と同様にこのツアーの優良なクオリティを誇るモノラル・オーディエンス録音であり、「Words」が演奏されたことで“コンプリート・ハーベスト・ライブ”と呼べる内容はファン必聴でしょう。今回のリリースに当たっては、元のナチュラルな質感を生かすために、微調整程度にヒスノイズ抑えたのみで、後は一切のイコライジングを施さずに収録しました。そして初音源ながら曲中カットなど一切なく、しかもツアー序盤ならではのセットリストが楽しめる貴重優良音源がリリースです。
Live at Cobo Hall__ Detroit__ Michigan__ USA 9th January 1973 AMAZING SOUND
Disc 1 1. On The Way Home 2. Tell Me Why 3. LA 4. Journey Through The Past 5. I Am A Child 6. Sugar Mountain 7. Borrowed Tune 8. Out On The Weekend 9. Band Introduction/Harvest 10. Old Man 11. Heart Of Gold
Disc 2 1. Audience/Tune-Up 2. Come Along And Say You Will 3. Everybody Knows This Is Nowhere 4. Time Fades Away 5. New Mama 6. Alabama 7. Don't Be Denied 8. Last Dance 9. Cinnamon Girl 10. Lookout Joe 11. Words(Between the Lines of Age)
The Stray Gators: Neil Young - Vocals__ Guitar__ Keyboards__ Harmonica Ben Keith - Pedal Steel Guitar__ Vocals Jack Nitzsche - Keyboards Tim Drummond - Bass Kenny Buttrey - Drums