
トム・ウェイツ伝説の来日公演の音源をまとめた衝撃のアイテムが登場!彼は1977年と78年に連続で来日していましたが、その後になるとわが国へ訪れることもなく今や、すっかり日本と縁遠いアーティストとなってしまいました。それを証明するかのごとく、2011年のアルバム「BAD AS ME」がリリースされて日本向けのインタビューに応じた際には「俺のゴールはまた来日公演を行うこと」とリップ・サービスを放っていたものの、それからも10年近い歳月が経ってしまった。そんなトムの貴重極まりない来日公演収録しているのが今回のリリース。最初に収録されているのは77年の初来日公演から大阪でのステージ。こちらはモノラルのオーディエンス録音なのですが、これぞ「ビンテージ・オーディエンス」という形容がピッタリと当てはまるもの。この音質がまたトムのサウンドに見事にハマっており、あの唯一無二の世界を大阪で披露してくれた臨場感がタップリと伝わってくる。日本ではファースト・アルバムが音楽ファンの間で人気を呼んでいたとはいえ、よくぞ録音してくれていたものです。演奏の距離感なども実に程よいバランスで、大阪厚生年金会館でも大ホールでなく、中ホールを使って行われたギグの親密な雰囲気もまたリアル。彼がアルバム「SMALL CHANGE」で本格的にジャジーなサウンドへと向かい、それ以上にトレードマークとなる唸り声で歌い始めたスタイルの大きな変化をそのまま反映したステージ。それ故にファースト・アルバムの頃の彼を期待したファンなどは違和感を覚えたようですが、アメリカの雑誌をモチーフにしたツアー・パンフレットとジャズ喫茶で記者会見を行うなど、トムのアーティスト性を重視したもてなしによって初来日公演は大成功に終わっています。帰国後に彼自身も「日本じゃ大スター扱いさ」と自慢げに話していたという。こうして残された音源を聞いてみても、ジャズのミュージシャンをバックに従えて行われたステージの味わい深さは格別。何と言っても感動的なのは、ライブが非常に盛り上がっているということ。大阪公演が初来日の日程で中盤だったことも功を奏したのでしょうか。英語が通じない国ですので、普段の彼のライブのような語りは控えめで演奏が進みつつも、オーディエンスの反応は非常にアツい。中でも「Pasties And A G-String」での盛り上がりはライブのピーク。そしてリリースに際しては、ビンテージ・オーディエンスにありがちなピッチの大幅な狂いを徹底的にアジャスト。これによって元の音源とは比べ物にならないほど聞きやすくなりました。三枚目に収録されているのは二度目にして現在のところ最後となっている1978年の来日公演。そもそもこの時の来日はセットリスト自体が判明しておらず、話題を呼んだ初来日と比べてベールに包まれている印象を受けます。ところが、このディスクに収録されているのは驚きのサウンドボード録音。これは最近になってネット上に現れた貴重音源なのですが、収録時間が30分足らずというもの。ところが収録データは3月である以外に詳しい日付が記されておらず、代わりにロイヤル・ホースという大阪のジャズ・バーの名前が記されている。となれば9日にサンケイ・ホールで行われた大阪公演ではなく、その前後にバーへ立ち寄った際に行われたギグの可能性が考えられます。そうなれば収録時間が短いのも合点がいく。そしてバーでのギグらしく、非常に親密な臨場感がPAアウトのサウンドボード録音だというのにしっかり伝わってくるから驚き。バーにあるPAから録音されたのだとも推測できるでしょう。演奏内容も前年に輪をかけてジャジーで雰囲気たっぷりなもので、それがジャズ・バーでの演奏ともなればなおさら。また演奏にはギタリストが加わっているのですが、トムのバンドにはギタリストがいません。よってバーでのセッション的に行われた可能性もあり、初めにスタンダード「Sumertime」を演奏していることからもそれを裏付けてくれる。しかし「Muriel」以降になるとトムがピアノの弾き語りを披露しており、これが絶品。音数の少ない演奏がPAアウトのサウンドボードで捉えられると本当に生々しく、しかもハマっている。何より初期のサウンドを彷彿とさせてくれる場面でもあり、ファンにとっては感涙モノな音源だと断言いたします。初来日と2回目、それぞれの超貴重音源をカップリングした衝撃のリリース!
Disc 1-2: Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 15th January 1977 TRULY AMAZING SOUND Disc 3: The Royal Horse, Osaka, Japan March 1978 SBD!!
Live at Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 15th January 1977
Disc 1 (46:45) 01. Step Right Up 02. Eggs And Sausage 03. Depot Depot 04. Jitterbug Boy 05. Pasties And A G-String 06. San Diego Serenade 07. Fumblin' With The Blues 08. Cupid - The Heart Of Saturday Night 09. Band Introduction 10. Invitation To The Blues
Disc 2 (56:26) 01. Emotional Weather Report 02. The Piano Has Been Drinking 03. New Coat Of Paint 04. I Can't Wait To Get Off Work 05. On A Foggy Night 06. Virginia Avenue 07. Warm Beer And Cold Women 08. The One That Got Away 09. Small Change 10. Band Introduction
11. Tom Traubert's Blues 12. OL' '55 Tom Waits - Vocals, Guitar, Piano Chip White - Drums Dr. Fitzgerald Jenkins - Bass Frank Vicari - Tenor Saxophone
Live at the Royal Horse, Osaka, Japan March 1978 3/9のサンケイホールのアフターショウか、ないしは前日の3/8の昼間
Disc 3 (26:22) 01. Summertime 02. Annie's Back In Town 03. I Never Talk To Strangers 04. Pasties And A G-String 05. Muriel 06. Jitterbug Boy SOUNDBOARD RECORDING
Tom Waits - vocals, acoustic guitar, piano. Frank Vicari - tenor saxophone. Noah Young - upright bass. Chip White - drums.