
'70年代オリジナルBLACK SABBATH後期の隠れた傑作「TECHNICAL ECSTASY」におけるライヴでは、アメリカツアー中の'76年11月9日のカリフォルニア州フレスノ公演や、ヨーロッパツアー終盤の'77年4月21日に行われたスウェーデン・ランド公演が優れたオーディエンス録音で残されており、ファンならばどちらも必聴の音源となっています。それらを聴いた後、さらにライヴを深く掘り下げて探求したい方には、本作をぜひオススメしたいと思います。本作「TECHNICAL ZOMBIE」は、「TECHNICAL ECSTASY」イギリスツアー終了後の1977年4月5日から約1ヶ月間行われたヨーロッパ・ツアーより、10公演目に当たる4月16日のベルギー・ブリュッセル公演を、それまでトレーダー間でも一切出回っていなかったオリジナル・マスター・カセットをダイレクト使用して音盤化したものです。「Snowblind」の途中で若干のテープ劣化が見られる他、テープチェンジにより「Dirty Women」のエンディングパートとドラムソロのイントロにカットが存在するのですが、それ以外は高い安定感と均整の取れたサウンドで収録されており、ファンに貴重なコンサートの模様を追体験させてくれます。演奏中は観客の叫び声などオーディエンス・ノイズがほとんど気にならないのが特徴で、聴き手は「Symptom Of The Universe」や「Snowblind」・「War Pigs」などライヴの前半から演奏をじっくりと聴き込めます。ライヴの序盤を彩る「Symptom Of The Universe」・「Snowblind」は特に素晴らしい聴き応えで、オジーのハイテンションな叫び、鋭いのに粘り気があるギターのトーンなど、ライン音源を聴いているような感触すら覚えます。'76年中のアメリカツアーでは演奏されていた「All Moving Parts(Stand Still)」は残念ながらすでにセット落ちしていますが、当時の新作「TECHNICAL ECSTASY」からは「Gypsy」・「Dirty Women」・「Rock 'N' Roll Doctor」が取り上げられています。「Dirty Women」とそのメドレー中の「Rock 'N' Roll Doctor」は'78年ツアーでも引き続き演奏されましたが、「Gypsy」は'77年ツアー終了後は(オリジナル再結成後も)取り上げられていないので、現存するライヴテイクは全てが貴重といえます。さらに「Dirty Women」メドレーの後半で取り上げられる「PARANOID」収録曲の「Electric Funeral」、ベースイントロから導かれる「N.I.B.」は大きな聴き所。これら蘇った初期のヘヴィナンバーも「TECHNICAL ECSTASY」ツアーの特色です。「Paranoid」でライヴがクロージングするまで全74分、全編が高い安定度とまとまりで後期オリジナルSABBATHならではの名演を楽しませてくれます。本作は各種知られる「TECHNICAL ECSTASY」ツアーのライヴ音源でも、特に上位の素材と言え、一歩踏み込んだファンの皆さんにはぜひお楽しみいただきたいソースのひとつです。
Live at Cirque Royal, Brussels, Belgium 16th April 1977 TRULY AMAZING SOUND
1. Supertzar 2. Symptom Of The Universe 3. Snowblind 4. War Pigs 5. Gypsy 6. Black Sabbath 7. Dirty Women 8. Drum Solo 9. Rock & Roll Doctor 10. Guitar Solo 11. Electric Funeral 12. Improvisation 13. Bass Intro. 14. N.I.B. 15. Paranoid