1982年、4月1日にボストンのブランフォード・ホテルでのウォーミングアップ・ライブの後からスタートしたワールド・ツアーは4月、5月とヨーロッパ各地を周り7月にアメリカに上陸しました。今回リリースされたニューヨーク、ハドソン川沿いの第84埠頭(通称:ピア84)公演は、ヨーロッパ公演の大成功が伝わり大いに注目された中で行われました。マイルス音源コレクターで有名なピーター・ルーシンさん(Peter Losin)のサイト(MilesA head)に記載されているデータを参考にすると本公演はラストのジャン・ピエールが途中で切れているBランクのオーディエンス録音が紹介されておりその備考欄に「ヤン・ローマン氏によればジャン・ピエールが21分の完全版もある」と記載されています。そうです、本音源こそヤン・ローマン氏が所有していたサウンドボード音源の完全版となります。但、ディスク2の1曲目「アイーダ」において37秒の欠落部がありそこを未発表のオーディエンス音源を補填することで全長版を実現しました。勿論、プロによる作業となりアジャスト作業に抜かりはありません。1982年、全米ツアーの最上位に位置するベスト・パフォーマンスを初めてお聴き頂けます。
ライブ・アット・ピア 84、ニューヨーク・シティー、ニューヨーク 07/17/1982
Disc 1 1.Band Warming Up(0:22) 2.Back Seat Betty(21:59) 3.Ife(21:57) Disc 2 1.Aida(25:43) 2.Jean Pierre(21:00) マイルス・デイビス(tpt) ビル・エバンス(aa, ts, fl, keyb) マイク・スターン(g) マーカス・ミラー(b) アル・フォスター(dr) ミノ・シネル(perc)