
YES・KING CRIMSONを渡り歩いた英雄ビル・ブルーフォードを迎えた奇跡のツアー“A TRICK OF THE TAIL TOUR”。そのオフィシャル級ステレオサウンドボード・アルバムがリリース決定です。そんな本作に収められているのは「1976年6月10日ロンドン公演」。伝統の名会場“ハマースミス・オデオン”での一夜から生まれた超極上ステレオ・サウンドボード録音です。“A TRICK OF THE TAIL TOUR”と言えば、まず何よりも重要なのは公式プロショット『IN CONCERT』。あのオフィシャル映像も英国ツアーのショウでしたが、本作のロンドン公演は近いようで結構違うポジションでした。その辺の事情をイメージするためにも、奇跡のツアーが実現した1976年のスケジュールから振り返ってみましょう。《2月『A TRICK OF THE TAIL』発売》・3月26日-5月7日:北米(34公演)ー約1ヶ月後ー・6月9日-14日:英国#1(6公演) ←★ココ★・6月15日-7月4日:欧州(19公演)・7月8日-7月11日:英国#2(4公演)←※公式
《9月-10月『WIND & WUTHERING』製作》 これが1976年のGENESIS。ツアーはおおよそ「春の北米+夏の欧州」となっており、そのヨーロッパ編は英国→大陸→英国の流れでした。公式映像『IN CONCERT』はその際終盤「英国#2」で撮影されたわけですが、本作のロンドン公演は「英国#1」。ハマースミス・オデオン6夜連続の2公演目にあたるコンサートでした。そのショウは古くからアメリカのラジオ局“WBCN”によるFM放送が有名で、幾多の既発を生み出してきた定番中の大定番。現在では、完全版サウンドボードも流出しているのですが、本作はそれとは異なる放送版です。放送版は完全版よりもかなり短い51分ほどなのですが、重要なのはそこではなくクオリティ。実のところ、このサウンドボードは流出完全版よりも放送版の方が上とされており、完全版サウンドボードにわざわざFM放送分を差し替えている盤もあるほど。しかも、本作はその放送版の最高峰が更新されたと話題になっている新マスター。名門「Krw_co」が発掘した名物番組“BRITISH BISCUIT”の放送前リール・トゥ・リールからダイレクトにデジタル化された至高の銘品なのです。そのサウンドで描かれるのは、ブルーフォードによって生まれ変わった名曲群。前述のようにフルショウにはほど遠いわけですが、それでも約51分の尺は『IN CONCERT』よりも長く、アナログ時代のライヴ盤を彷彿とさせるボリューム。ここで、その内容を整理してみましょう。・侵入:White Mountain(★)・月影の騎士:The Cinema Show/Firth Of Fifth(★)・眩惑のブロードウェイ:The Lamb Lies Down On Broadway(★)/Fly On A Windshield/The Carpet Crawlers
・トリック・オブ・ザ・テイル:Robbery, Assault and Battery(★)/Los Endos ※注:「★」印は『IN CONCERT』では聴けない曲。……と、このようになっています。本作に収められた放送分の全8曲のうち、半分が『IN CONCERT』と被らない。しかも、『IN CONCERT』ではインスト部分のみだった「The Cinema Show」「Fly On A Windshield」もたっぷりと楽しめるのです。さらに言えば、そのセレクトや編集も“WBCN”らしくプロフェッショナルで、しっかりと作品感が宿っている。完全版ではないものの……と言いますか、完全版ではないからこそ、オフィシャル作品のように完成度の高いライヴアルバムになっているのです。“A TRICK OF THE TAIL TOUR”の最高傑作と言えば超名盤『DEFINITIVE PITTSBURGH 1976』を置いて他にない。これはもう、絶対盤です。しかし、その1本だけがすべてではありません。サウンドボード・コレクションを充実させ得るのはもちろんのこと、“ブルーフォード入りGENESISの入門盤”としても最適の1枚。
Hammersmith Odeon, London, UK 10th June 1976 STEREO SBD(UPGRADE) (51:09)
1 British Biscuit Intro 2 The Lamb Lies Down on Broadway 3 Fly on a Windshield 4 The Carpet Crawlers 5 The Cinema Show 6 Robbery Assault and Battery 7 White Mountain 8 Firth Of Fifth 9 Los Endos STEREO SOUNDBOARD RECORDING
Phil Collins - Vocal, Drums, Percussion Steve Hackett - Guitar Mike Rutherford - Bass, Guitar Tony Banks - Keyboards Bill Bruford - Drums, Percussion