オーディションで発掘したザック・ワイルドを新ギタリストに加えて「NO REST FOR THE WICKED」を製作したオジーは、ベースにBLACK SABBATH時代の盟友ギーザー・バトラーを迎え、バンドの新たなラインナップを完成。アルバム発表に先行する形で、7月から"U.K. クラブ・ツアー"を開始しました。7月7日のアイルランド・ダブリン公演を皮切りに、7月27日のロンドン公演まで約1か月間行われたこのツアーは、バンドのウォーミング・アップも兼ねて、(ツアー名称どおり)小規模なクラブを中心にサーキットしました。これは当時すでにアリーナでのライヴが普通になっていたオジーとしては珍しいツアーです。本作はそのツアーより序盤に当たる7月11日のレスター公演を、あのCrazy S.録音によるオリジナル・カセット・マスターから収録! ザックがステージ・デビュー直後、フレッシュで荒々しいパフォーマンスを、熱気溢れる臨場感で堪能できます。このイギリスツアーでは、アメリカツアーや来日公演と異なるセットリストが大きな魅力。「Bark At The Moon」で勢い良くスタートすると、ヘヴィな「Suicide Solution」そしてドラマティックな「Mr. Crowley」と、ジェイク時代同様に畳み掛けるような展開を楽しませます。音の入力が若干強く、低音がやや歪む場面もありますが、音の明度や鮮度はさすがのマスター・クオリティ。ステージとフロアの一体感、熱気が渦巻くようなムードはクラブならでは。オジーのヴォーカルは非常に好調で、ザックのギターも素晴らしいプレイを聴かせます。ギーザーとランディ・カスティロのリズムはパワフルこの上なし!ライヴ前半の聴き所は、非常にレアな「Demon Alcohol」! 高いテンションで押し込む演奏は、聴き応え満点です。オジーの歌唱もアルバムに近いラインを再現できており、この日の好調さを感じさせます。続く「Shot In The Dark」ではギーザーのベースが印象的。ギーザーはソロの"GEEZER BUTLER BAND"で、ヘヴィに偏らないハードポップ調の曲もプレイしていました。ここでもギーザーの意外な一面を楽しめるでしょう。そしてライヴ前半のヤマ場は「Bloodbath In Paradise」。キャッチーでありながらヘヴィ、スリリングながら怪しさも潜ませた曲想は最高です。ザックのギターソロから始まるディスク2も、「Sweer Leaf」と「War Pigs」のメドレーに、ド迫力のドラムソロをインクルードした「Tattooed Dancer」と、'88年ライヴならではのハイライトが連発。終盤の「Iron Man」・「Crazy Train」まで、息もつかせぬ怒涛の展開で突き進みます! アンコールはもちろん「Paranoid」! こちらはカットも無く、ライヴのエンディングまで余す所なく楽しめます!火を噴くような84分間の熱演を、生々しいライヴ・サウンドで収録した内容は、本来なら通常リリースされて当然の一本。'ヘヴィ&ワイルドなオジーの'88年ライヴをどうぞお楽しみください!
Live at Polytechnic, Leicester, UK 11th July 1988 PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (33:55) 1. Carmina Bunara 2. Bark At The Moon 3. Suicide Solution 4. Mr. Crowley 5. Band Introduction 6. Demon Alcohol 7. Shot In The Dark 8. I Don't Know
Disc 2 (50:06) 1. Flying High Again 2. Bloodbath In Paradise 3. Guitar Solo 4. Sweet Leaf 5. War Pigs 6. Tattooed Dancer 7. Randy Castillo Drum Solo 8. Tattooed Dancer(Reprise) 9. Iron Man 10. Crazy Train 11. Paranoid
Ozzy Osbourne - Vocal Zakk Wylde - Guitar Geezer Butler - Bass Randy Castillo - Drums John Sinclair - Keyboards