
キース・レヴィンが自らオフィシャル・ブートレグとしてリリースしたPILの『コマーシャル・ゾーン』をオリジナル・アナログ盤を使用し登場です!81年に『フラワーズ・オブ・ロマンス』を発売後PILは『コマーシャル・ゾーン』なるタイトルのアルバムの制作を開始します。その『コマーシャル』というコンセプトに当時のファンは驚きつつも期待を持ってその発売を待ったものでした。しかもそんな中83年7月の来日公演が決定しました。しかし来日公演直前にキースの脱退が発表されてしまいます。当時このアルバムの制作をめぐってジョンとキースの確執が報じられていました。ジョンは急遽セッション・ミュージャンを雇い来日公演を敢行しました。遂にピストルズ・ナンバーも解禁して日本のファンを喜ばせました。一方で当然『コマーシャル・ゾーン』の発売は中止されたのですが、9月に発売(ちゃっかり)されたシングル『ラブ・ソング』はPILのシングルとしては最高のセールスを記録しますが、この『ラブ・ソング』は『コマーシャル・ゾーン』に収録される予定のテイクだったのです(つまりギターとベースはキース)。その後ジョンは『コマーシャル・ゾーン』に収録されるハズだった曲(もちろんラブ・ソングも)を再録音し、また新曲も収録しファンキーな要素を多分に取り入れたたアルバム『ジス・イズ・ホワット・ユー・ウォント』としてを完成させ84年に発売します。しかしキースは脱退するまで製作中だった『コマーシャル・ゾーン』をオフィシャル・ブートレグという形で同じく84年に発売するのです(もちろんヴォーカルはジョン)。『ジス・イズ・ホワット・ユー・ウォント』にも収録された曲も含んだこの『コマーシャル・ゾーン』は早速大注目をもって迎えられたのです。『ジス・イズ・ホワット・ユー・ウォント』にも収録された曲もここではもちろんキース在籍時のPILらしいアレンジで収録されていますが、しかしアコースティックギターやスライド・ギターそしてファンキーな要素も多分に含んでおりこれがキースの目指した『コマーシャル』なアルバムだったのかも知れません。前作『フラワーズ・オブ・ロマンス』では鳴りを潜めていたキース独自のノイジーかつ金属的なギターも復活している感があります。今回のギフト化にあたって使用したのは最上級のコンディションのディスクです。ジョンとキースが『コマーシャル』というコンセプトから製作しそこから派生したもうひとつのアルバム、しかも長らく忘れられていたキース版『コマーシャル・ゾーン』を是非ご堪能ください。パンク/ニュー・ウェーブ/ポスト・パンクファン以外の音楽ファンの皆さんにもお楽しめいただける逸品です。
Taken from the original US LP "Commercial Zone"(PiL Records Inc., XYZ-007)
1. Love Song 2. Mad Max 3. Bad Night 4. Solitaire 5. The Slab 6. Lou Reed Pt. 1 7. Lou Reed Pt. 2 8. Blue Water 9. Miller Hi-Life STEREO SOUNDBOARD RECORDING
John Lydon - vocals Keith Levene - guitar, synthesizers (bass on "Bad Night" and "Lou Reed Part 2") Pete Jones - bass (on "This Is Not A Love Song", "Mad Max", "Solitaire", "Miller Hi-Life") Martin Atkins - drums, percussion Robert E. (Bob) Miller - sound effects (on "Miller Hi-Life")