エリック・クラプトンやキース・リチャーズ、スティーヴィー・ニックス等々の超豪華ゲストとの共演も美味しい公式ライヴアルバムの名作『LIVE FROM CENTRAL PARK』。その完全版サウンドボードがまさかの登場。そんな本作に記録されているのは、もちろん「1999年9月14日:ニューヨーク・シティ」公演。“同じ時期”でも“似た内容”でもなく、正真正銘オフィシャル盤と同じショウ。その完全版ステレオ・サウンドボード録音なのです。1999年のシェリルと言えば来日公演も実現し、その極上サウンドボード・アルバム『TOKYO 1999 FINAL NIGHT』も記憶に新しいところ。まずは、そんな当時のスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。・2月2日-18日:欧州#1(12公演)・3月13日-5月9日:北米#1(42公演)・6月4日-12日:欧州#2(6公演)・6月27日-9月14日:北米#2(47公演)←★ココ★・10月7日-9日:北米#3a(2公演)
・10月12日-20日:日本(7公演)←※TOKYO 1999 FINAL NIGHT・10月23日-31日:北米#3b(3公演)《12月7日『LIVE FROM CENTRAL PARK』発売》 これが1999年のシェリル・クロウ。欧州や日本を挟みつつ、全米を2周。本作のニューヨーク・シティ公演は、そのメインとなる「北米#2」の最終日にあたるコンサートでした。このショウは何よりも公式ライヴアルバムで有名ですし、選曲の異なるプロショット放送も知られている。しかし、本作はその両作でも聴けない曲/パートも網羅した新発掘の完全版なのです。先日ご紹介した『TOKYO 1999 FINAL NIGHT』の解説でも触れましたが、実は現在、コレクター界はシェリルの極上サウンドボードの発掘ラッシュで話題沸騰。本作もその1つで、オフィシャル作品の完全版という珍しさと凄まじいクオリティの両面で特に注目の高い1本なのです。一番のポイントは豪華な競演曲も大幅増量された長尺ぶり。早速、オフィシャル盤と比較しつつセットを整理してみましょう。
シェリル・クロウのみ・チューズデイ・ナイト・ミュージック・クラブ:Can't Cry Anymore(★)/Leaving Las Vegas/ All I Wanna Do・シェリル・クロウ:A Change Would Do You Good/Everyday Is a Winding Road(▲)
・グローブ・セッションズ:Anything but Down(★)/It Don't Hurt/Am I Getting Through(★)/My Favorite Mistake/There Goes The Neighborhood・その他:Sweet Child O' Mine(★)ゲスト参加曲・サラ・マクラクラン:Angel(★)/The Difficult Kind
・DIXIE CHICKS:Strong Enough/Mississippi(★)・スティーヴィー・ニックス:Gold Dust Woman・クリッシー・ハインド:If It Makes You Happy・キース・リチャーズ:Happy/Sweet Little Rock n' Roller(★)・エリック・クラプトン:White Room/Little Wing(★)
・オールスター共演:Tombstone Blues ※注:「★」印は公式盤『LIVE FROM CENTRAL PARK』には未収録の曲。「▲」はマスターの欠落(約6秒)を公式盤で補填。……と、このようになっています。シェリル単独も共演も合わせ、8曲もの大幅に増量。公式盤を愛聴されていても「実際はこんなに多かったのか」と驚かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。特にポイントが高いのはチャック・ベリーのカバー「Sweet Little Rock n' Roller」。キース・リチャーズも登場する当時の目玉の1つだったわけですが、どういうわけか公式盤にもTV放送でもカットされていた。本作は、そんな初登場曲や各ゲストの紹介シーンも含め、当日の曲順通りに全編楽しめるのです。そして、そんなフルショウを貫くクオリティも特筆モノ。問答無用に極上のステレオ・サウンドボードなのですが、オフィシャルの最終盤とは若干違う。ミックスが異なっており、より一層生々しいラフミックスなのです。各楽器の鳴りや印象も異なりますが、一番の違いは歓声。オフィシャル盤は歓声を大きめにミックスしてコンサート現場のムードを演出していますが、本作は録りっぱなしなのか演奏音とヴォーカルがグッと前に出て歓声が遠い。会場の疑似体験感はほとんどない代わりに、脳内にシェリルがいるような没入感やシンクロ感が絶大なのです。もちろん、ミックスが異なるとは言ってもオーディオ的なサウンド・クオリティは完全オフィシャル級。実のところ、ネットに登場した原音では「Everyday Is a Winding Road」の中盤で数秒の欠けがあるのですが、本作ではそのパートをオフィシャル盤で補填している。そこでもクオリティ差をほとんど感じないほどオフィシャル然としたサウンドなのです。
『TOKYO 1999 FINAL NIGHT』に続いて登場した1999年の超極上ステレオ・サウンドボードの衝撃作です。単にクオリティが優れているだけでなく、超豪華ゲストとの共演も大幅増量したオフィシャル名盤の拡張・完全版。文字通り、あらゆる意味で「オフィシャル超え」を果たした1本。公式『LIVE FROM CENTRAL PARK』の全長版。卓直結・ラフミックスの超高音質ステレオ・サウンドボード!初登場!!
Central Park, New York City, USA 14th September 1999 STEREO SBD
Disc 1 (51:34) 1. Sandra Bernhard Intro 2. A Change Would Do You Good 3. Anything But Down ★ 4. Can't Cry Anymore ★ 5. Leaving Las Vegas 6. It Don't Hurt 7. Sarah McLachlan Intro 8. Angel (with Sarah McLachlan) ★ 9. Sweet Child O' Mine ★ 10. Am I Getting Through (Parts 1 and 2) ★
Disc 2 (73:15) 1. Bill Murray Intro 2. Every Day Is A Winding Road 3. Band Introductions 4. Strong Enough (with Dixie Chicks) 5. Gold Dust Woman (with Stevie Nicks) 6. My Favorite Mistake 7. Mississippi (with Dixie Chicks) ★ 8. If It Makes You Happy (with Chrissie Hynde)
9. Happy (with Keith Richards) 10. Sweet Little Rock n' Roller (with Keith Richards) ★ 11. The Difficult Kind (with Sara McL) 12. White Room (with Clapton) 13. Little Wing (with Clapton) ★ 14. There Goes The Neighborhood 15. Tombstone Blues (with all guests) 16. All I Wanna Do
★公式盤『LIVE FROM CENTRAL PARK』未収録 STEREO SOUNDBOARD RECORDING Sheryl Crow - vocals, guitar, bass, keyboards Peter Stroudt - guitar, vocals Tim Smith - guitar, bass, vocals Jim Bogious - drums, vocals Mike Rowe - keyboards Matt Brubeck - cello Mary Rowell - violin
With Keith Richards - guitar, vocals Eric Clapton - guitar, vocals Stevie Nicks - vocals The Dixie Chicks - vocals, various instruments Sarah McLachlan - vocals Chrissie Hynde - vocals