「BLOODBATH IN FESTIVAL」では、OZZY OSBOURNEの1989年ジャパンツアー最終日となった3月10日の大阪フェスティバルホール公演を、文句なしに過去最上級のオーディエンス録音で楽しむ事ができます。この最終日と共にぜひ聴いておきたい一本が、大阪公演初日・3月8日のライヴを収録した「MIRACLE WYLDE MAN」です。本音源も「BLOODBATH IN FESTIVAL」同様、リリース当時までトレーダー間でも一切出回っていなかったオリジナル・カセット・マスターをダイレクトに使用しています。本録音に収められたワイドな音の広がりは比較しても遜色なく、押し込むようなサウンドの迫力もほとんど互角と、この時期としては極上レベルの音質。特に臨場感の点では'89年来日音源全体を見渡しても最高と思えるほどで、生々しい熱気をダイレクトにパッケージしたサウンドはオーディエンス録音の醍醐味を味わわせてくれます。本作は2日間行われた大阪公演の模様を知る上で、間違いなく欠かせない録音なのです。セットリストは最終日やツアー前半の東京・日本武道館公演の「NO REST FOR THE BUDOKAN」とほぼ同一ながら、エネルギッシュなサウンドと破壊力に富んだアンサンブルは聴き手に飽きを感じさせない優れた演奏を楽しませます。「BLOODBATH IN FESTIVAL」では全体的に均整が取れた音像でしたが、本録音では特にランディ・カスティロのけたたましいドラミングが迫力満点に収録されており、「I Don't Know」や「Flying High Again」のライヴ序盤よりギーザー・バトラーとのストロングなリズムセクションの魅力を余すところ無く捉えています(本音源のように刺激的なパンチの効いた「Shot In The Dark」も、ちょっと珍しいのでは?と思えます)。もちろんザック・ワイルドのギターも絶好調で、ヘヴィなディストーション・サウンドで聴き手をノックアウトしたかと思えば、前任者のジェイク・E・リーにも負けないテクニカルな速弾きを炸裂させるなど、その表情の多彩さは驚くほど。彼以外にあり得ないヴァイブに満ちたギターソロに観客がどよめく「Flying High Again」や、'89年型のオジー・バンドがその魅力を詰めにした「Bloodbath In Paradise」でのプレイは必聴のパート! さらに本作の特徴として、「BLOODBATH IN FESTIVAL」では途中でディスクをまたいでいたザックの15分近いギターソロを、カットなしに通して聴けるという点も見逃せません。カスティロのドラムソロを含む「Tatooed Dancer」まで、聴き手を掴んだまま一気に駆け抜けていきます! ディスク2のライヴ後半も当然ながら大迫力で、ドスの効いた「Miracle Man」と「Suicide Solution」、当時のSABBATH以上の鋭さと攻撃性で畳み掛ける「Paranoid」など、全曲が最高のエンターテイメント! さらにこの日は最終日と違って「Bark At The Moon」がラストを締めくくっており、この微妙な違いもまた面白いです。オジーが最もノリに乗っていた'89年ライヴの魅力をこれでもかというほど味わわせる極上のハード・ロック・ショウは、100分間の全編を通して聴き所が満載です。
Live at Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 8th March 1989 PEREFCT SOUND(from Original Masters)
Disc 1. 1. Carl Orff "Carmina Burana" 2. I Don't Know 3. Flying High Again 4. Mr. Crowley 5. Shot In The Dark 6. Bloodbath In Paradise 7. Zakk Wylde Guitar Solo 8. Sweet Leaf 9. War Pigs 10. Tattooed Dancer 11. Randy Castillo Drum Solo
Disc 2 1. Fire In The Sky 2. Miracle Man 3. Suicide Solution 4. Iron Man 5. Crazy Train 6. Paranoid 7. Bark At The Moon
Ozzy Osbourne - Vocal Zakk Wylde - Guitar Geezer Butler - Bass Randy Castillo - Drums