2002年にリリースした「GURTEN FESTIVAL 2002」を新装ジャケットにて復刻。「HEATHEN CHEMISTRY」リリース後、7月に行われたライブは多くのラジオ放送が実現しましたが、19日にスイスのフェスに出演したステージもまた放送されています。ラジオで放送された以上ステレオ・サウンドボード録音ということになりますので、当時から「ALL OVER MAINROAD」のようなタイトルも存在しています。しかし2002年当時、最速リリースに加え、「ALL OVER~」ではカットされていたライブ前に流されたノエル・ギャラガーのインタビュー、さらにアンコール前を始めとしたラジオ局によるいくつかのアナウンスまでカットすることなく収録していたことから資料的な価値が高いとマニアに評価されていたもの。もっとも放送は2002年の段階でのウェブキャスト形式でしたので、シンバルの音がシュワシュワする感触が目立っており、今の耳で聞くと時代を感じさせる点は否めないでしょう。よってヘッドフォンを通すよりはスピーカーから聞いた方が良いかと。また稀代の名演となったフィンズベリー・パークから二週間後のライブですが、その時と比べてリアム・ギャラガーの声の調子がイマイチな様子が皮肉にもステレオ・サウンドボード録音にて放送されてしまった音源でもあります。ちなみにオープニング二曲が放送時からカットされていたのですが、放送で最初に流された「Hung In A Bad Place」からしてリアムの声に覇気がなく、いつもならもっと元気に発する「you got me!」のセリフもいまいち。このままの調子で前半が続くのかと思いきや、リリースされたばかりの名曲「Stop Crying Your Heart Out」では見事な熱唱ぶりが披露されました。この日一番の名演。その後はノエル・コーナーも挟みながらごまかしつつライブ終盤まで持ちこたえますが、アンコールの「Some Might Say」ではリアムの声がいよいよガラガラ。そしてフィナーレ「My Generation」では一番高い転調こそ歌うのをさぼりますが、何とか最後までやり切った。この年の夏のギグだけでも二回ほど喉の不調からリアムが途中退場した日がありましたが、ここでは何とか歌い切った様子がステレオ・サウンドボード録音にてドキュメントされている点も貴重。今となっては2002年当時にリリースされた各アイテムも市場から姿を消し、YouTube上ですらテレビで放送された数曲の映像でしか垣間見られなくなってしまったスイスGurten Festivalの様子を当時の放送そのままで楽しめるというアイテムです。
Gurten Festival, Bern, Switzerland 19th July 2002 STEREO SBD
Disc 1(54:29) 1. Noel Gallagher Interview 2. Hung In A Bad Place 3. Go Let It Out 4. Columbia 5. Morning Glory 6. Stop Crying Your Heart Out 7. Little By Little 8. Cigarettes And Alcohol 9. Live Forever 10. Better Man
Disc 2(36:48) 1. She's Electric 2. Born On A Different Cloud 3. Acquiesce 4. Audiecnce 5. Force Of Nature 6. Don't Look Back In Anger 7. Some Might Say 8. My Generation FM BROADCAST RECORDING
Liam Gallagher - lead vocals, tambourine Noel Gallagher - lead guitar, keyboards, bass, vocals Gem Archer - rhythm guitar, keyboards, bass, lead guitar Andy Bell - bass, keyboards, rhythm guitar Alan White - drums, percussion