一連のマイク・ミラード・マスター・カセット・シリーズで、今年の6月末に、1975年ロング・ビーチ初日がアップされました。(現在は、ショウの後半しか録音できなかった2日目のマスター・ヴァージョンが待たれますが・・・)超強烈サウンドボード「LONG BEACH CALIFORNICATION」が存在するにも関わらず、ミラード・オーディエンスのこの日の人気は未だ絶大なものがあり、実際、当店でも、6CDがあっという間に予約完売したのも、エディ同様にまだ記憶に新しいところです。しかし、このミラードのマスター・シリーズ。ツェッペリン以外では、70年代のブラック・サバスやフリートウッド・マック、83年のボウイに92年のU2など、これまで存在が全く確認されていなかった録音が時代を問わず、次々と登場し、世界中のファンを狂喜させてくれています。その反面、ZEPに関していえばなのですが、実は「前のほうがよかったんじゃね?」という声がちらほら聞こえます。実際、エディの6月21日LA初日などは、鮮烈な音質を有する過去盤のイメージが強烈過ぎて、初めてマスターカセット版(via JEMS)を聴いたときには「あれ?こんなもの?」「地味じゃね?」「俺の頭の中のエディはこんなもんじゃないぜ」等、若干肩透かしをくらったような感想がネット上で多々見受けられました。何故なのでしょう?テープの経年劣化?再生機材の環境のせい?(ヘッドが古くなってる?)そしてパートによってはこれまでなかった(デジ)ノイズまでも出現(DATノイズ?)。正直、ディープなファンをやきもきさせている現状です。(エディに関していえば、最近では、「紫ジャケがやっぱり一番良いのでは」という、振出しに戻るみたいな現象が起きたりもしてます。マジですか)で、この3月11日のロングビーチ初日。こちらはトンデモリマスターとフラット・リマスターの2種をJEMS様が提供して下さったのですが、(実際は、過剰な頑張りすぎリマスターに対する世間の反応の悪さに驚き、速攻で(実はすでに用意してあった)フラット版を翌日にあげたようでしたが)、こちらもまた、最近になって「前のほうがいいんじゃね」の声が聴こえはじめてる現状があります。いずれにせよ、エディ同様に「1st Gen」の検証が必要な時に入ったのかもしれませんね。これは、数年前にJEMS様が「Mike Millard Unmarked 1st Gen Cassettes Transfer」としてアップしてくれたもの。で、聴くとやっぱり凄いのです。勿論、今年6月のマスターヴァージョンより良い!などと軽々に断言できませんが、このUnmarked なTransfer、聴いてみると、トータル的な感触が非常に良いのですね。実際のところ、同じ音源なのに、質感は全然違ったりしますので、こうなると音に対する個人の趣味かなぁという気もします。いずれにせよ、ここで1ST GEN に戻って聞いてみるのも一興。
Long Beach Arena, Long Beach, CA, USA 11th March 1975 ULTIMATE SOUND
Disc 1 (55:35) 1. Intro 2. Rock And Roll 3. Sick Again 4. Over The Hills And Far Away 5. In My Time Of Dying 6. The Song Remains The Same 7. The Rain Song 8. Kashmir
Disc 2 (52:47) 1. No Quarter 2. Trampled Underfoot 3. Moby Dick Disc 3 (54:47) 1. Dazed And Confused 2. Stairway To Heaven 3. Whole Lotta Love/The Crunge 4. Black Dog