05年、わずか54歳でこの世を去った名シンガー、ルーサー・ヴァンドロス。下積みが長く、70年代多くのアルバムのバック・シンガーにクレジットされ、また70年代の自身のバンドのルーサーが小ヒットとなったものの激レア盤で入手困難、そして80年代に入ってもチェンジの参加は有名ですが、セッション・ミュージシャンとしても(サウンドメイキングのセンスこそ実はルーサーの真骨頂です)そして多くの他のアーティストのアルバムにプロデュースでも参加しており、ルーサー・ヴァンドロスの音源をコンプリートするのは大変です。ルーサーは亡くなるまで少なくないアルバムのリリースがありますが、80年代こそ彼が最も充実した楽曲が揃っていると評判になっています。やはりブラック・コンテンポラリー・ミュージックの第一人者ですから、この時期こそ、なのです。そんなブラック・コンテンポラリーが円熟していく85年という時期の大変貴重なFM放送音源からのCDがリリースされました!ルーサーの作曲でナンバーワンとなったNever Too Muchの溌剌としたダンサーからもう大感動の涙です。85年のThe Night I Fell In Loveのツアーからですのでそこからの曲をルーサー節で歌ってくれていますが、その中でもブレンダ・ラッセルのカバーIf Only For One Nightのライブ・バージョンは最高です。またサム・クックのBad Boy/Having A Partyの改作バージョンもライブで披露、若いルーサー、というよりこれぞルーサーのソウルが堪能できます。9曲ながら一切の駄曲皆無、全て名演の絶対必携のベスト・アイテム!!
Masonic Arena Detroit, Michigan October 4, 1985 FM Broadcast
Intro Never Too Much Wait For Love My Sensitivity (Gets In The Way) If Only For One Night Creepin Busy Body The Night I Fell In Love Bad Boy/Having A Party 'Til My Baby Comes Home