衝撃作『ACHTUNG BABY』でテクノロジー新時代の扉を開いた90年代初頭のU2。その現場を極上体験できる全世界初公開の秘蔵オリジナル録音が登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1993年8月21日ロンドン公演」。“ZOO TV TOUR”の一幕を永久保存した絶品オーディエンス録音です。“ZOO TV TOUR”と言えば、公式映像『ZOO TV: LIVE FROM SYDNEY』が残されているだけでなく、先日発掘されたマイク・ミラードの銘品『LOS ANGELES 1992 1ST NIGHT』も大ヒット中。まずは当時のスケジュールを振り返り、名作達の相互関係を整理してみましょう。1992年
・2月29日-4月23日:北米#1(32公演)←※ミラード録音・5月7日-6月19日:欧州#1(25公演)・8月7日-11月25日:北米#2(47公演)1993年・5月9日-7月3日:欧州#2a(20公演)《7月5日『ZOOROPA』発売》・7月6日-8月28日:欧州#2b(23公演)←★ココ★
・11月12日-12月10日:オセアニア/日本(10公演)←※公式映像 これが1992年/1993年のU2。途中テクノロジー路線の第2弾『ZOOROPA』を制作/発表を挟みつつ、丸2年に渡って世界をツアー。その中で本作のロンドン公演は「欧州#2b」の20公演目。あの“LIVE AID”の現場ともなったウェンブリー・スタジアムでは「2DAYS×2回=4公演」行われたのですが、その最終日にあたるコンサートでした。また、大ヒット中のミラード録音はツアー序盤の「北米#1」で記録されており、公式映像『LIVE FROM SYDNEY』は最終盤の「オセアニア」レッグ。本作は、それらに対するヨーロッパ篇ともなるのです。そんなショウで記録された本作は、まさに絶品。何よりも素晴らしいのは力強い芯。さすがに巨大会場だけにサウンドボードと間違えるような密着感とはいきませんが、だからと言って距離感もない。上空に広く開いたオープンスペースらしく反響成分がなく、PAから吐き出された出音がくっきりとしたまま吸い込まれているのです。さらに素晴らしいのは、瑞々しいマスター鮮度。何しろ、録音者本人から直接譲られた本作だけのオリジナル録音であり、本作が全世界初公開。大元カセットからダイレクトにCD化されただけにダビング痕ゼロ/経年劣化ゼロで、さざ波のように広大に広がる大合唱も美しければ、虚空へ吸い込まれていく高音も綺麗に伸びる。しかも、この録音家がタダモノではなく、名作/傑作を数多く手掛けてきた人物。当店では“英国の巨匠”でお馴染みの名手。マイク・ミラードのようなギラギラと輝く艶とは味わいが異なりつつ、端正な美音はまったく引けを取らない。『LOS ANGELES 1992 1ST NIGHT』と並べることで、英米を代表する名手サウンドの味比べまでできてしまうのです。そんなマスター・サウンドで描かれるのは米国とも豪州とも異なる英国のフルショウ。ここではミラードの『LOS ANGELES 1992 1ST NIGHT』と比較しつつ、セットを整理してみましょう。80年代(9曲)・WAR(闘):New Year's Day(★)
・焔:Bad/Pride (In The Name Of Love)・ヨシュア・トゥリー:Bullet The Blue Sky/Running To Stand Still/Where The Streets Have No Name/With Or Without You・魂の叫び:Angel Of Harlem/Desire 90年代他(14曲)
・アクトン・ベイビー:Zoo Station/The Fly/Even Better Than The Real Thing/Mysterious Ways/One/Until The End Of The World/Tryin' To Throw Your Arms Around The World/Ultraviolet (Light My Way)/Love Is Blindness・ZOOROPA:Numb(★)/Stay (Faraway, So Close!)(★)
・その他:Dancing Queen(★:ABBA)/Satellite Of Love(ルー・リード)/Can't Help Falling in Love(★:エルヴィス・プレスリー)※注:「★」印は『LOS ANGELES 1992 1ST NIGHT: Mike Millard Master Tapes』で聴けない曲。……と、このようになっています。ツアー序盤だったミラード録音とはセットも変化。一番の違いはリリースされたばかりの新作『ZOOROPA』からのレパートリーやカバーが増量していること。特に「Numb」やABBAのカバー「Dancing Queen」は非常に貴重。“ZOO TV TOUR”限定なだけでなく、限られた会場でしか演奏されなかったレパートリー。そんなレア曲で沸くウェンブリー・スタジアムに立ち会えるのです。“英国の巨匠”による全世界初公開となる銘品中の銘品です。伝説名手マイク・ミラードに対する「英国からの回答」とも言えるライヴアルバムの大傑作。「1993年8月21日ウェンブリー・スタジアム公演」の絶品オーディエンス録音。全世界初公開となるオリジナル録音で、大元カセットからデジタル化。上空に広く開いたオープンスペースらしく反響成分のない力強い芯が素晴らしく、PAから吐き出された出音をくっきりと記録している。ABBAのカバー「Dancing Queen」など、公式映像『ZOO TV: LIVE FROM SYDNEY』やマイク・ミラードの名作『LOS ANGELES 1992 1ST NIGHT』でも聴けなかったレア曲も楽しめます。
Live at Wembley Stadium, London, UK 21st August 1993 PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (53:29) 1. Intro 2. Zoo Station 3. The Fly 4. Even Better Than the Real Thing 5. Mysterious Ways (with "Love to Love You Baby") 6. One (with "Hear Us Coming" and "Unchained Melody") 7. Until the End of the World (with "Singin' in the Rain") 8. New Year's Day 9. Numb
10. Tryin' to Throw Your Arms Around the World
Disc 2 (75:30) 1. Angel of Harlem 2. Dancing Queen 3. Stay (Faraway, So Close!) 4. Satellite of Love 5. Bad (with "Candle in the Wind") 6. Bullet the Blue Sky 7. Running to Stand Still 8. Where the Streets Have No Name 9. Pride (In the Name of Love) 10. Desire (with "Singin' in the Rain")
11. Ultraviolet (Light My Way) (with "You'll Never Walk Alone") 12. With or Without You 13. Love Is Blindness 14. Can't Help Falling in Love