
アラン・ホールズワース時代の代表ライヴ・アルバムが復活です。「BUNDLES」で賛否両論を巻き起こしたホールズワース時代のSOFT MACHINE。公式でも1974年3月19日ロスリン公演が「ABERRANT BUNDLES」、1975年1月29日ブレーメン公演が「FLOATING WORLD LIVE」としてリリースされていますが、それらと同等、いやそれ以上の名演・名録音にもかかわらず、なぜか公式化に至っていない逸品サウンドボード・ア ルバムです。そのクオリティは、文字通りのオフィシャル級。以前から「LIVE BUNDLES」や「EARLY BUNDLES 1974」としても有名な大定番です。それらの既発を一蹴したのが本作「SYRACUSE 1974」なのです。初期SIRENEレーベル躍進の原動力ともなった「EARLY BUNDLES 1974」からして、“決定盤”・“オフィシャル・レベル”の賛辞を欲しいままにしたわけですが、本作のサウンドは、それすら問題にならないほどナチュラルで豊か。もし公式リリースされても問題ないどころか、名作のひとつに数えられるのは確実で、しかもまるで目の前で演奏されているようなリアリティにもあふれているのです。そんな超クオリティのサウンドボードで録音されたのは、「1974年3月13日シラキューズ大学公演」。大人気を博しつつ、コアなカンタベリーマニアが眉間に皺を寄せる問題作「BUNDLES」の録音直前にあたります。しかし、本作の魅力は公式作の「BUNDLES」も超えている。実際、かつての 「EARLY BUNDLES 1974」でさえ、“なんでこんなに良いんだ!?”・“これこそバンドサウンド!”・“ホールズワースの弾きまくりが浮いていない!!”と、ホールズワースを嫌っていたコアマニアも唸らせ、この時代の再評価にも繋がった。本作は、そのアップグレイド盤なのですから、確実にホールズワース時代のトップ音源なのです。もちろん、本作の主役は若きホールズワースであり、その滑らかな速弾きは見事。当時はまだ“知る人ぞ知る”存在だった彼ですが、ベント、スライド、ボリュームも繊細に使い分け、細かなニュアンスを弾き分けるピッキングとレガートは冴えに冴えている。タイトでワイドなギタートーンで陶酔感あふれるインプロヴィゼーションを延々と繰り出し、時に高揚したかと思えば、突き放す変幻自在な世界を見せつけてくれます。もちろん、ホールズワースだけではないところが本作の凄味。ギター以外は地味だった「BUNDLES」とは違い、リズム隊のコンビネーションも鮮烈で、 バンド全体の高いポテンシャルが遺憾なく発揮されている。A面を占めていた「Hazard Profile」五部作はもとより、「BUNDLES」のほとんどの楽曲を披露していくステージは、どの曲も柔軟な即興演奏の魅力にあふれており、各メンバーのソロタイムもたっぷり。各人の個性がぶつかりあい、ワイルドさも繊細さも混じり合う。まさにインストルメンタル・ミュージックの理想郷が繰り広げら れるのです。特に「The Man Who Waved At Trains」におけるマイク・ラトリッジの演奏は、彼のベストワークのひとつと言っても良いのではないでしょうか。千変万化したSOFT MACHINEの歴史上でも、2つとない特異点だったホールズワース時代。オフィシャル作品「BUNDLES」ですら分からなかった、その真価を伝える大 傑作ライヴアルバムです。ホールズワースがお好きな方はもちろん、彼とSOFT MACHINEの遭遇をこよなく愛する方、「BUNDLES」に釈然としない思いを捨てきれない方も、本作で40年以上前の英国ロックが生み出した“特異 点の真実”をじっくりとご堪能ください。
Live at University Crouse College, Syracuse, NY, USA 13th March 1974 STEREO SBD
1. Hazard Profile pt.1 2. Hazard Profile pt.2 3. Hazard Profile pt.3 4. Hazard Profile pt.4 5. Hazard Profile pt.5 6. The Floating World 7. The Man Who Waved At Trains pt.1 8. The Man Who Waved At Trains pt.2 9. Bass Solo 10. Bundles 11. Four Gongs Two Drums
Mike Ratledge - Keyboards Karl Jenkins - Saxophones, Keyboards Allan Holdsworth - Guitar Roy Babbington - Bass John Marshall - Drums STEREO SOUNDBOARD RECORDING