今回の「MANSFIELD 2005」は「DON’T BELIEVE THE TRUTH」ツアーの定番放送音源からカットされてしまったレア・レパートリー「Love Like A Bomb」をオーディエンス録音にて補填しましたが、同曲を演奏した他の日のオーディエンス録音レア音源をお届けします。そもそも「Love Like~」が演奏されていた6月の短期アメリカ・ツアーの音源自体が貴重で、マンスフィールド以外のサウンドボード録音が存在しないことから今までアイテムがリリースされた実績がまったくありません。そのせいで熱心なマニアでしか聞かれない時期でもありました。今回マンスフィールドの約一週間前に行われたデトロイト公演。こちらのオーディエンス録音ですが、これがなかなかの良好音質。独特の奥行きのある音像なのですが、それでいてリアム・ギャラガーの歌声を中心とした演奏がしっかりと立って聞こえるという。それでいて周囲の盛り上がりが煩わしくないのもポイント。このくらいの録音クオリティならは、初心者でも十分に楽しめるのではないかと。マンスフィールドがそうだったように、この日もリアムの調子が本当にいい。同じアメリカでもツアーが続いた9月になるとリアムが見るからに不調で、それこそ唸り声みたく歌っていた日も少なくない。その点この日はしっかり歌ってくれているのがまたいい。この勢いの中で披露される「Love Like A Bomb」はなかなかの出来栄えなのですが、コンサートの序盤という位置が仇となってステージ映えしないようにも感じられます。それに何といってもデトロイトのオーディエンスの反応がこの曲だけ鈍い感が否めず(おかげでより聞きやすくなります笑)めげずに6月だけ演奏し続けてみたけれど、やっぱり駄目だ…ということになったのでしょう。そして7月からは代わりの「DON'T BELIEVE THE TRUTH」レパートリーとして「Guess God Thinks I’m Abel」にエレクトリック・アレンジを施したバージョンが登場します。そもそも6月のアメリカ・ツアーは初のマディソン・スクエア・ガーデンといった前向きなトピックが多く、演奏全体から勢いが伝わってくるのがいいですね。MSGには及ばないものの、この日もコンサート全体の盛り上がりは「Champagne Supernova」での大合唱など相当なもの。これがまた聞いていて気持ちいい。結果として可能性は秘めつつも、ステージ映えする前に諦められてしまった悲運の「Love Like A Bomb」。それ以上にリアムをはじめとした好調オアシス(「Rock 'N' Roll Star」エンディングでのザック・スターキーがまた壮絶!)の2005年6月を捉えた良好音質のフル・オーディエンス・アルバム。
Meadow Brook Amphitheatre, Rochester Hills, Detroit, MI, USA 18th June 2005 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND
Disc 1 (51:05) 1. Fuckin' In The Bushes 2. Turn Up The Sun 3. Lyla 4. Love Like A Bomb 5. Bring It On Down 6. Morning Glory 7. Cigarettes & Alcohol 8. The Importance Of Being Idle 9. Little By Little 10. A Bell Will Ring 11. Live Forever 12. The Meaning Of Soul
Disc 2 (40:20) 1. Mucky Fingers 2. Champagne Supernova 3. Rock N Roll Star 4. Songbird 5. Wonderwall 6. Don't Look Back In Anger 7. My Generation