『H2O』に続くグレイテスト・ヒッツ『ROCK 'N SOUL PART 1』も大ヒットを記録し、時代の寵児としてシーンに君臨していた1984年のホール&オーツ。その来日公演を真空パックしたオリジナル録音が新発掘です。そんなオリジナル・マスターに吹き込まれていたのは「1984年2月17日:日本武道館」公演。その極上オーディエンス録音です。当時の彼らは「洋楽」の代名詞とさえ言えるほど絶大な人気を誇っていたスーパースター。まずは、その来日スケジュールを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。・2月12日:福岡国際センター・2月13日:大阪厚生年金会館・2月15日:宮城県スポーツセンター
・2月16日:日本武道館・2月17日:日本武道館 ←★本作★・2月18日:横浜文化体育館・2月20日:愛知県体育館・2月21日:日本武道館・2月23日:大阪城ホール・2月24日:日本武道館 これが一大全盛期の来日公演。日本各地を巡りつつ、要所要所に日本武道館公演を配置していました。本作が記録されたのは、そのうち2公演目にあたるコンサートでした。そして、そのサウンドこそが衝撃。本作は独自ルートでもたらされた大元マスターなのですが、録音した人物がただ者ではない。80年代を中心に様々な名作を手掛けた人物でして、そのクオリティはかの名門キニーと並び称された達人なのです。当店では、そんな達人のオリジナル・マスターを多数コレクション。比較的最近のリリースで言いますと、HEARTの名盤『TOKYO 1988 2ND NIGHT』やCHICAGOの『BUDOKAN 1993』、ヒューイ・ルイス&THE NEWSの『KORAKUEN STADIUM 1987 1ST NIGHT』等々、大好評を賜った名盤がひしめいているのです。本作のサウンドは、そんな極上コレクションでも目を見張る傑作。とにかく芯が極太で間近感たっぷり。ホール鳴りも拾っているのでサウンドボードと間違えはしないのですが、その鳴りが芯にぶ厚いダイナミズムを与えている。もちろん、厚みのせいでボケボケになったら元も子もありませんが、本作にその心配はない。力強い芯は厚みの中からグイッと突き抜けてきて、輪郭のエッジが浮かび上がってくる様はエフェクト処理の効いたFM放送かのよう。そして、そこまでパワフルではあってもビビらない安定感と艶やかさも見事。オーディエンス録音は個性によってさまざまな魅力がありますが、本作は演奏音や歌声自体に宿る「客録ならではのダイナミズム」が美味しいタイプなのです。そんなダイナミック・サウンドで描かれるのは、「洋楽」文化に熱狂していた日本の現場。『ROCK 'N SOUL PART 1』時代のライヴと言えば、公式映像『ROCK 'N SOUL LIVE』が象徴的ですが、本作は似て非なるもの。比較しつつセットを整理してみましょう。
70年代(3曲)・サラ・スマイル:Sara Smile・ロックン・ソウル:Rich Girl(★)・モダン・ポップ:Wait For Me 80年代(14曲)・モダン・ヴォイス:Diddy Doo Wop (I Hear the Voices)/Kiss On My List/You've Lost That Lovin' Feelin'
・プライベート・アイズ:I Can't Go for That (No Can Do)/Private Eyes/Your Imagination(★)・H2O:Family Man/Italian Girls/One On One/Art Of Heartbreak/Maneater/Open All Night・フロム・A・トゥ・ONE:Say It Isn't So(★)/Adult Education(★)
※注:「★」印は公式映像『ROCK 'N SOUL LIVE』でも聴けない曲。……と、このようになっています。『ROCK 'N SOUL PART 1』に伴うツアーだけあって、大代表曲・ヒット曲の猛ラッシュが凄い。公式映像『ROCK 'N SOUL LIVE』はベスト盤がリリースされる前のライヴでしたが、ここでは新曲「Say It Isn't So」「Adult Education」も楽しめます。そんな特濃グレイテスト・ヒッツな中でひと際存在感を放っているのが「Your Imagination」でしょう。ご存じ『PRIVATE EYES』の佳曲なわけですが、ステージ演奏されたのはほんの数回だけ。「Italian Girls」「Open All Night」も“H2O TOUR”の限定曲ではありますが、「Your Imagination」はさらに輪をかけて激レア。その貴重な生演奏を日本公演で楽しめてしまうのです。80年代の日本を席巻した「洋楽ブーム」。その象徴的存在でもあったホール&オーツ。その絶頂のフルショウを極上体験できるライヴアルバムの大傑作です。黄色い嬌声も几帳面に揃った手拍子も洋楽ブーム丸出しで、それらすべてを蹂躙するほど演奏音が力強い。そのサウンドで当時ならではの名曲群をたっぷりと楽しめる新発掘のオリジナル録音。「1984年2月17日:日本武道館」公演の極上オーディエンス録音。80年代を中心に名作を大量に残した達人のオリジナル・カセットからダイレクトにデジタル化。とにかく芯が極太で間近感たっぷりで、ホール鳴りもぶ厚いダイナミズムを与えている。まるでエフェクト処理の効いたFM放送かのようなダイナミック・サウンドです。この時期の公式映像『ROCK 'N SOUL LIVE』でも聴けない新曲「Say It Isn't So」「Adult Education」や激レア曲「Your Imagination」も楽しめる日本発の名盤です。
Live at Budokan, Tokyo, Japan 17th February 1984 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (61:56) 01. At Tension Intro. 02. Family Man 03. Diddy Doo Wop (I Hear the Voices) 04. Italian Girls 05. Rich Girl 06. Kiss On My List 07. Say It Isn't So 08. One On One 09. You've Lost That Lovin' Feelin' 10. I Can't Go For That (No Can Do) 11. Art Of Heartbreak incl. Bass & Drum Solo
Disc 2 (43:08) 01. Sara Smile 02. Wait For Me 03. Maneater 04. Private Eyes 05. Open All Night 06. Your Imagination 07. Adult Education Daryl Hall - Vocal, Guitar, Keyboard John Oates - Guitar, Vocal G.E. Smith - Guitar Tom "T-Bone" Wolk - Bass
Charlie DeChant - Saxophone, Keyboards Mickey Curry - Drums