盟友ジェリー・ノーランやグレン・マトロック(SEX PISTOLS)を引き連れて二度目の来日を果たした1986年のジョニー・サンダース。その現場を100%本生体験できる貴重なオリジナル録音。本作に吹き込まれているのは「1986年7月9日:大阪厚生年金会館」公演。その傑作オーディエンス録音です。東京編『NIPPON SEINENKAN 1986』も同時リリースとなりますので、当時の日程からショウのポジションを確かめておきましょう。・7月7日『NIPPON SEINENKAN 1986(Disc 1-2)』・7月8日『NIPPON SEINENKAN 1986(Disc 3-4)』・7月9日:大阪厚生年金会館 ←★本作★
・7月10日:ツバキハウス これが1986年の来日公演。この他にも新宿ロフトでアコースティック・パフォーマンスも行われました。ほとんどが東京でのステージだったわけですが、本作はその中で唯一の関西公演を真空パックしたライヴアルバムなのです。そんな本作は、何とも味わい深いヴィンテージ・オーディエンス。同時リリースの『NIPPON SEINENKAN 1986』と違ってキニー録音ではないのですが、本作も大元カセットからダイレクトにデジタル化された瑞々しさが絶品。キニーが透き通るクリア・サウンドだとするなら、本作はダイナミック・サウンドとも言えるもの。とにかく、芯が力強くぶっとい。鳴りもうっすらとしており、ド真ん中の芯グイグイと耳元に迫る。ヴォーカルにオーディエンスらしい空間感覚があるものの、演奏陣はまるでFM放送のように間近。もちろん、それだけパワフルであってもまったくビビらない安定感も素晴らしい。特にジェリー・ノーラン&グレン・マトロックのリズム隊は1音1音がしっかり克明でありつつ、荒縄のようなグルーヴも心地よいのです。その放送っぽさを強調しているのは、極太サウンドに掻き消されるほどささやかなオーディエンス・ノイズ。曲間には普通に喝采も沸きますし、カタカナの「ジョニー!」も飛び交うものの、それでも間近な嬌声や絶叫が不思議なほどない。せっかく来日公演なのでもう少し生々しくても……と思わなくもないのですが、それほど演奏と歌声が主役の座を譲らない録音が悪かろうハズもないのです。そんなダイレクト・サウンドで描かれるのは『NIPPON SEINENKAN 1986』ともまた違ったフルショウ。ここでその内容も整理しておきましょう。
・NEW YORK DOLLS:Personality Crisis/Lonely Planet Boy(★)・L.A.M.F.:Born To Loose/Chinese Rocks・SO ALONE:You Can't Put Your Arms Around A Memory/Pipeline・HURT ME:Joey Joey/Sad Vacation/Cosa Nostra・QUE SERA, SERA:Blame It On Mom/Little Bit Of Whore/
Only Wrote This Song for You・その他:I Can Tell/Too Much Junkie Business/Little Queenie/Talk About You/Play With Fire/Gloria/I Ain't Superstitious/In the Midnight Hour/Countdown Love/Something Else ※注:「★」印は同時リリースの関東編『NIPPON SEINENKAN 1986』では聴けない曲。……と、このようになっています。『NIPPON SEINENKAN 1986』は2公演セットの大ボリュームだったわけですが、本作のセットはその両日をミックスしつつ、さらにNEW YORK DOLLSの「Lonely Planet Boy」まで披露してくれるのです。NEW YORK DOLLSやTHE HEARTBREAKERS時代のナンバーはもちろん、THE LONDON COWBOYSの曲やストーンズやチャックベリー、THEMなど、多彩なカバーも盛りだくさん。もちろん、そんなセットを紡ぐパフォーマンスも素晴らしく、盟友ジェリーはもちろんのこと、THE LONDON COWBOYS仲間であるマトロックやギターのバリー・ジョーンズとも息がぴったり。豪華であると同時に実にこなれたアンサンブルで、このまま固定バンドにしてくれていたら……などと、35年前の妄想まで駆られるショウなのです。キニー独特のクリスタル・サウンドな『NIPPON SEINENKAN 1986』に対し、本作はラジオっぽいパワフル&ダイレクトなサウンドで1986年のフルショウを体験できる。セットやサウンドの個性でどちらを選んでも良し、併せて東西3公演を通すも良し。大元マスター・サウンドによって35年前の現場を極上体験できる貴重なオリジナル録音シリーズ。「1986年7月9日:大阪厚生年金会館」公演の傑作オーディエンス録音。大元カセットからダイレクトにデジタル化された瑞々しさが絶品で、とにかく芯が力強くぶっとい。鳴りもうっすらとしており、ド真ん中の芯グイグイと耳元に迫る。特にジェリー・ノーラン&グレン・マトロックのリズム隊は1音1音がしっかり克明でありつつ、まるでFM放送のように間近です。毎日セットを替えており、『NIPPON SEINENKAN 1986』では聴けないNEW YORK DOLLSの「Lonely Planet Boy」も楽しめます。Live at Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 9th July 1986 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (47:20) 1. Intro. 2. Pipeline 3. Blame It On Mom 4. Personality Crisis 5. I Can Tell 6. Little Bit Of Whore 7. Countdown Love 8. Too Much Junkie Business 9. Joey Joey 10. You Can't Put Your Arms Around A Memory 11. Play With Fire 12. Lonely Planet Boy
13. Only Wrote This Song for You 14. Talk About You
Disc 2 (47:21) 1. Gloria 2. Sad Vacation 3. Cosa Nostra 4. In the Midnight Hour 5. I Ain't Superstitious 6. Chinese Rocks 7. Born To Loose 8. Something Else 9. Little Queenie Johnny Thunders - Guitar, Vocals Jerry Nolan - Drums Glen Matlock - Bass Barry Jones - Guitar