大好評となった「LIVE 1969」に次いで、今度は1970年のザ・バンドのライブを収録した二枚組タイトルが登場です。まず一枚目ですが、ハリウッド・ボウルでのライブを信じ られないほどの高音質オーディエンス録音で収録。これはRUBBER DUBBERのLP「LIVE AT HOLYWOOD BOWL 7-10-70」から収録しましたが、オリジナルのミント・コンディションのLPから、ハイエンド・ユーザー向けターンテーブルで再生した上での収録、以 前リリースされていたアイテムなど寄せ付けない、オリジナルのLPのナチュラルで伸びやかな音質を忠実にCD化しました。RUBBER DUBBERのLPは1970年から71年にかけてリリースされていたので、盤質に当時のビニールのクオリティの限界があり、ノイズが入りやすいものでした。しかし今回は、コンディションの良さと相まって、驚くほどのクリアーさでの収録を実現しています。元々このLPタイトルは信じられないほどの高音質で録音されたオーディエンス録音を元にしていますが、こうして改めて聞いてみると、その格別な録音状態に言葉を失ってしまうこと間違いなし。とにかく 1970年のオーディエンス録音で、ここまで高品位かつオンな音像で録音してみせたことは、もはや神業といえるのではないでしょうか。ザ・バンドはアルバム「Stage Flight」のリリースを直前に控え、早くもライブのオープニングにShape I'm Inを据える積極的な姿勢を見せているだけでなく、それまでの素朴なサウンドから、フットワークの軽いライブ・サウンドへと変化し始めています。そのサウンドも、この驚異のクリアーなサウンドでしっかりとキャッチされている点は、本当に素晴らしい録音だと言えるでしょう。そして今までも定番として知られていたこのLPの決定版CDとなることでしょう。二枚目は1970年の元旦にニューヨークで行われたライブを収録。こちらはハリウッド・ボウルと比べると、さすがに距離感のある音像なのですが、こちらは何と驚いたことに、ステレオのオーディエンス録音(ハリウッド・ボウルはモノラル)なのです。その広がりのある臨場感はステレオ録音ならではのものでしょう。この録音はこの日のコンサートを一緒に見に行った友人からコピーしてもらったという、ファースト・ジェネレーションのマスターが元となっており、そのアナログ・チックな音質はいかにも1970年らしい録音で、しかも聴き心地のよいものです。序盤こそテープの劣化による音のブレなどが散見されますが、それ以降はこれまた驚きのクオリティでザ・バンドの演奏を捉えた録音です。しかも同じ1970年とはいえ、こちらはまだ年が変わったばかりの元旦のライブということで、まだ1969年の牧歌的なサウンドを元にしたサウンドをザ・ バンドは披露しています。にもかかわらず、69年のステージから変化している様子を見せているのは、オープニングが「Jemima Surrender」というハードなパターでもお解りいただけるでしょう。それでいて、ハリウッド・ボウルの時と比べると俄然ゆったりとした演奏を聴くと「半年でここまで違うのか?」というほどのサウンドの違いに驚かれることも間違いなしかと思います。しかも、そのゆったりとしたサウンドがステレオ録音 で再現されるのは本当に貴重だといえるでしょう。Live at Hollywood Bowl, Los Angeles, CA USA 10th July 1970 TRULY AMAZING SOUND (from Rubber Dubber LP “LIVE AT HOLYWOOD BOWL 7-10-70”)
Live at Colden Auditorium, Queens College, Flushing, NY USA 1st January 1970 TRULY AMAZING SOUND
Disc 1 Live at Hollywood Bowl, Los Angeles, CA USA 10th July 1970 (from Rubber Dubber LP “LIVE AT HOLYWOOD BOWL 7-10-70”) 1. The Shape I'm In 2. Look Out Cleveland 3. The Weight 4. King Harvest 5. Unfaithful Servant 6. Jemima Surrender 7. Rockin Chair 8. Time to Kill
9. Genetic Method / Chest Feve 10. The Night They Drove Dixie Down 11. Across the Great Divide 12. Up on Cripple Creek 13. Strawberry Wine 14. I Shall Be Released 15. This Wheel's on Fire 16. Don't Do It
Disc 2 Live at Colden Auditorium, Queens College, Flushing, NY USA 1st January 1970 1. Jemima Surrender 2. Caledonia Mission 3. Rockin’ Chair 4. Genetic Method / Chest Fever 5. Unfaithful Servant 6. The Weight 7. King Harvest 8. I Shall Be Released
9. Loving You is Sweeter Than Ever 10. The Night They Drove Dixie Down 11. Across the Great Divide 12. This Wheel's on Fire 13. Up on Cripple Creek 14. encore 15. Don’t Do It
Robbie Robertson - Acoustic and Electric Guitars & Vocals Rick Danko - Bass & Vocals Levon Helm - Drums, Mandolin & Vocals Garth Hudson - Organ & Saxophone Richard Manuel - Piano, Drums & Vocals