世界中のストーンズ・ファンに衝撃を与えた初登場のデモ・ヴァージョン集。録音年代も内容もランダムに収録されていますが、曲ごとの価値は比類なきものがあります。ストーンズのスタジオ・デモ集としては、質・量ともに過去最高の内容。必聴!!早くも今年のベストタイトルか?と言うほど世界中のマニアに大きな衝撃を与えているローリング・ストーンズの三枚組「FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES」。主に収録されているのは1982年から85年にかけてのアウトテイクなのですが、古くは67年の「THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST」から2002年の「LICKS」の時期の演奏まで、多岐にわたる貴重なアウトテイクがこのままオフィシャルでリリースできてしまうほどの最高音質にて収録されている。音質が素晴らしいというだけでも驚かされるに十分だった訳ですが、さらに追い打ちをかけたのは「FULLY FINISHED」のタイトルが示すように、これらのアウトテイクにミキシングが完全に施されており、先のようにそのままリリースされてもおかしくないほどの完成度を誇っているということ。これだけのボリューム、なおかつこれだけのクオリティなのだから、本当に衝撃的なリリースとしか言いようがありません。過去のリリースで聞かれた有名アウトテイクも多く含まれていますが、それらは音質とトラックの完成度がまるで違う。さらに過去のアイテムでは82年頃のアウトテイクに顕著だったミックの仮歌のバランスの遠さが解消されており、俄然全面に押し出された見事な状態なども正に「FULLY FINISHED」と呼ぶに相応しい。イギリスなどでは大衆紙にまで取り上げられるほどの衝撃となった今回のリリース。しかし時間が経つにつれていくつかの事実が明らかになってきました。まず元になった音源がmp3に圧縮された音源ではなかろうかということ(にしても高音質な訳ですが)。それ以上に惜しまれるのがDisc-3「Strictly Memphis」のイントロで生じている音飛び。これは明らかにマスター作成時のミス、あるいはそのような状態で流出したか?のどれかだと推測されますが、何しろ空前のボリュームと驚愕のクオリティを誇るセットだけにこれは痛い。それがよりによって「Strictly Memphis」に生じてしまったというのがまた痛恨。マニアならご存じのようにアルバム「DIRTY WORK」のアウトテイクであり過去の流出時点でも非常に完成度の高いバージョンが出回っていたもの。それが今回の「FULLY FINISHED」な状態によって遂に完全な状態かつ完璧な音質で聞けるようになった事で感動したマニアは少なくなかったはず。だからこそこの状態が惜しまれる。あまりにも衝撃的な内容であったこと、なおかつ完璧な音質で今まで曲名しか知られていなかった未発表曲まで完璧音質で発掘してみせたという超話題作だけに、早くもコピー盤まで氾濫しています。だがしかし、現在手に入るすべてのバージョンにおいて「Strictly Memphis」に問題が生じており、そのせいでオリジナルBlack Frisco Recordsのリリースすら価値が落ちてしまいかねない状況。これからBlack Frisco Recordsが何らかの対応をするのかどうか、予断を許さない状況であります。THE ROLLING STONES - FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES
Disc 1 (79:22) 01. Nobody's Perfect (1985) 02. Trouble's A Coming (1979) 03. Dreams To Remember (1982) 04. Don't Lie To Me (1987) 05. Fiji Jim (1977) 06. Eliza Upchink (1982) 07. Deep Love (1985) 08. She's Doing Her Thing (1967) 09. Putty In Your Hands (1985)
10. Dog Shit (1983) 11. 20 Nil (1997) 12. Tell Her Now It Is (1970) 13. (You Better) Stop That (1982) 14. Scarlet (1974) 15. Walk With Me Wendy (1970) 16. Never Make You Cry (1977) 17. Part Of The Night (1982) 18. Low Down (1997)
Disc 2 (74:34) 01. It's A Lie (1979) 02. I Can't See No One Else (1985) 03. Not The Way To Go (1978) 04. Giving It Up (1989) 05. Hands Off (1993) 06. Built That Way (1975) 07. Keep It Cool (1982) 08. Can't Find Love (1982) 09. You Win Again (1977) 10. Blood Red Wine (1968)
11. Fast Talking Slow Walking (1974) 12. Cooking Up (1982) 13. Every Time I Break Her Heart (1977) 14. Dream About (1997) 15. Flip The Switch (Keith Richards on Vocal) (1997)
Disc 3 (78:19) 01. Sanctuary (1997) 02. Desperate Man (1997) 03. Prairie Love (1997) 04. Living In The Heart Of Love (1974) 05. Still In Love With You (1982) 06. I Tried To Talk Her Into It (1982) 07. Might As Well Get Juiced (1997)08. Too Many Cooks (1973)
09. Curtis Meets Smokey (1969) 10. Covered In Bruises (Ronnie Wood / Mick Jagger on Vocal) (1977) 11. Ivy League (1993) 12. Too Tight (Keith Richards on Vocal) (1997) 13. Criss Cross (1973) 14. Strictly Memphis (1985) 15. It's Only Rock 'N' Roll (But I Like It) (1973)
16. Extreme Western Grip (Studio Cuillaume Tell, Suresnes near Paris, May 2002) 17. Well Well (Studio Cuillaume Tell, Suresnes near Paris, May 2002)