かつてサウンドボードとして取引され、「絶頂時代“COME AN' GET IT Tour”の最高傑作」とさえ囁かれた名録音の大元カセットが奇跡の新発掘。その歴史的名録音に吹き込まれていたのは「1981年6月29日:大阪フェスティバルホール公演」。バーニー・マースデン/イアン・ペイスも在籍していた”クラシック白蛇”最後の来日で記録された極上オーディエンス録音です。本稿に目を留められた方ならご存知かも知れませんが、クラシック白蛇コレクターにとって「1981年の日本」は特別。何しろ、“COME AN' GET IT Tour”は極めつけの大名盤時代にも関わらず、クラシック白蛇で唯一サウンドボードが存在しない。そのため、究極ブルースロックを体験すべく、世界中のマニアが「サウンドボード代わり」となる極上録音を求め続けてきました。そして、長年の追究でマニア達が「まるでサウンドボード」と呼んだのは、すべて来日録音だったのです。当店では、そんな名作群をCDでアーカイヴ。ここで日程でコレクションを整理してみましょう。
・6月22日『ASAKUSA ROCK!』・6月23日:浅草国際劇場・6月25日『DRAGONSNAKE』(中野:追加)・6月26日:中野サンプラザ(追加公演)・6月27日『NAGOYA 1981』・6月29日:大阪フェスティバルホール ←★本作★・6月30日:大阪フェスティバルホール
【伝説録音の大元カセットが奇跡の新発掘】以上、全7公演。これまで浅草・中野・名古屋の3会場の最高峰マスターを永久保存してきましたが、本作は最後に残された「大阪編」。さすがに全公演とはいきませんが、これで全会場の最高峰録音が一同に揃ったわけです。しかも、これがただの新発掘ではない。実のところ、この録音はかつて『IAN'S BIRTHDAY PARTY』としてリリースされた事のあるもの。これは冒頭で書いた「かつてサウンドボードとして取引された」タイトルでして、浅草・中野・名古屋に先だっていち早く登場し、世界中のコレクターに「遂に“COME AN' GET IT Tour”のサウンドボードが出てきた!」と衝撃を振りまいた名盤。しかも本作はそのコピーでもなければ、リマスターでもない。独自ルートで入手した大元カセット(超名盤『TOKYO 1980 1ST NIGHT: DEFINITIVE MASTER』と同じ録音家!)からダイレクトにデジタル化した究極クオリティ盤なのです。そのクオリティは、絶世の美録音。現代基準で言うと芯の音色が明らかにオーディエンス録音で「まるでサウンドボード」とは言えないのですが、透き通った空気感のクリアさには早合点した当時のマニアの気持ちがよく分かる。微細部までキリッとしたディテールが細やかで、レーザー光線のように力強い芯も鮮やか。しかも、鳴りが「超」付きで端正。今回、録音ポジション(2階席CC列)という事も判明したのですが、それが信じられないほどほんのりとした鳴りはヴァイヴのレベルで美しく、大元カセットだけに従来盤『IAN'S BIRTHDAY PARTY』より遙かに瑞々しい。上記した他公演タイトルで言うと『DRAGONSNAKE(Shades 460)』に近いのですが、さらにキラキラとした輝きまで感じさせる。現代感覚ですとこの音に対して「まるでサウンドボード」は侮辱になってしまうかも。堂々と全力で「オーディエンスでしかあり得ない美音」と褒めちぎりたい端麗録音なのです。
【英国ブルースロックの極みとなるフルショウ】そんな美のサウンドで描かれるのは、英国ブルースロックの極みであった“COME AN' GET IT Tour”の全貌。右肩上がりに成長を続けてきたクラシック白蛇が遂に英国No.1を獲得し、全盛のバンド・ポテンシャルで集大成のセットを演じるのですから悪かろうハズがないのです。良い機会でもありますので、その黄金セットも整理しておきましょう。WHITESNAKE・スネイクバイト:Ain't No Love In The Heart Of The City/Come On・トラブル:Belgian Tom's Hat Trick(★)・ラヴハンター:Walking In The Shadow Of The Blues/Love Hunter
・フール・フォー・ユア・ラヴィング:Sweet Talker/Ready an' Willing/Fool For Your Loving・カム・アンド・ゲット・イット:Don't Break My Heart Again(★)/Till The Day I Die(★★)/Would I Lie To You(★★)/Wine, Women an' Song(★)その他
・DEEP PURPLE:Mistreated/Soldier Of Fortune(★)・その他:Thank You Osaka(★)※注:「★」印は公式盤『LIVE... IN THE HEART OF THE CITY/LIVE AT HAMMERSMITH』では聴けない曲。特に「★★」印はこのツアーだけの限定曲。
……と、このようになっています。『LIVE... IN THE HEART OF THE CITY』では望めない大名盤『COME AN' GET IT』のレパートリーまで盛り込まれたセットはまさにクラシック白蛇の集大成で、特に「Till The Day I Die」「Would I Lie To You」は後のツアーでも演奏してない激レア曲です。また上記にはありませんが、「Belgian Tom's Hat Trick」の後にはイアン・ペイスの誕生日を祝うバースデー・ソングの大合唱(オルガン付き)がありますし、メンバー紹介コーナーでは「Lie Down」「Gimme Some Lovin’」等を歌いながら紹介していきます。そんなセット以上に美味しいのが演奏そのもの。全盛の勢いと円熟を兼ね備えた「極み」をたっぷり聴かせてくれる。そもそも、このバンド自体がDEEP PURPLEだけでなくFREEや初期FLEETWOOD MACといった英国ロックの美味しいどこ取りでもあったわけで、その絶頂は英国ブルースロックの絶頂でもあるのです。特別すぎる「1981年の日本録音」のプレス4作品はどれも最高ですが、あえてベストを選ぶならオンなダイレクト感の『NAGOYA 1981(Zodiac 253)』か、美しさの本作か…………いずれにせよ、本作はオーディエンス録音ではありながらもはや1バンドではなく1つの音楽ジャンル「ブルースロック」の理想形という次元で語られるべき大傑作なのです。大元カセット発掘によって最高傑作に返り咲いた伝説の名録音。「1981年6月29日:大阪フェスティバルホール公演」の極上オーディエンス録音。かつてサウンドボードとして取引されていた伝説録音の大元カセットを奇跡の新発掘。現代基準で言うならむしろ「オーディエンス録音だけの美」を極めたような超端正サウンドで、このツアー限定の「Till The Day I Die」「Would I Lie To You」等の貴重ナンバーも楽しめる。英国ブルースロックの極みでありながらサウンドボードが存在しない“COME AN' GET IT Tour”の最高傑作となる新名盤です。Live at Festival Hall, Osaka, Japan 29th June 1981 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (55:12) 1. Introduction 2. Walking In The Shadow Of The Blues 3. Sweet Talker 4. Ready an' Willing 5. Don't Break My Heart Again 6. Till The Day I Die 7. Love Hunter 8. Micky Moody Guitar Solo 9. Love Hunter (reprise) 10. Mistreated 11. Soldier Of Fortune
Disc 2 (65:45)1. Keyboard Solo 2. Belgian Tom's Hat Trick 3. Drum Solo 4. Belgian Tom's Hat Trick (reprise) 5. Happy Birthday To Ian Paice 6. Ain't No Love In The Heart Of The City 7. Would I Lie To You 8. Fool For Your Loving 9. Come On 10. Thank You Osaka 11. Wine, Women an' Song
12. Band Introductions Incl. Lie Down, Gimme Some Lovin' 13. Wine, Women An' Song (reprise) 14. We Wish You Well David Coverdale - Vocals Mick Moody - Guitar Bernie Marsden - Guitar Neil Murray - Bass Ian Paice - Drums Jon Lord - Keyboards