1982年、「アヴァロン」ツアーを前にした、ロキシー・ミュージックの大変貴重なSBDリハーサル音源の登場です。音質はほぼ完璧で、状態の良いクリアーなステレオ・サウンドボードで収録されています。ライブリハという形式の物は今までRoxyとして公式、非公式問わずまったく存在せず、おそらく今回が初と思われます。音源の出所は関係者からの流出と推測されますが、残念ながらはっきりしたデータがないため、バンドの記録から場所はイギリスはウインブルドン、時期は7月末から8月初旬ごろ行われたものと予測されます。内容は、このツアーでの1公演分の演奏曲目をほぼフルで行っており、しかもパフォーマンスの完成度がきわめて高いことが特徴です。おそらく既に多くのリハをこなし、ここでは最終チェックの段階のようです。聴きどころとして、実際のライブでは、ほとんどあるいはまったく演奏されなかった「More Than This」「The Space Between」「Eight Miles High」とレア曲を演奏しており、特に邦題「夜に抱かれて」で日本でもヒットした「More Than This」は、日本公演でもなぜやらないのか?と不思議に思われたナンバーですが、フェリーがこの曲の前に"problem number"と言っているところから、ライブに不向きとの判断がこの時になされて、セットリストから落ちてしまったと思われます。ここでのテイクは、やや歌いにくそうにしているもののライブでも十分聴きごたえのある曲に仕上がっています。アルバム「アヴァロン」は、かつて聞いたことのないような浮遊感の漂う極上の音づくりが特徴でしたが、このリハ音源ではアルバムの音を忠実に再現するのではなく、ライブ向けにアレンジをし直していることがとても解かり易く聴きとることが出来き、高音質であるゆえに、ある意味再録ベストアルバム作品のように仕上がっています。曲間で聴ける、バンド、コーラス隊との生々しい会話・やりとりも演奏同様に聴き所の一つになっています。ロキシーファンはもとより80年代洋楽ロックファンは必ず満足することの出来るこの音源を是非ご堪能ください。
Avalon World Tour Rehearsal: Summer 1982 STEREO SBD
Disc 1(48:30) 1. The Main Thing 2. Out Of The Blue 3. More Than This 4. A Song For Europe 5. Take A Chance With Me 6. Avalon 7. Can't Let Go 8. The Space Between 9. Impossible Guitar 10. Tara
Disc 2(39:09) 1. My Only Love 2. Love Is The Drug 3. Dance Away 4. Both Ends Burning 5. Eight Miles High 6. Do The Strand 7. Jealous Guy
Bryan Ferry - Vocals Phil Manzanera - Guitar Andy Mackay - Saxopohne, Oboe Neil Hubbard - Guitar Andy Newmark - Drums Alan Spenner - Bass Jimmy Maelen - Percussion Guy Fletcher - Keyboards Fonzi Thornton - Backing Vocals Michelle Cobbs - Backing Vocals
Tawatha Agee - Backing Vocals STEREO SOUNDBOARD RECORDING