21年のリリース!、まだあった未発表サウンドボード音源!11年、Welcome 2 Americaツアー、21ナイト・スタンド。その内のベスト・パフォーマンスの誉れ高い5月14日の公演がサウンドボード録音で初登場!オーディエンス録音が既に最上級音質でしたが、やはりサウンドボードは違います!まず美しいWhen Eye Lay My Hands On Uの15分バージョンはプリンスの歌と演奏の適度なブレンドが素晴らしく、この曲のライブ演奏の典型にしてベストと言えるものだと教えてくれます。レナートのピアノ、マイク・フィリップスのサックスは秀逸。そしてLaydownのプレイはロックさが加味されたアレンジ。そして更にロックになっていき、DreamerからWelcome 2 Americaの激レア演奏が聴けます。シェルビーらのソウルフルなコーラス、プリンスの説得力のあるボーカル。かなり長めにプレイされ、ツアーの名前となっている大切なこの曲がどのようなものかわかることはとても嬉しいです。そしてShe's Always In My Hairのロック、そして新曲を君や君、君たちに(歌うよ)とFuture Soul Songをプレイ。20Tenツアーで少しプレイされただけなので突然このタイミングでプレイしてくれて嬉しい。Purple Rainもやや擦れた声でカモン!と観客を呼び出す所はセクシー。シーラEもいて感動で涙が出てしまうThe Glamorous Lifeも圧巻です。そしてSomewhere Here On Earthでは、まずマイク・フィリップスがベスト演奏にするべくサックスを吹いてくれています。メイシオも素晴らしい、でもプリンスは多少メイシオに対して遠慮があるのではと、聴く側は先輩と後輩の図式を考慮しがちです。しかしマイクの場合、そんな下手な思慮を超えているのです。素晴らしい音楽があるのならそれでいいんだという安心感があるのです。そしてここで面白いのはそのままマッシュアップのようにEye Love U, But Eye Don't Trust U Anymoreをプリンスは歌い入れます。そこでのレナートのピアノ・ソロは堪りません。そしてサウンドボードだからいつも以上の何かを感じさせるTake Me With Uからのメドレー。シーラ・Eのパーカッション絡みのリズムも入って、スペシャルな演奏が堪能できます。プリンスによるバンドの統率を知ることが出来ます。ただCoolで、シーラがプリンスに呼び出されるのですが、恐らくそれに反応したのは女優のハル・ベリーで、彼女が下手なコーラスをしているのはご愛敬です。このメドレーで一部音切れがありますが、うまく編集してあります。そして独特の歌い回しが癖になる才女アメール・ラリューがNPGのバッキングで歌うNo One Elseは、オリジナルが歌うのですから当然素晴しいです。ある種の必死さがプリンスに伝わったのか、エフェクトが美麗でいつも以上に大仰なNothing Compares 2 Uに。特に曲を繋ぐ役割のピアノ、そしてマイクのサックスのソウルフルさ、プリンスと共にシェルビーも音楽の神からバラを貰ったかのように嬉しそうに歌っています。続くControversyはこの時期のプリンスの成熟したバンドのプレイを堪能できます。そしてそこにマイク・フィリップスによるサックスが縦横無尽に吹かれます。20Ten・ツアーでControversyは一つの高みに上がりました。しかしここでは寧ろ演奏を楽しむようになるバンドがいます。バンドの副団長的役割のシーラ・Eにもパーカッションを叩かせていますが、実はミスター・ヘイズ、レナート・ネト、カサンドラ・オニールらNPGのキーボード陣に一番花を持たせています。このアレンジではこの3人が重要、そう判断しているからこその、プリンスのリーダーシップが明確にあるのです。気がつくと9分。短いつもりが長くなってしまった、バンドの良さがエクステンドされた名演となっています。そしてサンプラーセット。サウンドボード録音で音が素晴らしいのですが、まるでバンド演奏されているように錯覚してしまいます。だからライブを観に行けばその臨場感でみんな大盛り上がりとなるんだな、ということがわかることでしょう。When Doves Cryのみんなの歌的展開も楽しいですし、Sign O The Timeもプリンスの歌は凄く綺麗に聴こえます。Loveではそのサウンドをバックにプリンスはなぜか悩ましげにBlack Sweatを歌っています。I Would Die 4 Uでもボーカリストとしてプリンスは観客を煽っています。バンド演奏のIf I Was Your Girlfriendではマイクがホーンを演奏全体に降りかけるように足しています。プリンスに、マイク、吹け!って言われて、シンプルに最高のホーンを降らせるのですから流石です。続くバラード・メドレーでは、プリンスは不思議と歌い急いでいます。実はその分時間を作って、マイクにソロを吹かせ、そしてレナートにも同様の価値があるのだとフレーズ弾かせる機会を与えています。Scandalousもやや歌い急ぐプリンス。しかし感極まっているようで、マイクが何かにぶつかっている音がします。そして続くAdoreでマイクはホーンを控えめに付け足します。この加減が最高です。そしてバックコーラスが凄く良いのですが、プリンスはいよいよ最高のボーカルを魅せようとその使命を全うすべく歌っています。多分プリンスの喉は限界なのでしょう、でもラップするように歌い、MCをするように観客に訴えかけます。そこへ助けが来たかのようにマイクが優しくサックスソロを吹き入れます。やはりプリンスのバンドにホーンは絶対必要です。アンコール待ち、その後アフターパーティだ、何曲プレイする?とプリンスがMCしてからのKissはファンキーです。そしてアンコールは続きPlay That Funky Music。ここでコメディアンのクレイグ・ロビンソン、そしてスーザン・サランドンがステージに上がり彼らに歌わせます。クレイグが歌っている所で、プリンスがセキュリティーと呼び出すギャグが。そしてマイクがボコーダーでファンキーに展開するInglewood Swingingに。マイクがボコーダーでザップのMore Bounce To The Ounceをロジャーの如く入れますが、バッキングもMore Bounce To The Ounceに変化、プリンスもなぞるようにして歌っています。スーザンでしょうか、彼女がソウルフルに歌い、シーラを呼び出します。しかしその呼び出し方が悪くはなくファンキーさを感じさせます。実際パーカッションで応え、更にマイクのOne Nation Under A Grooveのボコーダー・フレーズまでも引き寄せます。その後のジャムもまたファンキーで素晴しく展開します。21ナイト・スタンドのベスト、否Welcome 2 Americaツアーとしてもベストとなるライブでしょう。実はこのサウンドボード音源と同じ時期に、Welcome 2 Europeツアー11年8月11日ハンガリー公演の上質のオーディエンス録音が流出しており、上記の11年5月14日のサウンドボード録音と一緒にそれも収録しているタイトルです。We Live (2 Get Funky)の頭やMusicology等ほんの少し音切れがある以外はとても素晴らしいサウンドボードのように歓声が少ないオーディエンス録音で、以前よりも2ランクはアップした優れものの音源。でもなんと後半部分がなく、今回特別に別ソースから後半部分を収録したディスクで補填しています。一人煩い人がいて残念な音源、でもオーラスのSometimes It Snows In Aprilではおとなしくなり、とてもしっとりとした素晴らしいエンディングですとなっています(最後に謎のFireのプリンスのライブ・バージョン、サウンドチェックかPAから流されたのか不明ですが、一部収録しています)。素晴らしい音質で聴く前半、そこでのサンプラーセット中Hot ThingからEye Like Funky Musicは壮絶なファンク・ジャムは激素晴らしいです。Welcome 2 America Tour (21 Nite Stand) : The Forum, Inglewood, CA, USA : 14th May 2011
Disc 1 01. Thunderstorm Intro 02. When Eye Lay My Hands On U 03. Laydown 04. Dreamer 05. Welcome 2 America 06. She's Always In My Hair 07. Future Soul Song 08. Purple Rain 09. The Glamorous Life 10. Soul Sacrifice 11. Somewhere Here On Earth
12. Eye Love U, But Eye Don't Trust U Anymore 13. Take Me With U 14. Raspberry Beret 15. Cream 16. Cool (incl. Don't Stop 'Til You Get Enough) 17. Let's Work 18. U Got The Look
Disc 2 01. No One Else 02. Nothing Compares 2 U 03. Controversy 04. Thunderstorm Break 05. When Doves Cry* 06. Nasty Girl (instrumental)* 07. Sign 'O' The Times* 08. The Most Beautiful Girl In The World* 09. Love* 10. Darling Nikki (instrumental)* 11. I Would Die 4 U*
12. If I Was Your Girlfriend 13. Insatiable 14. Scandalous 15. Adore 16. Kiss 17. Play That Funky Music 18. Inglewood Swinging Welcome 2 America Euro Tour : Hajógyári Sziget, Budapest, Hungary : 9th August 2011 19. We Live (2 Get Funky) 20. Stratus
Disc 3 01. D.M.S.R. 02. Pop Life 03. Scrapple From The Apple 04. Musicology - Prince And The Band 05. The Question Of U - The One - U Will B 06. The Look Of Love 07. Take Me With U 08. Raspberry Beret 09. Cream 10. Cool (incl. Don't Stop 'Til You Get Enough) 11. Purple Rain
12. When Doves Cry* 13. Sign 'O' The Times* 14. Nasty Girl (instrumental)* 15. Hot Thing* 16. (Eye Like) Funky Music (chants)* 17. Kiss
Disc 4 (from alternate audience recording) 01. If I Was Your Girlfriend 02. Gold 03. Let's Go Crazy 04. Delirious 05. Gold 06. Let's Go Crazy 07. Delrilious 08. Let's Go Crazy (Reprise) 09. 1999 10. Nothing Compares 2 U 11. The Bird 12. Jungle Love 13. A Love Bizarre - Housequake
14. Sometimes It Snows In April (* Sampler Set)