'80年初頭のWHITESNAKEファンにとって忘れがたいライヴといえば、何と言っても'80年4月の初来日と、翌'81年6月に行われた2度目のジャパンツアーでしょう。しかしこれら生のライヴだけでなく、同時期の海外におけるライヴ音源も、当時のラジオ放送を通じて「聴いていた」という人は多いもの。懐かしさと同時に強い思い入れを持つ人もいらっしゃるでしょう!今回登場するタイトルは、その"時代の空気"を生々しく思い出させる嬉しい一本! '80年8月24日のイギリス"レディング・フェスティバル"を日本のラジオ局が放送した際の最上位エアチェック・ソースをメインに、'81年2度目の来日時のラジオ・インタビューを追加収録した、オールド・ファン感涙のアイテムです!メインとなる'80年レディングは、昔からエアチェック音源を用いたコレクターズ・アイテムが多数存在しています。これらの多くはヒスノイズ等だけでなくマスターのコピーを経た素材の劣化も見られ、演奏に見合うレベルの音質が実現しているとは言い難い状況でした。しかし近年BBCで放送された最新バージョンのデジタル・マスターを使用した「BLOOD AND FLAG」は、音の再現性や粒立ちに至るまで、まさにマスター・クオリティでライヴを収録し、全てのWHITESNAKEファンを驚愕させました。今回音盤化されたのは、1981年5月1日にオリジナル放送された「BBC ENCORE HOUR」でのソース。受信状態は抜群で、エアチェックとはいえ上記した「BLOOD AND FLAG」にも負けない素晴らしいサウンドが特徴。バンドの演奏を奇跡的とも言える極上の明度と太い音色で再現しています。また国内放送ソースの長所として、日本語のアナウンスやDJがインサートされているのも聴き逃せません。このDJは当時、ラジオ放送をテープに収録して聞いた世代にとっては非常に懐かしく、堪らないノスタルジーを味わわせてくれるでしょう。海外放送版と同じく、ライヴの1曲目に位置していた「Come On」はカットされ、ライヴのオープニング・イントロから「Sweet Talker」へと導かれます。公式感覚溢れるミックスは本音源でも変わらず、各メンバーのプレイは最高の一体感で曲へとまとめられ、見事なバンド・アンサンブルを聴かせます。左右のチャンネルからバーニーやミッキーのギター、ジョンのオルガンが飛び出してくる「Walking In The Shadow Of The Blues」は最高の一言。もちろんカヴァデールは主役として堂々の存在感を発揮し、「Ain't Gonna Cry No More」そして「Lovehunter」と、バンドのピークにふさわしい魂の歌唱を轟かせます。再びDJのトークを挟んだ後は、ライヴのクライマックス「Mistreated」が炸裂! この日の「Mistreated」は、同じくPURPLEナンバーの「Soldier Of Fortune」とともに、"CLASSIC SNAKE"時代最高の名演として有名。リアルタイムでこの放送を聴いていたベテランのファンならば、感動と懐かしさが胸いっぱいに込み上げて来るのではないでしょうか?観客の大合唱がバンドと一緒に見事なパフォーマンスを形作る「Ain't No Love In The Heart Of The City」の感動、ラストを彩る「Fool For Your Loving」のダイナミズムの中、3度目のDJが入って番組は終了します。30年以上昔に、こんなにも洋楽ファンを喜ばせる放送があったとは、何と素晴らしい事でしょう。こうして振り返った時、現代の聴き手として当時ファンに、一種の羨望すら感じてしまいます!本作のラストには、さらにボーナス・トラックとして、WHITESNAKEが2度目の来日を果たした'81年6月のラジオ・インタビューを13分間に渡り収録しています。ニール・マーレイやミッキー・ムーディ、そしてカヴァデールらのメッセージに続き、バンド・メンバーの肉声を聴く事が出来ます(インタビュアーやDJは日本人です)。JUDAS PRIESTやIRON MAIDENとのアメリカツアー("ブリティッシュ・ロック・ツアー")へ向けたバンドとしての抱負だけでなく、ミッキーは同時期に協力したグラハム・ボネットのソロ作品、バーニーは自身のソロアルバムについても話しており、大変興味深い内容となっています。会話の内容だけでなく。メンバーの個性が現れた受け答えも面白い聴き所です。全体で70分を越えるボリュームの本作は、録音素材としての貴重さ、聴いていて飽きない演奏の素晴らしさ、そしてレアなインタビューの資料的価値など、いずれの点においても濃密な一本です。豪華実現できた本作は、ベテランからビギナーまで、間違いなく全てのWHITESNAKEファン必聴。
Live at Reading Festival,UK 24th August 1980 STEREO SBD Radio Interview In Japan : June 1981 STEREO SBD
"BBC Encore Hour" Live at Reading Festival, England 24th August 1980
1. DJ Talks 1 2. Richard Skinner Intro. 3. Opening 4. Sweet Talker 5. Walking In The Shadow Of The Blues 6. Ain't Gonna Cry No More 7. Lovehunter 8. Micky Moody Guitar Solo 9. Lovehunter (reprise) 10. DJ Talks 2 11. Mistreated 12. Soldier Of Fortune
13. Ain't No Love In The Heart Of The City 14. Fool For Your Loving 15. DJ Talks 3 Bonus Tracks Radio Interview In Japan : June 1981 "British Top 20" 16. Opening Message by David, Micky, Bernie & Neil 17. Don't Break My Heart Again 18. MC 19. Interview 20. MC
David Coverdale - Vocals Bernie Marsden - Guitar Micky Moody - Guitar Neil Murray - Bass Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums FM BROADCAST RECORDING