1972年北米ツアー11公演目の6月18日のシアトル公演2デイズの初日のライヴを高音質オーディエンス録音で約48分収録。冒頭からGoing to Californiaまでのショウ前半のみの録音ですが、この日の録音は限られている上、音質は素晴らしく、不完全と言えどファンにはマストの音源の一つと言えるでしょう。今回のヴァージョンはロージェネのリールテープ(Bill B.Tape)からの収録で、確かにピッチも正確で、これだけでもジェネの若さが確認できます。ただしテープの保存状態なのか、ラストのGoing To California のみ20%高かったので、この部分のみピッチを修正しました。レコーダーとステージとの距離感が素晴らしく、音像も安定しており、終始、聴き応えは満点。テープ劣化もないのでストレスなく聴き入ることが出来ます。この日のシアトル公演は、同日開催予定だったバンクーバーの振り替え公演として急遽、ブッキングされたもの。ストーンズのコンサートで発生した暴動を受け、市議会がバンクーバーでロック・コンサートを一定の期間、開催させないという評決を下したためで、冒頭、司会者がライヴに先だって、状況を説明する様子が約50秒弱収録されていますが、(「まだまだ、たくさんの人がバンクーバーからやってきます。ですので開演を8時30分に遅らせます。」等)この部分も本編同様に素晴らしいドキュメントになっています。プラントもHeartbreaker後の最初のMCでその状況を説明しています。「Anybody from Vancouver, here? That is nice one...」とポジティヴに語り、観客を沸かせます。面白いのは、この日は冒頭で「LA Drone」が1分以上、延々と流され、そのままImmigrant Songに突入するかと思えば、テープ終了後もまだバンドがサウンドチェックが完了しておらず、その間、妙な間が出来てしまっています。この部分をプラントが即興MCで繋いでますが、どうにもしまらないというか、珍しいイントロ部分になっています。以降は、非常にカッチリした素晴らしい演奏でどれも聴きごたえは十分。素晴らしい出来栄えのSince I've Been Loving Youは必聴。収録時間が短いのが残念ですが、クオリティは上々でファンは間違いなく必聴・必携です。ツアー11日目にあたるシアトル公演。開演前のアナウンスから捉えられているため「LA Drone」が頭から収録されているのが大きなポイントとなっている。この日はそのまま「Immigrant Song」に繋がっておらず、一旦ブレイクし、プラントのMCが入り、「Immigrant Song」が始まっている。「Immigrant Song」の雄叫びがいきなり擦れていて不安になるが、「Since I've Been Loving You」のようなこのツアーでも屈指の名演と思えるような演奏が記録されている。音質的にはなかなか優れているが、コンサート序盤の6曲しか陽の目を見ておらず、ましてや翌日の同会場では壮絶なライヴ・パフォーマンスが繰り広げられているだけに、これしか残されていないことが誠に残念である。Seattle Center Coliseum, Seattle, WA. USA 18th June 1972 (47:34)
1. Introduction 2. Drone/MC Into 3. Immigrant Song 4. Heartbreaker 5. MC 6. Black Dog 7. MC 8. Since I've Been Loving You 9. MC 10. Stairway To Heaven 11. MC 12. Going to California