1975年、フィラデルフィアのジャズクラブ「ジャスト・ジャズ」に出演した5月17日のライブを過去に出回った音源とは雲泥の差となるファン衝撃のオーディエンス音源で収録した極上録音盤が登場しました。世界的マイルス&ジャズ音源コレクターであるPeter Losin氏のサイトにも明記してありますが、マイルスは5月12日から17日までの6日連続してクラブ「ジャスト・ジャズ」に出演しており、1日に2セット(夜9時と11時)が行われておりました。今回リリースされた最終日17日の音源は当日のファースト、またはセカンド・ショウーなのかは不明です。その件に関してはPeter Losin氏も不明となっています。ジャスト・ジャズ公演ではサックスが来日公演にも同行したソニー・フォーチュンではなく、若干23歳のサム・モリソンが抜擢されておりマイルスが「トレーンが俺のバンドに入って以来、これほど燃えるようなサックスを聴いたことがない」と言ったとされているプレーヤーです。マイルスに気に入られたサム・モリソンはその後、ボトムライン公演やエイヴリー・フィッシャー公演までバンドに同行しております。 1975年5月12ー17日:ジャスト・ジャズ 1975年6月10ー14日:ボトムライン 1975年7月1日:エイヴリー・フィッシャーさて、今回リリースされた極上音源は海外マイルス・マニアがリマスター処理を施した衝撃のクリアー音源となりテープの経年劣化により生じていたヒスノイズも殆ど感じられない音質となります。バンドのウォーミングアップ後スタートする「ファンク」(Prelude Pt.1)のアル・フォスターのドラムが始まるとあらゆる既発盤を一蹴してしまった音質に唖然とさせられます。更に「イフェ」においてはマイルスがキーボードとトランペットとを操る模様もクリアーに録音されております。正にジャケット写真がその姿を映しています。進化した「エレクトリック・マイルス」の神髄がここに濃縮されています。ライブ・アット・ジャスト・ジャズ、フィラデルフィア、ピッツバーグ 05/17/1975
1.Band Warming Up 2.Funk(Prelude Pt.1) 3.Ife(inc) 4.Untitled Original '750505'- fragment 1 5.Untitled Original '750505'- fragment 2 6.Untitled Original '750505'- fragment 3 7.Untitled Original '750505'(inc)
マイルス・デイビス(tpt, org) サム・モリソン(ss, ts, fl) ピート・コージー(g, perc) レジー・ルーカス(g) マイケル・ヘンダーソン(b) アル・フォスター(dr) ムトゥーメ(perc)