ジャズ界ヴィヴラフォンの巨匠ゲイリー・バートンの非常に珍しいライヴ音源です。この時期のライヴ音源自体はさして珍しいものではありませんが、メンツを見てみればなんとギターがジョン・スコフィールド。ECMの大黒柱スティーヴ・スワロウがベースを弾いており、本来この布陣ならギターはパット・メセニーなはず。そもそもジョンスコとECMがあまり結びつかず、なんとも珍しい参加となっているのです。もしかしたら何らかの事情でメセニーの代打を務めたタイミングだったのかもしれません。お馴染み『シー・ジャーニー』などメセニーのバージョンと比べてみるのも一興です。ただ音質はサウンドボードながらやや難有り。涙ぐましいリマスタリング作業によりなんとか楽しめるレヴェルまで整えてありますが、初心者向けではありません。初心者の方は、まず音質の良いメセニー参加のバートン・カルテットの音源をチェックしてみてください。そして、そちらを聴きこんでからこのスコフィールド参加音源に戻って来てくださいませ。
ライブ・アット・ヒューストン、テキサス 12/07/1977 1.Sea Journey 2.Vox Humana 3.Radio 4.Choral 5.Gary Solo 6.Come On Vietham 7.African Flower