DEEP PURPLEが「IN ROCK」をリリースした当時、1970年初夏のヨーロッパツアーより、6月8日のスイス・バーゼルでのライヴが、過去最上級と断言できる優良オーディエ ンス・マスターを用い、ファン必聴のCD2枚組で登場! 優れた音質に加え、今回は既発の同日音源では未収録だった2曲を初めて音盤化。 ファンから同日の新たな定番と位置づけられるであろう一本です!1970年前半、PURPLEは「IN ROCK」の製作と平行しながら、ほぼ毎日のようにステージを重ねていました。その中心となったのはイギリスでのライヴですが、ヨーロッパ各国でのショウ も(単発に近い形ではありますが)頻繁に行われていました。そのヨーロッパで行われたライヴは、多くがドイツに集中しているのも特徴。5月から7月にかけ てはイギリスとドイツを行き来するような形になっています。本作「Basel 1970」は、その6月7日から10日にかけて行われたドイツ公演のうち、珍しくスイスへ立ち寄った8日のライヴを、海外コレクターから提供されたオーディエンス・マスターを元に収録しています。この日の音源は、かつて「THE KING OF ROCK 'N' ROLL」というタイトルで既発が存在していました。しかしそのタイトルはクレジットが"3月6日"とミスクレジットされていた上に、収録内容も 「Paint It Black」(ドラムソロ入り)と「Mandrake Root」を欠いた不完全なもの(さらに「Child In Time」も一部カットされ、ドラムソロが入る形に編集されていました)。この時期としてはそれなりに良好な音質だっただけに、この編集や不完全さが惜し まれたアイテムでした。しかし本作では、オープニング・イントロから「Mandrake Root」まで、現存が確認されている同日のテイクをしっかりと収録(マスターで高かったピッチも正常にアジャストされています)。確かな鮮度に裏付けら れた優秀なサウンドで、当時のPURPLEならではの壮絶な演奏をたっぷり楽しめます。イントロで聴けるサウンドチェックから、しっかりとした見通しが印象的。さらに低音のパンチが効いたサウンドは、1曲目の「Speed King」から聴き手をノックアウトする事でしょう。特にリッチーのギターやジョンのオルガンは強烈な音像で記録され、荒れ狂う演奏はギランのヴォーカル すら飲み込みそうな勢い! もちろん彼らのソロはとんでもない大迫力で、観客や聴き手を圧倒するようなサウンドが轟きます!「3週間前に録音した曲だ」というギランのMCで導かれる「Black Night」は聴き所。ギターおよびオルガンのソロ・アレンジがやや異なるのがこの時期ならではのポイントで、マニアも興味深く聴き込めるでしょう。リッ チーとジョンのプレイは「Child In Time」でも圧倒的(ジョンはイントロのソロでもオリジナルなプレイを聴かせます)。しかしここではギランも彼らしいスクリーミングを炸裂させ、奔流の ような演奏の中でも埋没せずに存在感を放っています。リッチーとジョンのフリーフォームなソロが、時に軽妙に、時にハードに叩きつけられる「Wring That Neck」は、約25分の大熱演。次に何が飛び出すか、聴き手はワクワクしながら聴き入ってしまうでしょう。本作の最も大きな聴き所は、これが初登場となる同日の「Paint It Black」および「Mandrake Root」! ペイスのドラムソロをメインにフィーチャーしつつも、前半とクロージングにスリリングなプレイを聴かせる前者、壮絶なインタープレイの応酬 を繰り広げる後者と、どちらも聴いていて思わず呆然としてしまうほどです。特に「Mandrake Root」は狂乱と言う言葉がピッタリの凄まじさ。マスターの都合により約18分でフェイド・アウトしてしまうのが残念!聴き手を圧倒するド迫力のサウンドと一寸先も読めないスリリングな演奏。これこそ第二期PURPLEライヴの醍醐味です。独特な緊張感と聴き応えによ り、聴き手に一瞬の油断も許さない本録音は、いよいよ絶頂へと達しようとしていた第二期PURPLEの演奏を理想的な形で楽しませてくれるでしょう。Live at St. Jakob Sportalle, Basel, Switzerland 8th June 1970 TRULY AMAZING SOUND
Disc 1(47:34) 1. Introduction 2. Speed King 3. Black Night 4. Child In Time 5. Paint It Black incl. Drum Solo
Disc 2(43:06) 1. Wring That Neck 2. Mandrake Root Ritchie Blackmore - Guitar Ian Gillan - Vocal Roger Glover - Bass Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums