1973年「TIME FADES AWAY」ツアーから序盤のボストン公演を収録。以前から存在していた音源ですが、最近登場したマスター・テープ・バージョンからの収録を実現。音質は今回の「DEFINITIVE LAST ALBUM」と比較するといかにもアナログ的、70年代前半的な音質のモノラル・オーディエンス録音ですが、さすがにマスターからの収録ということもあって、その鮮度抜群な音質は驚くほど聴きやすいものです。しかも演奏に距離感がありつつも、全編を通してニールのボーカルが通って聴こえるので、なおさら楽しめるものでしょう。このツアーは今回の「DEFINITIVE LAST ALBUM」やオフィシャルの「TIME FADES AWAY」のようなハードな演奏やニールの嗄れた歌声の印象が強いですが、当初は大ヒット・アルバム「Harvest」録音メンバーをバックに、同アルバムや「After The Gold Rush」といったアルバムからのレパートリーをフィーチャーしたアリーナ・ツアーといった趣だったのです。よって、この時点でのドラマーはケニー・バットリーであり(「DEFINITIVE~」ではジョニー・バーベイタ)、あくまでも「Harvest」の雰囲気を残したサウンドであったことが伝わってくるかと思います。中でも各「Harvest」収録曲での盛り上がりは凄まじいもので、同じツアーなのにここまでサウンドや雰囲気が違うことに驚かされることでしょう。そしてこの音源最大の欠点だった「Don’t Be Denied」から「Southern Man」にかけて顕著だったテープのよれも極力アジャストしたことで、格段に聴きやすい状態を実現しています。ツアー当初のヒット曲満載なステージの雰囲気を是非「DEFINITIVE~」と聴き比べてみてください。
Live at Boston Garden, Boston, Massachusetts, USA 8th February 1973 TRULY AMAZING SOUND
Disc 1 1. On The Way Home 2. Here We Are In The Years 3. LA 4. After The Gold Rush 5. Out On The Weekend 6. Harvest 7. Old Man 8. Heart Of Gold
Disc 2 1. Intro 2. The Loner 3. Time Fades Away 4. Lookout Joe 5. New Mama 6. Alabama 7. Don't Be Denied 8. Cinnamon Girl 9. Southern Man 10. Are You Ready For The Country? 11. Last Dance
The Stray Gators Neil Young - Vocals, Guitar, Keyboards, Harmonica Ben Keith - Pedal Steel Guitar, Vocals Jack Nitzsche - Keyboards Tim Drummond - Bass Kenny Buttrey - Drums