アメリカン・カルテットによる1974年ツアーからボストンの有名ライブ・ハウス「ジャズ・ワークショップ」に出演したライブから9月18日のライブを、過去最長の収録時間となるステレオ音源を、24ビット・リマスター処理をした究極のノイズ・レス音源で初めて収録したキース・マニア悶絶級タイトルが登場しました。1974年、7アメリカン・カルテットのワールド・ツアーは1月4日の東京厚生年金ホールからスタートしました。今回リリースされた音源は、9月17日から22日まで6回に及んだボストン、ジャズワークショップでのライブからその2日目18日に出演したライブを地元ボストンのラジオ局WBCNが放送した音源となります。15年前にリリースされた旧タイトル「アナザー・ジャズワークショップ 1974」ではそのライブを録音したカセットテープ自体の経年劣化が激しくキースのピアノ・ソロでは耳障りなノイズの方が目立った音源となっていました。ただ、その時点(15年前)では初登場音源、しかも高テンションの演奏で熱心なマニアからはマストなタイトルとして知られていました。さて、今回新たに発掘された音源はまず1曲目、ザ・リッチ(アンド・ザ・プア)が旧タイトルではカットされていたキースのピアノが奏でるイントロより収録されています。放送アナウンスがカブっていますが肝心な部分が初めて明らかになりました。それ以上に驚かされるのは音の良さとなります。キースのピアノ、レッドマンのテナー、そして1960年代から交流のあるヘイデンのベースなどくっきりした音の輪郭を再現している点は驚きを禁じえません。再放送でもないのにこのリアルな音像。テープのダビングを繰り返すことでモノラルとなってしまった旧タイトルと同じライブとは思えないほどの鮮度に感激です。しかも、24ビット・デジタル・リマスターで究極のノイズ・レス化を実現しており、この素晴らしライブに華を添えております。ラストは旧タイトルに収録されていなかったキース自身によるメンバー紹介で幕を閉じる名音源の決定版が遂に登場しました!
ライブ・アット・ジャズ・ワークショップ、ボストン、マサチューセッツ 09/18/1974 1.The Rich(And The Poor)(over announcement)15:02 2.Death And The Flower 24:13 3.Angles(Without Edges) 13:28 4.Yaqui Indian Folk Song 5:07
キース・ジャレット(p, SS) デューイ・レッドマン(ts) チャーリー・ヘイデン(b) ポール・モチアン(dr)