ドゥギー・ホワイトを従え、90年代に甦ったRITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW。その最初の名演を教えてくれる超極上ライヴアルバムが登場です。その名演とは「1995年10月8日ハノーファー公演」。その超絶級オーディエンス録音です。本作最大のポイントは、再始動間もないツアー序盤でも名演中の名演を超・極上サウンドでフル体験できる事。コンプリートを目指すコレクターではない入門者にも全力でお薦めできる大傑作でもありますので、まずは基礎のおさらい。90年代RAINBOWの活動全容から始めましょう。1995年《8月『孤高のストレンジャー』発売》・9月30日-11月4日:欧州#1(25公演) ←★ココ★
・11月11日-23日:日本(9公演)1996年・6月27日-7月7日:南米(8公演)・7月21日-8月11日:欧州#2(13公演)《チャック・バーギ脱退→ジョン・ミセリ加入》1997年・2月20日-3月19日:北米(18公演)・5月31日:デンマーク(最終公演)《RAINBOW解散→BLACKMORE’S NIGHT始動》
【1stジェネ&ブラッシュ・アップで最高峰を更新した超名録音】これがドゥギー時代の全景。1995年は大票田であるヨーロッパと日本だけを巡ったわけですが、その中でも本作のハノーファー公演は序盤も序盤。5公演目にあたるコンサートでした。1995年のドイツと言えば、何よりも公式化もされたROCKPALASTプロショットが有名ですが、本作はその前日でもあります。このショウは、従来から2つの意味で有名。1つは、凄まじい名録音が残された事。当時、独ツアーの5公演をまとめたボックス『RITCHIE BOWS TO GERMANY』が話題となったのですが、その中でも音の良さではズバ抜け、極太の芯も、耳を澄ませばどこまでも聞こえるディテールも、ゼロ距離なド密着感も「まるでサウンドボード」と呼ぶに相応しかった。当時は大定番のROCKPALASTプロショットも現在ほどのクオリティではなかったこともあり、「1995年ヨーロッパの最高傑作」と囁かれるほどの超名録音だったのです。本作は、そんな旧名盤の再発。。。では、ありません。ごく最近になって登場した、最新・最高峰マスター。録音者自身から提供されたという1stジェネ・マスターからダイレクトにデジタル化された銘品なのです。しかも、当店独自で細心マスタリングも敢行。さらに輪郭を際立たせ、ヌケも向上。ヘッドフォンで耳をすましてやっと気づくレベルの微細なプチノイスも徹底的に補正しました。その結果、原音からして「まるでサウンドボード」な極上ぶりでしたが、「これのどこがオーディエンス!?」という次元にまでブラッシュ・アップされているのです。
【本領発揮に達した、90年代初の大名演】さて。このショウを有名にしていた2つめの理由……それは大名演です。上記スケジュールをご覧の通り、1995年9月末に初演を果たしたRAINBOWでしたが、その時点ではリハーサルの延長上。その後も1公演1公演と調子を上げていき、5公演目のハノーファー(本作)が初めての全力運転・大名演との定評を得ているのです。セットは基本的にROCKPALASTプロショットと同じ(大ラスに「Black Night」をサービスするところが異なります)なので割愛しますが、要となっているのはエネルギー。「Spotlight Kid」のオープニングで構成を間違えたりもするので「隅々まで完璧・鉄壁」というわけでもないのですが、それをモノともしない勢いが凄い。とにかくビートはキビキビと心地よくリフも一発一発がキレッキレ。お約束のキメもビッシビシと決めまくりますし、ソロになるとギターもキーボードも燃え上がるようなフレーズを繰り出している。たとえミスがあっても崩れ感がまるでなく、パワーも勢いもたっぷりなのに危うさがないのです。そして、もう1つのポイントがヴォーカル陣。メインのドゥギーが絶好調でハイも気持ちよく伸びているのですが、同時にグレッグ・スミスやキャンディス・ナイトのコーラスも素晴らしい。特にキャンディスのコーラスはまったく聞こえないショウもあったりするのですが、本作では良い案配でしっかりと聞こえる。「Too Late for Tears」や「Long Live Rock 'n' Roll」の大合唱調も「Temple Of The King」のハーモニーもぶ厚く、それでいて綺麗にセパレート。もちろん無論、当時大いに話題となった「Burn」のツインも本家カヴァデール/ヒューズ以上のコンビネーションで聴かせてくれるのです。そんな絶好調ぶりを象徴しているのが、大ラスの「Black Night」。「Smoke On The Water」後に終演を告げる「Over The Rainbow」が会場に流れるのですが、それが終わっても覚めやらぬ観客の前にまさかの再登場! 「何かリクエストはあるか?」と声をかけ、ドゥギーお得意の酒飲み歌から「Black Night」へと雪崩れ込むのです。明らかにリハーサルしていないグダグダな仕上がりだったりもするのですが、それもお構いなしな機嫌の良さこそが眩しい。いかにリッチーが満足していたかがビッシビシと伝わってくるライヴアルバムなのです。良い音・良い曲・良い演奏……偉大な音楽作品に必須な三大要素を極めつけレベルで取り揃えたライヴアルバムの大傑作です。新鮮なバンドにやる気が燃え上がっている時のリッチー・ブラックモアは無敵。それを千の言葉を費やすよりも雄弁に物語ってくれる音の証拠品です。90年代RAINBOW最初の大名演として知られる「1995年10月8日ハノーファー公演」の超絶級オーディエンス録音。録音者自身から提供されたという1stジェネ・マスターからダイレクトにデジタル化された銘品で、極太の芯も、耳を澄ませばどこまでも聞こえるディテールも、ゼロ距離なド密着感も「まるでサウンドボード」と呼ぶに相応しい。さらに独自マスタリングで輪郭を際立たせ、ヌケも向上。微細なプチノイスも徹底的に補正し、原音の可能性を最大限に引き出しました。そのサウンド以上に強烈なのが熱演ぶりでビートもリフもソロもキレッキレ。「Over The Rainbow」が流れた後に「Black Night」の2ndアンコールへと雪崩れ込むほどリッチーも上機嫌なフルショウを超極上体験できる大名盤です。
Music Hall, Hannover, Germany 8th October 1995 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND
Disc 1 (64:08) 1. The Land Of Hope And Glory 2. Over The Rainbow 3. Spotlight Kid 4. Too Late for Tears 5. Long Live Rock 'n' Roll 6. Hunting Humans 7. Wolf to the Moo 8. Difficult to Cure 9. Keyboard solo 10. Still I'm Sad 11. Drum solo 12. Man on the Silver Mountain
13. Temple of the King 14. Black Masquerade
Disc 2 (52:02) 1. Ariel 2. Since You Been Gone 3. Perfect Strangers 4. Greensleeves 5. Hall of the Mountain King 6. Burn 7. Smoke on the Water 8. Outro (Over The Rainbow) 9. Drinking Song 10. Black Night
Ritchie Blackmore - guitar Doogie White - vocals Greg Smith - bass Paul Morris - keyboards Chuck Burgi - drums